叩いて覚えるコード進行 第4回 コードの作り方とローマ数字の意味
じゃあ、今回は、コードの作り方とコードに出てくるローマ数字の意味やるね。
いままでも軽く触れとるんやが、コード進行を勉強すると、謎のローマ数字出てくるな。鍵盤の奴らが、イチロクニーゴーとか言ってるのを聞いたことがあるかもしれんな。
あの数字の意味をやろう。ここまで覚えれば、実はかなり応用が出来るようになる。
今日、紹介する本がかなり使えるようになるので、1,000曲以上は弾けるようなるやろう。
別に大げさにいっとるわけではないで。
そんなにコード進行は難しいものやないからな。慌てず行こう。
ちょっと復習しながらいこうか。
第2回でCメジャー上で作れるダイアトニックコードを作ってみたな。3度ずつ積み重ねていくんやった。
もし、キーボードのモードがわかなかったらこっち見てな。
ちょっと、煩雑になるやろうから、表を作ってみたで。できれば、全キー作っておくとええと思う。
メジャーダイアトニック12キーわかれば、可能性凄く広がるから。
Cメジャースケールで作れるトライアド(三和音)
Cメジャースケールの構成音 C,D,E,F,G,A,B
コードネーム | C | Dm | Em | F | G | Am | Bm(b5) |
構成音 | C,E,G | D,F,A | E,G,B | F,A,C | G,B,D | A,C,E | B,F,D |
構成音を度数で表すと | R,3,5 | R,m3,5 | R,m3,5 | R,3,5 | R,3,5 | R,m3,5 | R,m3,b5 |
ローマ数字表記 | Ⅰ | Ⅱm | Ⅲm | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵm | Ⅶm(b5) |
前回、インターバル(度数)やったね。一応あれ見てくれたらこの表の意味はわかると思うけど、もう一回ね。
ダイアトニックコードは、そのスケールの構成音を3度ずつ積み重ねたもんやな。
短3度、長3度問わず積み重ねたもんやけど、はじめにこれを言ったらいやになるから、一個ずつ飛ばしてという言い方をしたんや。
これみたら、メジャー、マイナーの名前の付け方のルール分かるよね。
メジャー・マイナーの名前の付け方のルール
Mというのが「長」という風に言うのはおぼえてると思うんやが、実際、トライアドでは何もつけないことが多い。
△でメジャーコードを表す場合もあるんで、慣れてもらうために時々表記はまぜていくで。
でも、今回は、Mに関してはつけんから、慣れて。
mは「短」という呼び名にやったね。
これ、コードにはメジャーやマイナーがあるんは知っとるね。
長3度が半音下がったのが短3度。
マイナーコードは小文字のmを付けるのがルール。これはまあどこでも共通やね。
じゃあ、ちょっと構成音を度数で確認するね。Cだとこうなる。構成音は度数で言うとR,3,5になるね。
実際のワークフローを考えると、みんな基本的にはコードセットでコードは演奏するのが一番楽。
リズムを強調できるパッドフレンズ向きの作曲方法やと思う。
でもフレンズが一時的転調したりする曲を作りたくなったり、ダイアトニックコード以外を使いたい時は、クロマチックモードでコードを作って弾くのがええと思うで。
じゃあ、Cm考えてみようか。マイナーだと3度が短3度になるね。Eを半音下げるからEbになる。
構成音は度数で言うと、R,m3,5だね。
当然、ダイアトニック・スケールにははいってないよね。
こういう場合は、クロマチックにしたほうが簡単やと思うよ。
ルート変えたらどんなコードも作れるしね。
もちろん、理論が入ってきたら、マイナースケールにして弾いてもええよ。
同じ結果が出るなら、自分がやりやすい方でええよ。
大事なのは自分がほしいサウンド得ることやからね。
これでマイナーは作れるね。これはクロマチックだったらみんな同じ形やよ。
Amにしたかったら、ルートAにしてこの形にすればAmになるからね。
b5(減5度)
もう分かると思うけど、Cm(b5)も作ってみようか。構成音は度数で言うと、R,m3,b5だね。
5度半音下がるから、b5やね。完全から下がる時は「減」というから、減5度やね。
