吉祥寺 カフェゼノン 高い天井で落ち着く空間
吉祥寺に行ってきた。
ここのところ仕事が立て込んでいてちょっと息を抜かないと持たないと感じているからだ。
集中力の維持が難しくなっている。
忙中閑ありだ。数時間の休憩くらいは悪くないだろう。
吉祥寺のハードオフを冷やかして、島村楽器。ロックインが開いていればワウペダルを見たかったのだが、閉まっていて残念。
書店にいって趣味の本を数冊、仕事用の資料を揃えた。
ちょっと足を休めたい。
JRを西荻窪側に歩いていくと目当ての店は見つかった。
カフェゼノンである。
天井が高い。ロフト席やカウンター席もある。テラスもあり、犬を連れて来れるので愛犬家には嬉しい店だろう。
贅沢な空間の使い方。照明も適度に暗く、過ごしやすい。
コーヒーを飲もうと思ったのだが、疲れているのでジンジャーハイボールを。
なんか彼女は強そうなものを。インスタ映え?
そんなに沢山食べたいわけではないけれど、少しぐらいは胃に入れた方が良いので、チーズの盛り合わせを頼んだ。
Wi-fiも使えるし、仕事に来るにも良い場所だ。
お茶は飲める、駅から近い、食べられる、飲める。
マンガとアートとカフェが融合というのがコンセプトだそうだが、普通に使いやすい店だ。
ひとりでぼんやり読書するのでも良し、デートに使っても良いだろう。
仕事帰りに食べて部屋に戻るような使い方もあるかもしれない。
ここなら、Ableton PUSH2持って行っていいよな。
誰かと一緒に曲を作っても良いかもしれない。
カフェでパッド研究会もいいかなと思う。懇親会で移動するのも疲れるものだし。
しばらくは色んなことの片付けに追われるけれど、楽しみを忘れないように。
美味いパン屋があるかどうかを住む場所を決めるときに考えるといった知人がいる。
街を部屋と思うと生活はずっと面白くなる。
ワンルームでも部屋は寝室と考えるとなかなか快適である。寝室なのにちょっとしたキッチンと風呂もある。
もちろん、街にあるスタジオは自分のプライベートスタジオと考えれば良い。吉祥寺ならいくつもスタジオはある。
本を置く場所がなくても、書店を自分の書庫と思えば良い。図書館もそうだ。
井の頭公園は自分の庭と考える。
食べ物屋は専属のシェフ。
カフェはなんだろう。書斎だろうか。
ジムがあれば家にプールがあるのと同じではないか。
今だと、家の中で仕事が完結する人も多いだろう。
そういう人は、住む場所を変えるというのは単純に楽しみを増やせると思うのだ。
部屋が狭くても、心は広く持てるはず。
シェアリング・エコノミーについては色々考えている。まだ明確な言葉にできないのだけれど。
所有しないということは、コストを下げることだ。
健康で文化的な最低限度な生活ってなんだろうかと考える。
人によって違うよなと。
自分は美術がわからない。でも、美術を愛する人にはそれが無い生活は、ただ生命活動のためだけに生きることになる。
幸福追求権についても考えてみる。
実際、国が人の幸福に関与するのはパターナリズムだ。
が、憲法は為政者を抑制するためのシステムだ。
条文に明記されていることで、幸福追求する人たちの権利を侵害しないように抑制が効いている。
音楽はどんなものでもお金はかかるけれど、PCを使う音楽はお金が掛かる。
知識も必要。
自分を鑑みると、どんな形であれ、音楽が出来るという事が幸福と関わっている。
となると、コミュニティを作ることなのだろうと思う。コストを下げる。仲間で回す。昔ながらの方法だ。
レンタルサービスは一つの方法だろうし、海外でも出て来ているサブスクリプション型のプラグインを使えるサービスも一つの方法だろう。
もちろん、リセールバリューが高いものを買って、メルカリなどで売る方法もある。それもコストを下げる試みだ。
だが、それは、あまり幸福に繋がらないのでは無いかと思い始めた。
昔の地域共同体と違い、今は地縁、血縁で繋がることは全くないとは言わないけれど、少なくなっているだろう。
自分の幸福と関わるコミュニティに属することで、その知恵や技術も融通出来るのが生きやすいのではないか。音楽を一人でやるのは難しい。
家族や地縁、血縁は基本的に退出するのが難しいコミュニティは、相互監視的にもなりやすい。
そうでなく機能するのものはないか。
あるコミュニティに全人的な貢献や所属を要求する形はおそらく変わっていく。
マッキーバーのいうアソシエーションが大きな役割を持つのではないか。共通の興味などで結合する自発的な集団。
昔は合理的だったものでも、今のように色々な意味で流動性が高い社会で効率的ではなくなったからだ。
いくら行動経済学が人間の不合理を説いても、人間はおおむね合理的なはずだ。そうなると、コミュニティからアソシエーションへの移行はどんどん進むだろう。
などどつらつら考えた。よし、今週末からそういう事に時間を使ってみよう。気軽に遊べるような形。
コストを下げる試みだ。心理的にも経済的にも。
ゆったりとした空間で気持ちも切り替わった。仕事に追われるときほど、仕事と関係ないことにも目を向けるようにしていこう。
さて、もどったら、もうちょっと頑張って仕事しますかね。
ごちそうさま。また、来ます。
夜総合点★★★☆☆ 3.4
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