Abeltonでセッションビューを使ってパフォーマンスをする方もいるでしょうし、アレンジメントビューを使ってパフォーマンスをする方もいると思います。
インプロだけでいくならセッションビューで即興的にやることも楽しい。
ですが、尺が決まっている場合や、例えばバンドで同期ものやったり、DJしたりする場合はセッションビューでやるのは大変すぎます。絶望ですね…そういう時はアレンジメントビューの出番です。
Abletonフレンズかつ、パッドフレンズのSさんに質問いただいたので書きました。
難しそうに見えますが、そんなに難しいことはありません…
やりかた
プロジェクトファイルが集まっているフォルダを、ブラウザで指定します。出来ていない場合は、「フォルダを追加」しておきましょう。
プロジェクトファイルを開き、alsファイルをアレンジメントビューにD&Dします。
これで、複数のライブセットが開けますね。ここまでは簡単です。
注意点
と簡単にalsファイルはD&Dできるのですが、いくつか注意点があります。
- センド・リターントラックは書き出されない
- 冒頭に新しいalsファイルは貼り付けられる
- BPMはもともとのalsのBPMになるので、BPMは異なる曲をつなぐ時にBPMを指定する必要がある
こんなところでしょうか。
センド・リターンのトラックはD&Dで作られないのですが、Groupトラックは持っていけます。
DJやパフォーマンスされたい方は、ライブ用のセットを作る前に、ステムで書き出しておいたり、センド・リターンではなくオーディオ化したりすると負荷を減らせて安心ですね…
パフォーマンスで、ちょっとエフェクターなどを操作したいなら、それ用のセンド、リターントラックを新たに作られるといいと思います。
また、冒頭にalsファイルが貼り付けられるので、クリップを選択して移動する必要があります。こまめにマーカーなどを作っておくと便利ではないでしょうか…
マーカーはキーマッピングしておくと便利ですね。
昔、オーディオ化せずにそのままalsファイルを貼って、止まってしまったことあります。パフォーマンス用に書き出しておくのは大事です。しかも出番の15分前とかにやらかしました。
ボンクラすぎますね…
細かいことですけど、パフォーマンスの前に、持って行きたい曲を前もって処理することは大事ですね。パフォーマンスに集中できますし。
alsにBPM記載しておいたりすると慌てずに済むと思います。
パフォーマンス用の下準備のファイルは「別名で保存」して私は全てBPMをファイル名に入れてます。やらかしましたからね…
クリックなどは、Ableton本体のもので鳴らしてもいいですけど、オーディオにしておいた方が安全ではないでしょうか。まあ、この辺りは常識的なことですね。
バンドでやる時などはそれぞれのクリックトラック作ったりする必要もあるので、パフォーマンス用のalsを作っておいて、そこに曲を流し込む形が簡単だと思います。
バンドの場合はオペレーターさんがいるわけではなくて、誰かが兼任することが多いでしょうから、楽できるところは楽をしましょう…
AbletonでPCDJ的なことするなら、クロスフェーダーの設定も必要ですし、MIDIマッピングなども最適化しておく必要がありますね。
あと、リミッターをマスターに入れておくとか。保険でもあった方が安心ですよね。スピーカー飛ばしたりしたら大惨事ですしね…
悲惨な光景を見たことがあります。いたたまれなかった…
まとめ
下準備が大事ですね。準備なし、ダメ、絶対です…
セッションビューのパフォーマンスも面白いんですが、尺が決まってるものやバンドなどで同期ものをやる時はアレンジメントビューでやらざるを得ません。
きっちりオーディオ化しておくとかなりの曲数持って行っても大丈夫なのはAbletonのいいところですね。
昔、Looperを使いつつ、同期ものもやるということをかなりやっていたんですが、アレンジメントでLooperのオン・オフなんかをオートメーションしておけばセッションビューでやるよりずっと簡単に出来ます。
ボーカル重ねたりも簡単ではないでしょうか…
尺がある中での即興性なんてことも工夫次第で出来て楽しいですよ!
追記:2023/09/09
操作ミスを考えるとつまみとフェーダー、ミュートができる機材はあった方がいいですね。
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