表記する時は(b5)と書く。-5で表記する場合もあるね。今回は(b5)で表記するわ。
まあ、フラットファイブって言う方が多いというのは覚えておくといいかな。
完全5度
5度はメジャーのダイアトニックスケールやと、普通完全5(P5)なのね。
でも、コードネームをつけるときは、P5で書かない。
5度変化する場合に特別な表記があると覚えてくれたらええよ。
もう一個。いままで説明してないコード説明するね。
#5(増5度)
ジャズやブルースだとイントロで使われたりすることも多いコード。
ノンダイアトニックやけど、それなりに使うから、今説明するわ。
Caug 構成音は度数で言うとR,3,#5
長3度は普通のメジャーと同じやけど、5度が半音あがったね。
完全5度から増える場合は「増」をつかうんやったね。これで増5度。
これは特別な名前がつけられていて、オーギュメントって呼ばれる。
これだとCaugとかC#5とか書くひといるね。日本だとaugのほうが多いと思うよ。
Sus4
次はSus4やろう。これもそれなりに使うんで、ダイアトニックコードじゃないけど説明する。
テンションコード以外やけど、これもそれなりに使うんで。
響きはみんな知っとると思うよ。
Csus4を作ってみようか。構成音はR,4,5
メジャーでもマイナーでもないある種の無機質とも感じられるコードでSus4って言います。
これ特徴的やね。構成音見るとよくわかるね。
メジャーとマイナーを決めるのは3度やったね。3度がなくて、完全4度が使われている。
メジャーでもマイナーでもどっちでもなく、解決をひきのばされてるからsuspendedっていう。
ポップスとかなら、sus4からメジャーに動くようなものも結構あるな。
SUS4はバップ以降のジャズやる時に大事なんで、また詳しく取り上げられたらと思っている。
譜面無しでいけるんかちょっと自信ないけど頑張るわ。フレンズは作り方と響きだけ覚えておいてな。
まあ、3和音があるなら4和音もあるわな。疲れてきたら、お茶でも飲むとええよ。
書いた翌日に見直しとるんやけど、ちょっと量多いな。
全部できたらまた、構成考えるな。
一日で読まんでもええよ。正直、学校やったらもっと時間掛けるとこやからね。
4和音
じゃあ、また4和音の図をみよう。基本、4和音で覚えたほうがええと思う。4和音以上はテンションっていうのね。
でも、コード進行弾いてみて分析しようと言う時は、4和音だけでいけるから。
Cメジャースケールで作れる四和音
Cメジャースケールの構成音 C,D,E,F,G,A,B
コードネーム | CM7 | Dm7 | Em7 | FM7 | G7 | Am7 | Bm7(b5) |
構成音 | C,E,G,B | D,F,A,C | E,G,B,D | F,A,C,E | G,B,D,F | A,C,E,G | B,F,D,A |
構成音を度数で表すと | R,3,5,M7 | R,m3,5,b7 | R,m3,5,b7 | R,3,5,M7 | R,3,5,b7 | R,m3,5,b7 | R,m3,b5,b7 |
ローマ数字表記 | Ⅰ△7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | Ⅳ△7 | Ⅴ7 | Ⅵm | Ⅶm(b5) |
コードネームの表記と、ローマ字数字表記はわざとずらしてあるのに気がついたかな。
慣れてもらうためにMと△をつかった。それ以外にmajと書かれる場合もあるね。
これは第2回で書いたからちょっと慣れてもらえたらええな。
本当は統一してくれたらええんやけど、バラバラなんよ。
ポップスの人のほうが、細かくコードは書くかもしれない。
今後自分で調べる時のための練習と思ってな。
んじゃ、またコード見ていこう。
メジャー7th(長7度)
C△7ね。構成音は度数で言うとR,3,5,M7だね。さっきのCと違うのは長7度が入っていること。
7th(短7度)が入ったコード
間違いやすういのは、短7度が入った場合の表記がちょっとややこしい。この場合は7って表記する。
C7ちょっと考えてみようか。構成音は度数で言うとR,3,5,b7 短7度が入っている。短7度は長7度が半音下がったもの。
ルートから全音下がった音と考えても良いね。
