PUSH勉強会14回目
PUSH勉強会14回目をそりゃないよマルさん(@maruonelove)と阿佐ヶ谷のピッツァフォルノカフェでやってきたよ。
今年の1回め。50回勉強会やるのが目標やな。
前回の勉強会はこちら
新年早々、また妙なメカを持ってくる客が来たという視線を感じたけど、堪忍してください。コンセント2つ使えて机がしっかりしてるところは貴重なんや…
マルさんは前から、勉強会参加したいとおっしゃってくれてたんやけど、予定があわんくて、やっとお会いできて嬉しかったよ。
マルさんは月の3分の1くらいが出張なんやって。
自分も出張多いから出張フレンズやな…
この歳で友達たくさん出来てハッピーや。
マルさんはヒップホップが好きとのこと。
サンプルベースだけじゃなくて、コードを弾けたり、フィンガードラムやったら広げられるかなと仰ってた。
まあ、でも自分はボンクラやから、話をちゃんと聞かないとわからんからね…
まずは聞き取り
初回にPUSH勉強会にいらっしゃる方には、聞き取りしてるのね。自分がべらべらいきなり喋っても意味ない。
サンプルが多くなりすぎて、管理に困ってるって仰ってた。
曲を作ってみえる方には、まず、曲を聞かせてもらって、こういうワークフローなら、Ableton PUSH2をこう使ったら時間短縮できるか一緒にやってみようってしてるのね。
まあ、びっくりしたわ。
超速のPC使いなんやよ。マルさん。
普通の場合はね、サンプルを切ったり編集する場合は、Ableton PUSH2でやったほうが圧倒的に速い。
でも、マルさんのワークフロー見てたら、超スピードでワープマーカーを打つんやよね。
simplerにアサインするのもめちゃ速い。PUSHに読み込むまでに2つはワープマーカー打つね…
Utility使いこなしたり、ぶっちゃけ、PUSH使う必要ないんじゃないですかって話をした。
自分、Ableton PUSH2使える人増えてほしいけど、それ以上に少ない時間の中で無理なく音楽できることのほうが大事やと思ってるのね。
だから、ワークフローでAbleton PUSH2を使うことが意味がないと思うんなら、使わんでもええと思うんや。
マルさん、購入したものの、PUSH2殆ど使ってみえやんかった。ファームウェアのアップデートするところから始まったからね…
そしてサンプルでPCを作るのワークフローは極めて洗練されてみえるんや。
PUSHでコードやフィンガードラムができたら、もっとええもの作れるんちゃうかと仰ってた。
まあ、大体、PUSH勉強会に来てくれる人、異様に仕事できる感じの人ばっかりなんだよね。
ボンクラなのは自分だけや…
驚愕の打ち込み
マルさん、ドラムが苦手とおっしゃってるけど、打ち込みが超細かい。
これ、ハーフタイムシャッフルの感覚があるんやろうなとか、溜めるところや突っ込むところが、物凄く音楽聞いてる人だとわかる打ち込みやった。
ひたすらループで、いい感じになるまでやり続けると。
いや、これは気が遠くなるよ…
マルさんは、楽器は出来ないかもしれないけど、音楽好きでアメリカに行かれてるんだから、聞いている量も半端じゃない。
で、曲を聞かせてもらうと、コードがいい感じなんやよね。
ネオソウル的とも言えるけど、もっとハーモニー的に進んでるわな。
4度堆積型コードとか打ち込んでトライトーンサブになるようにやってたり、ひっくり返りそうになったわ。
モーダルなボイシングのもさらっと打ち込んでるし、ベースもオンベースで面白い響きになるように作ってる。
スペカンさんもそうやけど、音楽聞いてる量が多い人は名前知らんだけなんやよね。
で、他にも、マルさんの好きな曲を聞かせてもらった。マルさん、isomorphicモードで弾けるかもって思ってたみたいやけど無理です…
オルタードテンションや、UST使うような相当ハーモニー的に高度なものが好きなんやよね。
自分が勉強してきた音楽と近いのが好みなんやね。
4度のクロマチックモードじゃないと無理。
なんで、演奏した。
マルさんが好きだと仰ってた曲をその場でコピーして弾いた。
PUSHは楽器としての演奏難易度はギターや鍵盤に比べたら圧倒的に低い。マルさん、コードの響きは全部知ってみえた。
