PUSH勉強会42回目
PUSH勉強会42回目をMeguさん(@CymaSonic0 )と行ったよ。
2019年30回目。
2019年の目標が50回なので、進捗率60%
あと20回。
あっちはサマータイムが始まったので、いつもと時間を変えてスタート。
MEGuさんとの勉強会の前回の勉強会の記事はこちら
前回の勉強会の記事はこちら
前回から、MEGuさんにはいろいろなコード進行を実際に弾いてもらうように『かっこいいコード進行108』でコードボイシングや弾くことをやってもらってる。
これキーがC、もしくはAmなので、譜読みの負担は少ない。
いろんなリハーモナイズしてあったり、典型的なボイシングで弾いてくれてある。
でも、譜面に載っていると違うコードが弾いてあったりするんだよね。A7(b13)と書いてあるけど、b9のテンションが入ってるとかね。
同じ7thコード上でも、想定されるスケールによって使われるテンションも違う。こういうのは理屈と実際に弾いてみて、サウンドを理解していけば応用しやすい。今日で一応メロディックマイナースケールのダイアトニックコードまで説明できたので、使いやすくなったと思う。
で、鍵盤では音域的に弾けるけど、PUSHでは弾けない場合、どういう風に弾くとか勉強会までの間にやったよ。
R+3+7と9,11,13というパターンとR+7+3と13,9,11に分けてそこから変化型作って考えると7thコードのテンションは考えやすい。ギターに近くもあるんだけど、#11と9なんかは同じ横一列で弾けたりするからね。
今後左手+アッパーストラクチャートライアドを勉強するときにも応用しやすいように説明した。
こういう風に分けてみる訓練することで、右手で低音弾くようなのにも対応できるしね。
基本形からオルタードテンションを考えるのは、また押して覚えるコードとスケールの記事にする。ちょっとしたものの見方がわかったら、一気に体系だって見えてくるものでもあるからね。
MEGuさん、ツイッターに送った画像のやつ、もう少し細かく考えてできるような記事作りますね。ギターの典型的なボイシングとも関係ありますので、お待ち下さい…
やったこと
- ハーモニック・マイナー・スケール上のダイアトニックコード
- マイナークリシェの実例(5度が半音上行していくパターン)
- メロディック・マイナー・スケールのダイアトニックコード
- メロディック・マイナー・スケールのダイアトニックコードで特徴的なのは4度が7thコードになること
- マイナー1625
- マイナー1625を代理コードに変更して半音にするパターン実例
- V7(b13)というテンションがなぜ使われるのか
- b13はマイナーの3度
- マイナーのコード進行は3つのマイナーを混ぜて使う
- マイナーのコード進行は基本的にナチュラルマイナーから作られることが多い
- マイナー・ダイアトニックコードを暗記することで、ナチュラル・マイナー以外のスケールを想定していることがわかる
- ハーフ・ディミニッシュ上でオルタードスケールを使う理由
- ナチュラル・マイナースケールから導き出されるスケール7つ
- ダイアトニックコードの連続ではアベイラブルノートスケールを考えない
- 他のマイナースケールが想定しているコードの場合アルペジオやアベイラブルノートスケールを考える
- ハーモニック・マイナー・スケールから導き出されるスケール7つ
- Hmp5
- スケールの機能に即した名前で覚える
- Bdim7=G7(b9)と考えると交換可能
- 7thコードの3度からディミニッシュが使用可能
- メロディック・マイナー・スケールから導き出されるスケール7つ
- オルタード・スケールとメロディック・マイナースケールの関係
- マイナー25をマイナー一発と考えて演奏(実例)
- サブドミナント・マイナーの代理コードをピヴォットコードと考える(実例)
- コードを演奏してから、スケールを弾いていくことで、スケールの並びを覚える
- よく使うマイナーでのスケール
感じたこと
これでマイナーの使用可能なテンションをやったら、代理関係に入れる。
マイナーって覚えることが多いし、面倒くさくはあるんだけど、PUSHだと音が見えるからやっぱり理解しやすいなと思ったよ。
特に、Ⅴ7のオルタード・テンションなんかは、もともとのスケールが見えていたら理解するのは楽なはず。
