阿佐ヶ谷 RISE 雰囲気もよく手頃な価格でワインもタパスも楽しめる
繁忙期である。
8月後半から無茶を続けてきて、流石にくたびれてきた。ちょっと息抜きをしようと彼女と阿佐ヶ谷をぶらついた。
阿佐ヶ谷は高円寺に比べると落ち着いた街だ。
仕事を早い時間で切り上げたので、普段いけない店に入ってみた。
RISEである。
駅からも近い。南口から2分もあればつくのではないか。
ワインのメニューが豊富。タパスも種類があるので、デートにも良いだろう。
自家製のレモンチェッロがあったのでそこからスタート。スペインバルとのことだけれど、なんでも出す。
カジキ
カウンターもあって、年配のカップルがグラスを傾けながら歓談している。
バーニャカウダ 揚げなす、マッシュルームが美味い。
ちょっとここのところ、のんびり話す時間がなかったので、部屋をどうするとか、今後の仕事のことなどを話しながら注文。
肉。肉は売りなだけあって美味かった。特に豚。豚の脂が舌で溶ける。
うずらの卵をバルサミコ酢につけたもの。箸休めに。彩りが美しい。
ピザ。彼女が頼んだ。蜂蜜をたっぷり掛けて。
パエリア。二人前としてはかなりボリュームがあった。具だくさん。魚介類の出汁がしっかり出ている。熱々の状態で出てくる。
オムレツ 彼女が頼んだ。チーズたっぷり。チーズが好きな人は嬉しいはず。
ティラミス。
3時間位のんびり飲みながら話していただろうか。注文を取りに来るタイミングもよく、思ったより飲んでしまった。
いつものことながら、時間があったらあるだけ仕事で埋め尽くしてしまう。
性格的なものもあるが、休むことはいつまでたっても上達しない。
一つの仕事が終わっても、次の仕事の準備にすぐ取り掛かるし、オンとオフの切り替えが下手だ。
「うーは、忙しいのを仕事をしていると勘違いしている…」
「いやはや、手厳しいね…」
「ご飯の基準が片手で食べられるというのは、ご飯に対して失礼…ちゃんとご飯を食べられるくらいの仕事量にコントロールするのがいい大人というもの」
「はい、すみません。でも、君の基準、いつもご飯だよね…」
といったくだらない話をした。
物は持ちたくない自分。細々としたものが好きな彼女。
一緒にいるからと言って、お互いのことを知っているなんてことはないものだ。
一緒に生活するならゆっくり話す機会を持たないとなと思う。
年配のカップルがゆっくり席を離れた。
地元の人だろう。買い物袋があるところを見ると、買い物帰りに二人で飲んだのだろうか。
関係を継続する努力というのは、難しいものだ。
働くのは自分のためだけではなくて、彼女のためでもある。
でも、それで、彼女との時間を大事にできなかったら何のために働いているのかということにもなる。
優先順位を自分は簡単に見失う。
食べきれないといったティラミスを、「それなら食べる」といってむしゃむしゃ食べてる彼女を見て、ああ、勝てないなと苦笑した。
死ぬまでこういう光景を忘れないんだろうな。
いろいろあったけどなんとかまだ生きている。
うまい飯があって、酒があって、音楽をまだ自分は愛している。
後悔はなくなることはないけど、それでも一瞬を生きたい。
もうちょっと頑張ってみますかね。
ごちそうさまでした。また、来ます。
夜総合点★★★☆☆ 3.7
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