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SoftubeのModel84はBoogieもいける

Softube
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みなさん、Boogieと呼ばれるジャンルはお好きですか?

ポスト・ディスコと言われたり、Electro,Electo-Funkなど呼ばれたりもします。

時代的にはディスコがの後83年くらいから80年代半ばくらいまで盛んだったスタイルですね。

リズムマシンの使用、シンセの使用など、生楽器中心だったブラック・ミュージックが大きく変化した時代です。ヒップホップが次第に人気が出て来た時代でもありますね。

Model 84とは

DX7が1983年に発売され、FM音源、デジタルの時代に突入していく。MIDI規格が普及していった時代に発売されたJuno-106のモデリングシンセが、SoftubeのModel84です。

DCO(Digital Controlled Oscillator)というデジタル制御しているオシレーターを使っていたり、MIDI対応、ベロシティ・センスなしとまさに端境期のシンセです。

オシレーターも一つ、サブオシレーターはあるものの、エンベロープは1つしかない。スペックだけを見ると今のモンスターシンセと比べるとおもちゃのようなシンセに見えるのですが、なかなかどうして魅力的なシンセです…

テクノで今も人気があるシンセですが、もちろんBoogieでもよく使われました。

Softube Model84
created by Rinker

ハードでも弾きたいならSystem 8にプラグアウト出来る本家が良いのでは…

シンプルなシンセ。シンセ初心者でもすぐ音作りできると思います。

実機はPOLY1とPOLY2の同時押しでユニゾンになったが、Model84ではUnisonボタンになっている。

また、プリセットはブラウザから呼び出すSoftube共通のフォーマットになっている。

Poly1は和音を弾くモード。Poly2はグライドを使うのに適している。シンベ弾く時なんかはPoly2にすればいいですね。

レゾンナンスは9以上にすると自己発振するするので、LPFのTrackでアホみたいなことが出来るのも実機と同じです。狂ってますね…最高や…

サブオシレーターがあるものの、オシレータは一つ、フィルターはハイパスとローパス、エンベロープは一つしかありません。アンプとフィルター共用です。

Chorusは1と2しかないです。パラメーター固定。

パラメータが少ないので音作りで迷うことはないです。原人だからこれくらいで良いんです。

これくらい単純だとその場で音色作れますからね…

追記:2024/09/04

85年のCononel Abramsのこの曲のベースやシンセスタブ(バンッ!とかいうやつですね)これはJuno-106だと言われてます。

Loose EndsのこれもJuno-106ではないかと言われてます。808サウンドと組み合わせてというのもBoogie期の特徴ですね。まあ、こういうようなサウンドが得意なシンセと理解しておけばいいですかね…

ベース、パッド、リード、ブラス、スタブとこういうジャンルに関しては何でも使えるということですね。

Model84のいいところ

そういうサウンドになるところ。以上。最高。いや、だってそうなんですよ…

ちょっとBoogieっぽいもの作ってみました。聞いていただいたらわかるのでは…

リード、シンセブラスに使用。

この時代だとやたらスラップが入っていたり、ギターはコンプ強めのDI的なサウンドがあったり、ディスコ時代のアンプを使ったようなサウンドがあったり混在しています。音楽的も過渡期だったんですねえ…

そういう時代の音楽をやるならJuno-106はやっぱりあっている。

ベースはフレットレス弾いたりしていますし、ドラムはスネアがもう大きいとらしくなると思いますが、こういう雰囲気の曲にはよく合います。

ギターはAmproom,ドラムはAbleton純正の音源でいろいろと。

らしくて笑えてきますね…Juno-106の特徴といわれるコーラスサウンドが実に素晴らしい。

素の音はそっけないものでもJuno-106のコーラスいれると一気に変わるんですよ。その感じをModel84はよく捉えてますね。

そして、太い音のシンセ。良いですよねえ。ベースにリードにコードに使ってよし。

同時発音数は6音だけど、こういうジャンルなら問題にならないですから。

音源で聞いたら私は自分が持っていた実機と区別つかないかな。隣に並べて聞いたら流石にわかると思いますけど。

あと、モジュレーションはLFOくらいなので音作りの幅は少ないんですけど、フィルターが非常にジューシーというかいい感じで掛かるんですよね。特にレゾンナンスは馬鹿みたいにかかります。最高やろ…

さっきちょっと書きましたけど自己発振しますからね… 

そして太いのでベースに使ってもいけます。モチッと感がある。これが魅力ですかね。

あと、Softubeの常ですが、古いサウンドだけれど、使い勝手を犠牲にしないというところがありますね。

どういうことか。

拡張パネルに新規機能が付け足されています。Modle72と同じ構成ですね。実機よりかなり音作りの幅は広いです。

サイドパネルをクリックすると拡張パネルが現れる。
UnisonのSpreadはなかなかに強力。デザイン的にもJuno-106のデザインを崩さずわかりやすく使える。
どうでもいいが、昔ベロシティ対応に改造したりするところもあった。
Juno-106Sはスピーカー付き。レゾナンスあげすぎてスピーカーを飛ばしたことがありました…
  • ベロシティセンス対応
  • アフタータッチ対応
  • ユニゾンモード