で、このあたりで、あ、今日はもう一緒につくるというより、マルさんの好きな音楽を聞いて、PUSHならこういう使い方が出来るということを提示することに決めた。
ドラムについて
まず、64パッドのフィンガードラムをやってみた。ドラムが重要な音楽をやってるからね。
パルスについて話した。ドラマーやったら譜割りがわかるから、分析もしやすい。
バウンスの変化のさせ方、突っ込む、溜めるなどを分析できるようになるには、当たり前やけど、ジャストにする訓練をしないと出来ない。ジャストでも音量によって聞こえ方は変わるしね。
そういうのもやって聞いてもらった。そんな、曲と合わせて聞こえ方も当たり前だけど変わるから、そんなに単純なものじゃないしね。
そういうのを身につけるんなら、やっぱりフィンガードラムやったらどうですかと話した。
生ドラムの知識も絶対にあったほうがいい。サンプルしてるのが、昔のソウルやファンクも使ってるわけだから。
仕事が忙しいマルさんが、毎日スタジオに入ってドラムの練習するのは不可能や。
でも、PUSHでフィンガードラムもコードも弾けたら、少しずつでも自分が作りたいもの作れるもんね。
ただ、一日30分時間が取れるかどうかわからんマルさんは、まず、ドラムより早く上達できるだろうコードワークやスケールからやろうと話した。
マルさん、これ便利ですよ。
あ、あとこれも便利です。コードのボイシングを覚えていくのに、ソフトの支援はあって困ることないですからね…
やったこと
- Drumrackにアサイン
- Duplicate
- 3連符と6連符
- ドラムの機能
- ナッジ
- Loopselectorの設定
- ベロシティの変更
- Lengthの調整
- クロマチックの4度の演奏
- Capture
- 32ノートシーケンサーで修正
- 32ノートシーケンサーでコードの打ち込み
- ベース
- スケール変更
- アベイラブルノートスケール
- トライトーンサブ
- ボイシングについて
- 度数
- オートメーション
- トラックを録りなおす場合
- UNDO
- MUTE
マルさん、ハイライトは、Ableton PUSH2では今選択されているという意味です。ここが理解できたらかなり覚えるのが楽になります。
まず、基本。録音する時は、トラック名の下を長押しします。いちいちマウスを押さなくていいのは快適だと思います。
録音が失敗したら、Deleteキーを押せばクリップが消せます。
バリエーションをたくさん作るマルさんは、Newキーを覚えておくと便利だと思います。Youtubeだと下に解説があるので、よかったら御覧ください…
基本ですが、間違えやすいです。Browseキーを押すのですが、音色の名前のところを押してから、呼び出します。例えば、スネアとか、楽器名ですね。
1/8Tが3連符、1/16Tが6連符です。
譜割りを理解するのに、グリッドの変化を意識すると、リズムに対する意識が高まると思います。
マルさん、オーディオの編集をする時は、まずClipを押してください。クリップの中身を編集する場合に必要です。
ハイハット全部編集したいとかの場合はこっちですね。
タップで、その小節を選択です。始点をおしてから、終点を設定します。他のシーケンサーでも音価(音の長さ)を変更する場合は同じですね。
とにかくキャプチャは超使うことになると思います。
cmd+shift+c[mac]
Ctrl+shift+C[Win]
キーボードのショートカットはこれです。出張先にPUSH持っていけない時は、PCで演奏することになると思いますが、多用すると思います。
あ、マルさん、PUSH持っていくの難しかったら、これを持っておくといいです。4度のクロマチックが使えます。いいiPad持っていらっしゃるんで、活用するのもありです。
Captureした次にやる作業がこちらです。ループ範囲を微調整するときには、shiftキーを押しながらやってください。shiftは右クリック的なものと理解したら簡単だと思います。
一連の流れでご覧頂くとわかりやすいかも。
Captureしてから、Layoutキーを押して、32ノートシーケンサーにします。修正はこちらですることが多くなります。
一時表示も覚えておくと便利だと思います。