Cb7と言いたいところだけど、言わないから。短7度は7と表記するのは面倒だけど覚えて。
セブンスコード言ったらこれ。ブルージーともファンキーとも言えるね。
コード一発でファンクやろうとか言う場合はセブンス一発が多い。
ブルースの場合は、基本7thコード。
これはブラックミュージックではめっちゃ大事なコードやね。
みたら難しくないよ。
じゃあ、次はCm7 構成音は度数で言うと R,m3,5,b7 さっきと変わったのは、3度が短3度になったということだね。
Cm7(b5) 構成音は度数で言うと R,m3,b5,b7
こう書くこともあるな。Cφ ちょっと上手くかけんから、ギリシャ文字のファイで代用した。
丸に斜線が普通やけどPCでコードを表記する時に近い形になるからね。
ジャズだとハーフディミニッシュという方が普通。マイナーセブンスフラットファイブとか呪文やろ。まあ、どっちも呪文やね…
でも短いほうがええのは間違いないしね。
じゃあ、デイミニッシュってなんだってなるよね。あとでこまかく説明するわ。
減7度で音としては6度使うとおぼえて。
ダブルフラットの説明したらいやになるからね。
また、あとで、パッドフレンズが度数になれて、テンションコードの説明がおわってからやね。
ダイアトニック以外のコードを取り上げる時にやるんで、かんべんしてな。
本当の表記はコードの構成音を度数で言うとR,m3,b5,bb7なんだけど、b7から半音下がったものだから6と同じと思って。
おつかれさま。これで一応基本のコードはわかったからね。
ダイアトニック以外のコードだと、あと6th、addコードがあるんだけど、ちょっと量が多すぎるから、後回しにするね。
コード進行ある程度やってからのほうがわかりやすいから。
謎のローマ数字はディグリー
やっとローマ数字の話やね。
これ、キーを変えてももう使える考え方なんやよね。長くてごめんな。これで一応謎の数字わかるからさ。
本当は12キー書こうとおもったんやけど、量増えすぎるしな。また、付録で作るから、堪忍して。
コードネーム | CM7 | Dm7 | Em7 | FM7 | G7 | Am7 | Bm7(b5) |
構成音 | C,E,G,B | D,F,A,C | E,G,B,D | F,A,C,E | G,B,D,F | A,C,E,G | B,F,D,A |
構成音を度数で表すと | R,3,5,M7 | R,m3,5,7 | R,m3,5,7 | R,3,5,M7 | R,3,5,7 | R,m3,5,7 | R,m3,b5,7 |
ローマ数字表記 | Ⅰ△7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | Ⅳ△7 | Ⅴ7 | Ⅵm | Ⅶm(b5) |
Tune UpってMilesの曲あるんやけど、前半の12小節をコードネームで書くで、いろいろ自分は考えたよ。譜面を使わないために。
上から右にいくと考えてな。
E-7 | A7 | D△7 | D△7 |
D-7 | G7 | C△7 | C△7 |
C-7 | F7 | Bb7 | G-7 |
これ、全部覚えられる?まあ、パッドフレンズは覚えられるかもしれんけど、自分はできん。
シンガーいたりすると地獄なんや。
奴らは平気でキーを変えろとか言うからな。
これは実はこう考えられるんやよ。
key=D | Ⅱm7 | Ⅴ7 | Ⅰ△7 | Ⅰ△7 |
key=C | Ⅱm7 | Ⅴ7 | Ⅰ△7 | Ⅰ△7 |
Key=Bb | Ⅱm7 | Ⅴ7 | Ⅰ△7 | Ⅵm7 |
キーがDでスタート、次は全音下(一音下)のCに転調して、更に一音下のBbに転調する。
メジャーのダイアトニック・スケールのⅡm7-Ⅴ7ーI△7ーI△7のキーが変わっとるだけやね。んじゃ、これ、Maschineのコードセットで見てみようか。
コードセットのmaj8選んで。
Maschineのコードセットはいろいろ狂ってて、普通にⅡm7-Ⅴ7ーI△7弾けるのこれしかないの。
余裕ある人は、普通にキーボードモードで弾いてもええと思うよ。
Key=D
Key=C
Key=Bb
コードセットのmaj8をローマ数字で書くとこう。
これでフレンズもトランスポーズするだけで弾けるで。
