大阪難波 なにわ麺次郎 たっぷりの鰹節と香り高い醤油
大阪への移動が多くなった。
今までは新幹線で大阪に来ることが多かったのだが、近鉄に乗って大阪に行くことが多くなった。
なんとか仕事も終わって自宅にもどろうとするが、小腹がすいた。特急までの時間はまだある。
弁当を買って食べながら帰ってもいいのだが、うまいものを食って電車で眠って帰りたい。
冷え込んでも来た。温かいものを胃に入れたい。調べると近鉄の改札内にラーメン屋があるようだ。では、向かおう。
近鉄の改札を通ったところにある。立地が悪いのに人がいる。期待大である。
黄金貝ラーメンと言うのも気になったが、追い鰹ラーメンを注文。
店内は清潔で、椅子も余裕がある。重い荷物を担いで移動してきた人間にはありがたい。
メンマ、ゆず、ストレートの細麺、三つ葉、メンマ、卵、チャーシュー、海苔。そしてたっぷりの鰹節。チャーシューはレアなものと、炙ったもの。
醤油と鰹節が香り高い。スープを口に含むと見えなかった柚の爽やかさが広がる。
淡麗だがしみじみ美味い。柚を使ったラーメンで抜群にうまかったのは、高円寺の賢太郎だったが、この麺次郎も実にうまい。
麺は細めのストレート麺。しっかりとした小麦の甘さもある。スープと相まってつるつる行ける。
チャーシューはジューシーで今風なものと炙ったバラのチャーシュで2つの味が楽しめる。
淡麗だが深い味わい。醤油の風味とゆずが香り立つ。
柚子と三つ葉が味の奥行きを作っていて、海苔を食べればバランスが変わり、チャーシューを食べれば、また旨さの質感も変わるのだ。
そして大量の鰹節。鶏ベースなのだろうが、鰹節と調和している。
思わずスープも飲み干してしまった。
なんだろう。何かに似ているような気がするが…
ああ、うどんだと思い至った。
大阪によく来るようになって、関西の出汁文化と言うのは奥が深いなと感じさせられる。
ラーメンとうどんではまた違うわけだが、出汁に対するこだわりは共通してるのだろう。
出汁がまずい店に当たったことが今のところ一軒もない。
これは、ある種の美学だよな。
とてつもないよなと嘆息する。
自分に寄せて考えると、どんなことにでも重要と思っていることはなんだろうか。
出来るだけシンプルにということかな。
シンプルであればあるほど、一つに投入できる時間や技術は向上できる。
ここのところ、ちょっと複雑にしすぎていたかもしれない。
うまいものを食うと学ぶことばっかりだよなあ。
今度は、黄金貝ラーメンにも挑戦してみたい。
うまかった。仕事の後にうまいもの食うと電車でゆっくり眠れる。
ごちそうさまでした。また、来ます。
なにわ 麺次郎 (ラーメン / 大阪難波駅、なんば駅(大阪メトロ)、JR難波駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.8
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