Ableton友の会で出た質問です。
ガチ初心者質問で恐縮なのですが、トラックのInとAutoってどう違うのでしょうか、、? Inはそのトラックの音は再生されず、入力音がモニタリングされるイメージなのですが、、
確かに直感的ではないですね…
クリップの扱いに違いがあると理解しておくといいと思います。Autoはアーム状態かどうかで挙動が変わります。
Inはinputに指定された入力音を常にモニターします。再生しても、そのトラックにあるクリップは再生されません。
Autoは、アーム状態(録音可能状態)の時に、指定された入力音がモニターされます。クリップが再生されている間はモニターされません。
Offの場合、入力音はモニターされません。
どういう場合に使い分けるの?
「意味不明すぎて絶望や!」となっているあなた。大丈夫ですよ…一つずつ見ていけば難しいことはないですから…人生もこれくらい解決策があるといいのに…
機能があるということは、それぞれ意味があるわけです。
Offはどういう場合に使うかというと、Ableton上でモニターしない場合に使います。ギターを例にしましょうか。ハードのアンプシミュレーターを使って、ミキサーなどでモニターしたい場合なんかはoffにすればいいですね。
PCからの音が聞こえたら邪魔ですよね?PCとミキサーの音が二重に聞こえてしまう。絶望しかないです…
AutoはAbleton上でモニターして録音したい場合に使うといいんじゃないでしょうか。トラックをアーム状態にしてあれば、録音中に入力信号をモニターできますし、クリップを再生している時はクリップの音が聞こえます。
クリップを再生している時にギターはモニターされる必要はないですね。
Ableton上でエフェクトを掛けながらそれを聞いて録音などしたい場合に便利じゃないでしょうか。オーディオインタフェースにギターなど繋いでどんどん録音したい方なんかはこちらがいいのでは。
PC上でアンプシミュレーターのプラグインなどを使う場合などに便利です。レイテンシーは当然あるので、このあたりは調整が必要ですね。
「クリップを再生しながら、PC上で立ち上げたアンプシミュレータのギターの音もモニターしたいんや」という、わがままなあなた。大丈夫です。そういう時はトラックを複製すればいいんですよ…
Inは常にモニターしたい状態の場合に使います。そうですね。例えば、パラアウトしたときに便利じゃないでしょうか。
どういうことか。
パラアウトは複数の楽器がある音源のトラックを個別に出力する方法です。ドラム音源などを楽器ごとにトラックを分けるわけですね。フレーズを作ってる時は常に聞こえていたほうが便利なわけです。だからInにしておく。
もちろんオーディオクリップにした後Autoなどに変更してください。そうでないと録音したクリップの音が聞こえなくて絶望ですからね…ここはハマる人が多い気がしますね…
と、まあ、ちょっと謎が多いモニターの仕組みですが、理屈を理解すると楽しめるんではないでしょうか。特にパラアウトのあたりは知らないと絶望しますよね…
Macユーザーで書き出しが多い方は知っていると人生の数時間を有効に使えると思います…
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