タイトルそのまんまですね。なんですけど、意外に知らない方もいらっしゃるようなので書いておきます。
IR Loaderというのはインパルスレスポンスを取り込んだもので、大抵のアンプシミュレータについてますね。
AbletonはSuiteにはCabというキャビネットシミュレーターがありますけど、そこにはIR Loaderはついていません。
んじゃ、IRってどんなものでしょう。
インパルスレスポンスとは
実際の空間や機材に「クリック音」や「スイープ信号」を流して、それを録音したものです。
どういうふうに音が変化するかということ録音したものですから、WAVファイルなどで配布されていることが多いです。
そして、そのIR Loaderは、その録音データをもとに「音が通過した時の影響」をリアルタイムでシミュレートするものですね。IRデータは指紋みたいなもんですね。音の特性を録音して、それを再現するわけです。
で、部屋の響きを録音すれば、ルームリバーブやPlateReverbなども再現できるわけですね。
なので、もちろんアンプのIRデータというものあります。
Convloution Reverbというのは入力音とIRデータを掛け算(畳み込み) して仕組みを再現するリバーブです。だから、ちょっと普通のリバーブと違うわけですね。デジタルリバーブは実際のIRデータを使っているわけではないわけですから。
で、Convolution ReverbというのがIRデータを読み込んでいるわけですから、当然アンプのキャビネットに音を流したものを録音したものも使えます。キャビネットのIRデータが有料、無料問わずたくさんあります。
ですから、それを、Convolution Reverbなどに読み込ませればIR Loaderとして使えるわけですね。良いIRデータを使うと格段にリアルになりますよ…
IR Loaderとしての使い方
なんら難しいことはないですね。Convolution Reverbであれば波形が出ているところにIRデータをD&Dすればいい。
安心ですね…
注意点としてはDry/Wetを100%にする必要があるということですね。だってキャビネットを通った音にしたいわけですからね。
Hybrid Reverbはちょっと注意が必要です。Hybrid Reverbはその名の通り、ハイブリッドリバーブです。
Convolution Reverbと従来型のデジタルリバーブ(アルゴリズム)を組み合わせたものです。まあ、shimmerリバーブとか飛び道具もあるので、従来のReverbと全く同じってわけではないんですけど…
で、キャビネットのIRデータを使いたい場合は、波形があるウインドウにIRデータをD&Dするのは同じです。
で、ルーティングをConvoにします。要するにCovolutionリバーブだけ使うわけですから。そして、キャビネットの音だけがしてほしいので、Dry/Wetは100%ですね。
もし、Reverbがさらに欲しいなら、これらの後にReverbを立ち上げればいいですね。リアルなSpring Reverbが欲しかったりするなら、Convolution Reverbには付属の物があるので、なかなか楽しめるはずです…
IR Loaderとして使えるので、それこそRackにしてパラレルでヘヴィなギターサウンド作ったりしても楽しめると思います。
楽しいですよ!
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