Ableton Analogで音作りして遊ぼう エンベロープって何?
エンベロープは、DAWやシンセで使われる場合は、時間的変化って理解して。
封筒って訳になるのに、絶望や!
こういう普通と違う言葉はひとつひとつ意味を理解すればわかるようになるからね。
エンベロープはピッチ・エンベロープ、フィルター・エンベロープ、アンプ・エンベロープの3つがある。
シンセの基本は3つやったね。
- 音の高さや基本波形を決めるオシレーター
- 音色を決めるフィルター
- 音量を決めるアンプ
はい。もう気づいたかな。それぞれに対応してるわけ。
エンベロープに関しては、実際もっと細かく説明したほうがいいけど、まず概要を把握しよう。
ピッチ・エンベロープとは
ピッチ・エンベロープは、音の高さを時間的に変更するわけ。
オシレーター・エンベロープって言ってくれたらわかりやすいよね…
なんでこんなのいるんや。絶望や!となると思うんやけど、落ち着いて!
例えば、タムとかドラムって考えたらわかるかな。初めに高い音がでてから下がるやろ。
だから、ピッチ・エンベロープはいるんやよ。
ライザーってあるやん。EDMとか使われるやつ。あれなんか、ピッチ・エンベロープ使うわけ。だんだんあがっていくでしょ。
ね。これ、単純なノコギリ波でやってるからなんだけど、riserってピッチ・エンベロープ使っているってことだよね。
これだと、初期値が-100%から時間かけて上がっていったよね。厳密にコントロールするならOperatorなんやけど、Analogでも出来なくはないんやよ。
オシレータ部分をクリックすると、ピッチ・エンベロープが変化するのはわかるね。
フィルター・エンベロープとは
これも、フィルターに時間的な変化を加えている。
初めはフィルターが全開の状況だった。だんだん、音色が変わるようにしたいよね。
そういう時間的変化を加えるのがフィルターエンベロープ。
おそらくフィルター・エンベロープが一番わかりにくいから、詳しいのは別記事で書くね。
アタックが遅くなると、フィルターが開くなるのが遅くなる。フィルターエンベロープの場合は、アタックがフィルターを開くまでに掛かるまでの時間。
Decayとサステインは、アンプエンベロープとは違う挙動をする。今はそんなもんかくらいでええからね…
アンプエンベロープ
アンプエンベロープは音量の時間的変化だね。
音量の変化を4つのパラメータで変化させている。Analogは5つパラメーターがあるけど、一番基本だけ説明するね。
- Attack 最大音量までの時間 analogは5msが最小値。ラグがあるということだね。普通のシンセの0に相当するよ。バイオリンみたいに最大音量になるに時間かかる場合はちょっとアタックタイムを遅くする。ギターやピアノ、ドラムは最小値だよね。
- Decay 一定の音量(サステインレベル)まで掛かる時間。
- Sustain これだけ時間じゃない。一定の音量になるレベル。鍵盤を押している間と考えるとわかりやすいかな。
- Release 鍵盤をはなしてからもなる残響
多分一番わかりにくいのはサステインレベルかな…
analogはサステインの時間もコントロールできるけど、コントロールできないものも多い。
これ、なんでレベルか考えてみるね。ドラム考えるとわかりやすいかな。
叩いたら、音は最大音量になってそれからだんだん消えていくよね。つまり、一定の音量にならない。鍵盤押していてもずっと音が伸びるわけじゃないよね。
消えていくってことはサステインレベルが0じゃないとおかしい。レベル(音量)じゃなかったら、どこまで音量を下げればいいかわからないからね…
だから、レベルじゃないと駄目なんや。Sustainだけレベルっていうのはそういうことやね。
Decayが一定の音量のレベルになるまでの時間だからね。だから、時間じゃなくてレベルで決定する必要があるんだよね。
じゃあ、オルガンで考えてみよう。オルガンなら、弾いた瞬間に音がなって、鍵盤をおしている間はずっとなる。
鍵盤を離したら音は余韻がなく消える。だからSustainレベルは基本10になるよね。アタックないタイプのオルガンを想定した。
sustainレベルがマックスなら、Decayは関係なくなるよ。これみたらイメージつかめるかな。一定のレベルまで下がる時間がDecayだからね。
オルガンはサイン波で作れるから、AnalogをInstrument Rackつかってやれば作れる。
B3の場合はLesrieスピーカーの音色のほうが大きい気がするけどね。
オルガンは長いことオルガン・トリオやってたから大好きやな。
ADSRの考え方を書いておくね。
こう考えていくとわかりやすいよね。パラメータを調整すればいい。この4つをADSRというね。
さっきのスネアもオルガンもそう考えた。これはあくまで一つの例だよ。
エンベロープ、理解できるといろいろ遊べるようになる。
Analog、なかなか楽しいよね。もちろん、これはざっくり音を作っただけだから他のエフェクター加えたり、Rackにしたら相当面白いことが出来る。
次はLFOの説明。UFOとLFOって何が違うんやと絶望してるフレンドも大丈夫。わかるように説明するからね…
Abelton Analogも使い方わかると楽しいな!
追記:2019/06/28
AbletonがLearnig Synthsというサイトがオープンしました。インタラクティブなサイトなので、この記事でアナログ、こういうふうにいじったらこうなるんだなという動画を見て触ると一層わかりやすいと思います。
これでパッドサウンドを作るときにアタックを遅くするというのも感覚的にわかるかと思います。
ディケイとサステインがセットになっているのは、サステインレベルまでの時間を決定するのがDecayだから。ここが一番エンベロープで理解し難いところだと思いますが、わかりやすくまとまっています。
追記:2019/05/03
LFOについてです。マジでシンセは宇宙語ばっかりや…
自分の冗長な説明よりこっちのほうがわかりやすいよ。
kindle Unlimitedはマジでおすすめ。
コメント
analogのADSRにはアマウントもしくはエンベロープのツマミが見当たらないのですが、これは常にエンベロープが掛かっているので、必ず最短5mscのアタックタイムが適用されているって事でしょうか?
たけしさん、はじめまして!
AnalogのADSRの設定はちょっとわかりにくいですね…
Amp1,Amp2と表示されているところのしたあたりをクリックすると、ADSRのメニューが出ますよね。
アタックはたけしさんがおっしゃるとおり、最短5msなんですが、エンベロープが表示されているところの黄色を動かしても、アタックタイムなどエンベロープを変更できます。
そして、数値が表示されいているところに、数値を入力しても変更できます。マウスをお使いでしたら、左クリックしたまま、上下でパラメーターを変更できます。
うまくいくといいのですが…
もし、わかりにくいようでしたら、TwitterでDMくだされば、スクショ貼りますのでお気兼ねなくー。
Analog、シンプルで軽いのでお気に入りです。ラックにして使うことが私は多いです。笑