PUSH3の検証でまだ終わっていなかったのが、PUSH3のMIDIアウトから他のDAWでPUSH3コントローラーとして使えないかです。MIDI信号出せるはずだから、問題なく動くはずですよね。
実はPUSH2もVirtual MIDI Cableなどを使ったり、いろいろ工夫すれば他のDAWでも使えます。ただ、正直言って面倒臭い。
パッドがいくら省スペース(鍵盤と比して)とは言え、複数のDAWを使うためにパッド2つを置くのはアレですからね…
PUSH3、買おうと思ってるんですけど、他のDAWで使えないんですかという質問をいただいていたので、この1ヶ月いろいろ実験しました。お待たせしました…
結論からいうと、PUSH3スタンドアローンなら他のDAWでパッドは使えるということです。
わかったことはこういうことです。
- コントローラーモードではうまく動作しなかった。(追記:2023/07/31 動きました!)
- 使用できるのはパッド部分だけ
- 純正ケーブルを使おう
どうやって繋いでいるかというと、まず、PUSH3のMIDIアウトにMIDIケーブルを繋ぎ、PCのUSBーMIDIインターフェースのインプットに接続します。
PUSH3本体で「設定」→「MIDI」で、「Output」を選択します。
Trackだけで動くと思いますが、Sync、MIDIラーンなどするかもしれませんのでRemoteもチェックを入れておきました。こういう感じですね。
コントローラーモードでは動かせなかった。ただし可能性はある。
コントローラーモードで検証すると、出力はできてDAWにも認識されるのだけれど、MIDIノートのオフがうまくいかない模様で、音が鳴りっぱなしになってしまいます…
MPE、普通のMIDI出力で確認しました。
もちろんポートも分けてあるのだけれど、うまくいきませんでした。私の環境ではダメだったということですね。理屈の上では動くはずなんですけど…
もしかしたら、コントローラー版はスタンドアローンとはまた違うのかもしれませんが、私はスタンドアローンなので、検証はここまでですね…
Ableton側のMIDI OUTもExternal Portに設定してあります。
同一PCでDAW2つ立ち上げているから問題を起こっている可能性もあります。
2台のPCを使って、片方でAbletonを立ち上げて、もう片方で他のDAWを使えばうまくいく可能性もありますね。もう、検証はしないですけど…
Rewire使えたらこういうのは簡単に解決できたんですけどねえ。もう、Rewireの対応はなくなってしまいましたしね。
もう、検証する気力がないので、やりませんけどBlue Cat’s Connector使えば出来そうではあります。
まあ、そこまでするくらいなら、LaunchPadやLinnstrumentを使った方が楽でしょうね…
MIDIケーブルでデスクが美しくない場合は導入するかもしれません。
その時はまた記事を書きます。もう、これ以上はしんどい。勘弁してください…
追記:2023/07/31
動きました!これで、もう検証しなくていい…
Abeltonの環境設定を開いて、他DAWで使用するUSB-MIDI入力をオフにしておきます。MIDIループバック状態を防ぐためです。
USB-MIDIインターフェースの検証しすぎで、頭が働かなかった。ボンクラすぎます…
そしてPUSH3側をExternal Instrumentにして録音状態にします。ここはスタンドアローンと違うので注意してください。
お使いのDAWで、PUSHからの入力を受ける側の設定をしておきます。
Studio One6の設定です。PCと接続してあるUSBインターフェースを受信元にします。
MPEを使いたい場合はオンにしてください。Studio One5、6で動作を確認しました。MPEは6だけ確認しました。
こうなりました。
使用できるのはパッドだけ
PUSH3スタンドアローンからMIDIアウトしてPCに接続してStudio One5と6で検証しました。
MPEなどは問題なくStudio One6で信号を受信して動かすことができました。ノブなどのMIDIラーンはできませんでした。まあ、これは予想通り。ユーザーモードがPUSH3はまだないので当然ですね。
動画、ご覧いただければ分かると思うんですけど、Note PB,Slide,Pressureなどもしっかり機能しています。
PUSH3の素晴らしいパッドを使えるのはメリットありますね。
純正ケーブルを使おう
純正ケーブルに変えたら一発で問題解決できました。なんだったの、この1ヶ月…
MIDIケーブル4本、USB-MIDIインターフェース4つ買っちゃったよ。ハハハ…
TRS-MIDIは実は規格がいろいろあるんですね。ややこしい…
PUSH3が採用しているのは3.5mmのType-Aです。そして、実は3.5mmのTRS-MIDIはType-AとType-Bがあるんですよ。やめてほしい…
ArturiaなどはType-Bです。
BOSSのTRS-MIDIはType-Aのはずなんですが、外部出力でMIDI機器を動かせてもPCには信号がいかなかった。
動かなかった可能性としては、BOSSのMIDIケーブルと思っていたものが、Arturiaのケーブルだったということはありそうですね…
これからPUSH3のMIDI接続を考える方は、純正のものにしておけば間違いないということです。
皆さんが私のようなボンクラではないと思いますが、純正なら安心だと思うのでAbletonのショップのリンクを貼っておきます…
サポートのIさん、何度も質問に答えてくださってありがとうございます。
スタンドアローンモードでの外部MIDI出力のやり方
PUSH3のMIDIの設定は以下のようにします。ここはコントローラーモードと同じです。
MIDIトラックを立ち上げます。空のMIDIトラックで大丈夫です。
External Instrumentでなくて大丈夫です。
Track MIxモードでOutputを選択、Output typeをPUSH 3 MIDI OUTにします。MPEにしたい場合はOutputChannelをMPEにします。
注意点としては、アーム状態にしておかないとならないということですかね。受け手側のDAWの設定はコントローラーモードと同じです。
私はやらかしました…
これで楽しく遊べますね。安心です…
まとめ
こんなの当たり前に出来るだろうだろうと思うことが全然できなくて、ハゲ散らかしそうになりました…
いやあ、やっぱり純正の買っておくと面倒がないということですね。
MIDIケーブル4本、USB-MIDIインターフェース4台も買ってしまいました。ボンクラすぎる…
できるだけハードを使わずにやっていこうとしていたんですけど、このMIDIケーブルやインターフェースを活用するにはまたMIDIケーブル接続しないといけない古いハードを買うべきかと錯乱しそうです…
冗談はともかく、これでPUSH3スタンドアローンの価値は上がったと思います。
Chordieなんかも使えますし、スタンドアローンでKeyscapeなどで演奏した場合は、ちゃんと使えなかった。こういう問題も解決できる。
もちろん、スタンドアローンで使えるのが最大のメリットですが、PUSH3の素晴らしいパッドを他のDAWでも使えるのは大きいと思います。
MPEで使えるのも嬉しいところ。
PUSH2では出来なかったことですから。
ノブをMIDIラーン出来なくて困るようなら、それこそ、LaunchControl XLなどを使えば良いわけですしね。しかし、LaunchControl XLの価値はずっと上がってますね。
個人的にも、出先にPCとPUSH3スタンドアローン持っていけば、オーディオ・インターフェースもいらないし、複数DAWを使う場合でも荷物少なく出来て良いですね。
4キロは重いけど、MPC2000を運んでいた時代に比べればまだええやろと。MPC2000は6キロありましたしね。間違ってますかね…
PUSH3スタンドアローン、活用方法がいろいろあって楽しいですね!
追記:2023/08/01
コントローラーモードで動いたので、コントローラー版PUSH3でも他のDAWを動かせるとは思います。
Chordieもコントローラモードも動かせたのですが、スタンドアローンとちょっとだけ設定を違う風にしないと動かないです。わかったので追記しておきました。
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