ベロシティ対応になると特にフィルターに掛けられるのは便利です。実機だと出来なかったことが出来る。

シンベやプラック系のバリエーションを増やせますね…

ベロシティでフィルターが効くように設定。1オシレータ+サブオシレーター1台と思えないくらい太いですね…

PUSH3でMPE Controlを使って弾いてます。Afetertouch対応だから、追い込めばもっと面白いこと出来るはず。

まあ、こういうジャンルなら下手にベロシティ付けないほうがらしくなるのもあるんですけど。

ベロシティでフィルターコントロールできると格段に音作りの幅は増えますね。

そしてこのフィルターの質感が素晴らしいですね…ジューシーというか。演奏しながらフィルターの開閉してました。だから6音しか同時発音数なくてもそんなに問題にならなかった。

和音弾くにしても左手でオクターブ、右手で4和音といったボイシングでほぼカバーできますし。

ファンク系シンベは作り方がシンプルだからフィルターの個性が凄く出る。

自分が好きなシンセはみんなフィルターが特徴的なんですけど、Juno-106も個性がありますね。

ユニゾンはアタック強調する事もできるのでいろいろ使いであります。Spread変えるともっと太く出来る。

ただでさえ太いのに更に太くできるんですよ。楽しすぎますね…

Softubeを使っている人に嬉しいのはModularやAmproomでも使えることかな。

特にコーラスがAmproomで使えるのはいいですね。エレピなんかにかけてもいい感じになります。もちろんギターにも。

Softubeの常ですけど、プリセットが充実してます。

JamiroauiのMatt JohnsonやJ3POなど、そういうサウンドが得意な人たちのプリセットがあるのもいいですね。プリセット見たら基本的なアナログシンセの音作りはわかるんじゃないかな…

まとめ

Juno-106は高校生の時に中古で購入して、Juno-106S(スピーカー付き)まで含めると4台買いました。

使い倒しました…

安かったんですよね。中古なら高校生でも手が届く価格でした。

とにかく簡単に音作り出来た。時代はFM全盛だったんですけど、とにかくFMが苦手でしたね。音作りがよくわからなかったです。わかったのは本当に最近だもんなあ…

でもJuno-106はアナログシンセの考えでいけたから楽しかった。初めて触ったシンセがMS-20ですからね。

SH-101とかデトロイト・テクノの人たちと同じような機材を使ってました。

こんなに今人気があるシンセになるとは思わなかったです。

とにかく簡単に音作りが出来るシンセ。ストレスがたまらない。とりあえずJuno-106あればファンク、ソウル、R&B系のアナログシンセ系サウンドは作れる。その場で音作りできるし気軽に持ち運べたからお気に入りでした。

DX-7やピアノは大抵リハーサルスタジオにあったから、鍵盤を弾かなきゃいけない時Juno-106だけ持っていくということはよくやってました。

70年代を代表するArpやMini Moogとはまた違う個性なんですよね。

MIDIが使えたので、レイヤーして使ったり長く使ったシンセでしたね。
ディレイやリバーブはないんですけど、そういうのは好みで加えるから困ったことはない。

レイヤーしたJuno-106をマルチに流し込むのにフィルター開閉したりしたこともあったなあ。

今考えたらめちゃくちゃ非効率なことしてました。ダビングに一晩とか掛かったとか意味不明すぎますよね。

比較的中古市場でも見ますけど、ちゃんと音が出るものはもう少ないんじゃないかなあ…

カスタムチップ、売ってたりしますけど維持するのはなかなか大変です。

最後に使っていたものが液漏れして、ハードでも持つのはもう無理だなと思っていていろいろ試してきました。

本家ローランドやCherry Audioのものも試したんですが、自分の用途には今ひとつだった。どれも音色はいいんですけどね。私の好みがSoftubeだっただけです。

Amproomで使えることやSoftubeのModularで使えるのはSoftubeのエコシステムでやっている自分にはしっくり来た。まんまとハマってしまいました…

Aftertouch対応とか、PUSHで演奏しようとした時に使いやすいのが自分には決め手でしたね。

シンプルで素早く音作りができて個性的というところそのままに、バリエーションが増やせた。

弾いて楽しいプラグインです。シンセの音作りの基本を学ぶのにもいいと思います。

SoftubeのModel84でBoogieも楽しいですよ!

Minimoog系では一番お気に入り。まじでモノフォニックです。プラグインだからといってポリにしないのはポリシーなんでしょうね…
今回カッティングはAmerican ClassA(API)のコンプやらEQ使ってます。それっぽくするのに最高です…
今回、Delayは全部これ。質感最高。見た目はしょぼいかもしれないけど、最強に歪むディレイです。歪むんですよ…
マスターバスにはこれを挿して録りました。軽いから掛けっぱなしで演奏できるからストレスがたまりません。

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