ちょっとMaschineの表記は音楽理論的には変なものが多いから、普通の形に直した。
意外に高度なボイシング入ってるんよ。
実際にはこの表記とは厳密にいったら違うのあるけどそれはボイシングやった時に説明するから。
Ⅲm7 | Ⅵ7(9) | Ⅱm7(9) | Ⅴ7(b9,b13) |
Ⅲm7(9) | Ⅰ7(9,b13) | Ⅳ△7(13) | bⅦ7(9) |
I△7(9) | #Idim | Ⅱm7(9) | #Ⅱdim |
このカッコの中はテンションコード。コード進行の理屈説明したときに細かくやるから、気にしなくていいからね。
これで、今後ローマ数字のなかで考えるポイントがあるんよ。このローマ数字はメジャースケールで考えられるとるのね。
cメジャースケール | C | D | E | F | G | A | B |
度数 | 完全1度 | 長2度 | 長3度 | 完全4度 | 完全5度 | 長6度 | 長7度 |
ローマ数字 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | Ⅳ | Ⅴ | Ⅵ | Ⅶ |
KEY=cのコードセットで考えるとBb7は bⅦ7になる。コードセット8は実はダイアトニック・コードばっかりじゃないのが分かるよね。
例えばkey=cでEbm7があったらbⅢm7と書く。F#m7(b5)やったら#Ⅳm7(b5)やね。
ローマ数字表記 | Ⅰ△7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | Ⅳ△7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm(b5) |
Ⅵm7じゃなくてⅥ7だよね。ジャズではⅥがⅥ7になるのも多いし、Ⅲm7がⅢ7になるのも多いんや。
注意しなきゃいけないのは、ローマ数字のまえに#やフラットをもってくることやね。ローマ数字の後だとテンションと間違える恐れがあるからだろうね。
追記:2018/03/23 「最後のⅥm7だけ、コードセットに入ってない。大人は嘘つきや…」と思うかもしれんな。
確かにコードセットでは弾けんけど、これⅠ△7にⅥ度のベースを足したら同じなんや。
Ⅵm7(9)ってコードになる。音源ではウッドベースの音色で6度弾いとるで。
ということで、天から啓示がきたからやってみたわ。疲れたから、堪忍な、適当打ち込み。コードはコードセット8。
ベースはクロマチックで、ドラムは適当やな。ああ、いつもどおり付属音源しか使っとらんで。
ベースに関しては、4小節ごとにクロマチックモードでキーを切り替えて演奏した。パフォーマンスやろうとしたら、こういう工夫はいるな。鍵盤に関しても違うキーを同じ音色で他のGroupに設定した。
key=Dではじまるから、Dをルートにしたクロマチックモードで弾いた。
次にKey=CでCをルートにしたクロマチックモードで弾いた。
最後はkey=Bbで弾いた。
自分は基本一発どりしかしないんで、それぞれのGroupに同じ音色で、キーを変えたものを配列した。
Group1にKey=D、Group2にkey=C,Group3にBbという形やな。
こういう工夫すれば、Maschineでも相当の事出来ると思うよ。
Maschineの使い方としてはあんまり普通ではないと思う。
あ、それとMaschineフレンズのみんなすまん。
自分,Maschine Mk3しか持ってないからその画面ばっかりなんや。StudioやMikroまでは手が及ばんから、そこは工夫してな。
そう考えると、PCでの画面もあったほうがええな。
出来る時にPCの画面もこれからは考えるわ。
ドラマーなのに適当なドラムでええんかと思うけど勘弁してくれ。
ソロも弾いても良かったけど疲れた…
冷静に考えたら、自分生演奏の方が得意やん。パッドならではのものを作ろうと思ったけど、つかれて麻痺しとったわ…
このローマ数字でスタンダードを分析してあるので、今回の記事で弾けるはずや。試してみてくれ。
パッドフレンズに言いたいんやけど、工夫すればこれくらいできるからさ、勉強悪くないと思うよ。コードやスケール分かると楽しいな!
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