あ、これはハーモニック・マイナー・スケールからできたんだなとさっとスケール切り替えたりしてわかるからね。
ピアノなんかだと特に難しい。スケール覚えてないとわかりにくい。
ギターやベースはピアノより視覚的に理解しやすい代わり、ポジションが複数あるから譜読みが難しい。
でも、PUSHだと、4度のクロマチックにしていたら、ノンダイアトニックはパッドが点灯しないからね。学習する時の容易さは全く違う。
その分理論の学習や、音を聞くことに集中できるからさ。ピアノやギターだったらマイナーのダイアトニックコード全部弾けるようにして、理屈を理解するのに、楽器はじめて3ヶ月は不可能だと思うんだよね。
スケールも最終的にはもちろん暗記したほうが即興演奏や作曲するときには役に立つけどさ、でも、演奏が出来なくても、譜面が苦手であっても、スケールを表示させながらなら、学ぶことは出来る。
MEGuさんにはたくさんコードを弾いてもらうようにしてるんだけど、演奏力がついてくるごとに理解も深まる。
スケールの練習も大事だけど、まず、コードをさっと弾けるようにしてからスケールやったほうが効率いい。
PUSHの面白さであり難しいところは、音域の限界があるから、いろんなポジションでコードを弾けるようにする必要があること。打ち込みだけで演奏はしないんならやる必要はない。
でも、演奏できたら面白いこともたくさんある。それは、使う人の選択だからね。どっちも出来たら楽しいかなと思う。
Ableton PUSH2、楽しいな!
LIVE10攻略BOOKの竹内さんが書かれた本なので買ってみたんですが、特性音の説明やペアレントスケールの説明が簡潔ですばらしいです。
コードやってからこれ使うと、理解も深まるはず。特性音に注意してスケールを分類するのはジャズを勉強した人だと絶対やりますけど、覚え方も整理してある。
こういうの、初めに習うとものすごく時間が短縮できる。
そして、良いなと思ったのが、スケールを機能に沿った名前でしっかり説明していること。日本の教則本系統だと多分少なかったはずです。phrygian dominantという言い方は機能の上でも正しいですし、英語圏では普通に使われます。
『ギターで覚える音楽理論』もその点は素晴らしいですが、こっちはモードに寄せて書いてあるので、学びやすい。
学びやすいように情報を整理するのが竹内さんは本当に上手ですね。
おお、こうやってざっくり言ってしまったほうが実用的だと思う所たくさんありました。
ドミナントモーションを希薄にするためにすsus4にするのなんか、さらっと書いてあって素晴らしい。
コンテンポラリーなアプローチで4度堆積のものとか、これ先にやったら理解しやすいはず。
大抵の所だと、コードをかなりやってからモードやって、モードの理解が不十分になることが多いと思うんですが、130ページしかないですからね。これなら、モードの理解はしやすい。
理論なんて死ぬまで勉強するんだからさっとまず見取り図を作るのは大事だなと感じます。
実際にプレイするのにどう考えるとか、練習の仕方、マスターするための考え方も順を追って説明してあります。
ある程度コードやスケールが入っていたら、この順番で学ぶと調性音楽やっている人も、コードからペアレントスケールを導き出すような考え方も出来て一気に視野が広がると思います。
せっかくPUSHにスケールのモードがあっても、スケールの知識がないと使いこなせない。スケール部分はPUSH勉強会でのテキストにしても良いなと思いました。
もちろん、ギターに向けてのものなので、PUSHで演奏しようとするときには読み替える必要があるのですが、演奏以外の部分でスケールの理解に役に立つ本です。
PUSH勉強会についてはこちらを御覧ください。
PUSH勉強会は、私うりなみが主催する勉強会です。
費用は無料。オンラインのみです。PUSH1でもそれ以外のMaschine Jam、AKAI FORCE、LaunchPadなども大歓迎です。64パッドでコードやスケール学びたいという人も是非。
いずれもAbleton Liveのコントローラーとして使えますしね…
勉強会終了後に、復習記事を作成しています。この記事もそうですね。
PUSH持ってない人でも大歓迎、どんなことができるかわかったら楽しくなりますよ!
ある程度コード学ぶと、こういうのは弾けるようになります。ピアノやギターと違う可能性がありますよ!
コメント