Drumrackの操作と同じですね。長さを変更する場合は、Clipにして、始点を長押しして、ズームアップされてから終点を押します。
オートメーションを録音する場合はAutomateキーを押して、Recordボタンを押します。Deleteキーを押してノブに触れると初期値に戻ります。これはオートメーション以外でも使えます。
こちら、一度目を通していただくと、PUSHで出来ることわかると思います。
Audio To MIDIを使いこなして、サンプリングしたコードのボイシングを覚えるのはありです。
次回から、テキストはこちらを使います。購入しておいてください。これに加えて、PUSH独自のボイシングやフィンガリングを説明していくことにします。
マルさん、鍵盤的なプレイは、Youtubeにまとめてあります。登録しておくと、小ネタなどの更新も見られてとても便利ですよ。フフフ…
わかったこと
マルさんに実際にこうやって、マルさんが好きなタイプの音楽を演奏してつくるときには、こう考えてるんですよのをやってみた。
実際、見たらすぐわかるんだよね。手順を見せるのは大事だと痛感したよ。
マルさんが好きな曲のコード進行弾いて、こうやって弾くんですよって見せたらすぐわかる。
ドラムも、こう変えたらこう聞こえるというのもすぐに理解できる。
音楽を沢山聞いている方やから、必要なのは楽器を演奏できるようになることや。
今でも相当高度な物作ってみえるけど、頭の中になっているものを作ろうするなら、譜面は読める必要があるし、演奏できる必要がある。
そして、それは自分が説明できることやからね。
マルさんに演奏して見せたら、ドラムやコード、こんなに楽に出来るんですねとおっしゃってた。
そう、楽なんですよ。
マルさんのワークフローで、ドラムはPUSHでやったらすぐ改善できることはわかった。
もちろん、勉強しなきゃいけないことは多い。楽器として考えたらね。
でも、鍵盤やギターなら12キー練習しなきゃいけないことも、PUSHはそうじゃない。
フィンガードラムも、ちゃんと演奏するのは大変だよ。でも、いつでも練習できるのは生ドラムでは無理だからね。
もちろん、鍵盤的に弾く場合はAbleton PUSH2特有のフィンガリングとかあるけど、それはもう自分練習方法作ってあるからね。
やったら誰でも弾けるようになる。
特に、出張が多いマルさんはPUSHは向いている。
ドラムも鍵盤もコレ一台でわかるし、しかもミックスもできる。
当たり前やけど、Ableton PUSH2は楽器であると同時にAbleton Liveのコントローラーだからね。
マルさんみたいな人が一番PUSHが必要なんやと思ったよ。
PUSHの鍵盤的な演奏技術はマルさんに伝える。
自分と好きな音楽が近いから、わかるのも早いはずやからさ。
正直言って、自分みたいな音楽が好きじゃなかったら使わない奏法とかあるからね。
指は初めは動かんくても、自分よりは絶対動くポテンシャルあるしさ。
そのあと、いろんな話したんや。自分と共通する経験があったから楽しかったわ。出張が多いと、本当に使える時間も少ないからさ。Ableton PUSH2はそういう意味でも凄くええなと思う。
聞いてる音楽の趣味も近いし、楽しかった。2時間位はAbleton PUSH2以外のことを喋ってたな…
いろいろ思い出して懐かしかった。
マルさん、ファンク度数はカロリー高いもの夜中に食ってるのとか、関係ありますよね。笑
サン・ラの話ができたのは嬉しかったよ。
Ableton PUSH2の鍵盤的な奏法、全部知ったほうがいい人初めてであったから、楽しかった。
終わってから、マルさんがこれええですよって言って送ってくれた動画も格好良かった。
PUSH勉強会じゃなくても、お酒飲んでご飯食べたりしたいな。
タフな環境で仕事してみてるから、お体だけ気をつけて。今度遊べるの本当に楽しみにしてます!
コーヒーごちそうさまでした。
Ableton PUSH2、楽しいな!
PUSH勉強会については、以下の記事を御覧ください。PUSH勉強会は私がやっている勉強会で、参加費は無料。PUSHを使っている人、PUSHを使ってみたい人とマンツーマンでやる勉強会です。参加お待ちしています!
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