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AbeltonのAutofilterのQuantizeで動きをつけてみよう

Ableton
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Abletonは出来ないこともたくさんあるのですが、他のDAWでは出来ないことが付属のデバイスで一瞬で出来ることもある。

フィルターで自己発振できたり、フィルターのサイドチェインができるなどなかなかに高機能です。テクノに強いAbletonの本領発揮といえましょう。フィルターも普通にキレがいいものからかなりエグい掛かり方するものがあったりして楽しめます。

フィルタータイプもMorph(モーフィングする)など飛び道具を揃えているところがAbletonらしいですね。

と、そのように高機能なAbletonのAutoFilterですが、純正のエフェクターとしてはなかなか珍しいパラメータがあります。

Phaseは左右の位相差。左右のLFOの位相をずらすわけだから、左右違うタイミングでフィルターがかかる状態になる。

LFO/S&Hのようにモジュレーションを掛けるものがあるのはまあ、普通ですよね。

でもQuantizeってなんだって思いますよね。マニュアルを見るとこうあります。

(クオンタイズビート)コントロールは、フィルター周波数にクオンタイズモジュレーションを加えます。 [Quantize Beat]がオフの場合、周波数変調はコントロールソース(エンベロープ、LFO、手動調整のカットオフ)に従います。 オンの場合、マスターテンポに合わせてリズミカルにフィルターモジュレーションが更新されます。 ボタンの数字は16分音符を示しています。 つまり、[Quantize Beat]値に[4]と設定すると、1拍ごとに変調します。

Abletonマニュアルより引用

フィルターの周波数にモジュレーションを加える。つまり動かすということですね。

え、でもLFOだってカットオフポイント(フィルターの効くポイントとなる周波数)にモジュレーション(変調)していることは同じじゃないのと思いますよね?

違うんです。正確に言えば、モジュレーションしているのは同じなんですけど、より急峻に掛かります…

実際どう異なるか、スペアナを使ってみてましょう。

LFOで使った場合は波のように動いているのがわかりますね。

Quantizeを使うと動きが急峻になります。設定されたQuantizeでカットオフポイント(周波数)が切り替わるのでLFOをつかった動きよりカクカクした動きになるわけですね。

仕組みがわかればなんてことないですが、知らないとこういうものはどう作るかわからない。

動画ではピンポンディレイを加える昔からの手法でやっています。パッドなんかに使っても、アルペジエイターを使っても面白いんじゃないでしょうか。

注意点があるとしたら、Envelope(フィルターがどっちに開くか、正の値なら周波数のプラス方向、負の値なら周波数のマイナス方向)の値を適切にしないと上手くかからないということですね。当然ですが、フレーズなどの音域に合わせてカットオフポイントも探す必要があります。

Sus4や7sus4などでイントロなんかに使ってあると、おお、テクノという感じがしますねえ。

フィルター、いろいろ使い道があって楽しいですね!

LFOについて解説してあります。
オートワウも作れますね…

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