Abletonはオーディオ編集が得意。Simpler,Drumrackの連携などで極めて快適に使えます。
Studio Oneを使うまでは、サンプリングに強いイメージが無かったのですが、なかなかどうして強力です。Abletonでも、オーディオのスライスの方法は複数ありますね。Studio Oneもいくつか方法があります。
ドラムをスライスする場合
Abletonの場合だとドラムループなどを右クリックして「新規MIDIトラックにスライス」で切り分けてくれます。Transientで切り分けるのが一般的ではないかと思います。スライスすると、Drumrackにスライスされた物が立ち上がるのと、MIDIデータが立ち上がります。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/01/f6a2ac504af1b6e2c0258a94f23b410c.png?resize=1024%2C389&ssl=1)
アタックで切り分けられているので、このMIDIデータをコピーしたり、入れ替えたり出来ます。Stylus RMXやなつかしのRecycleと同じ形式ですね。
スライスしたサンプルはDrumrackにアサインされているので、そこから叩いてリズムパターンを作ったりするのも簡単です。
Studio Oneの場合は、サンプルをshiftキーを押しながら、ImpactXT(Drumrack的なもの)やSample One XTにドラッグすると、自動的にスライスされます。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/01/e3f6f4fa8a0c90c770378997f1fcd70b.jpg?resize=998%2C838&ssl=1)
注意点としては「新規SampleOneに送信」「新規Impactに送信」でスライスされたデータがSample One XTに読み込まれはするんですが、そのままだとスライスされてないデータが送られてしまいます。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/01/fa7596b72802f2689d59fad05bc43e61.png?resize=177%2C191&ssl=1)
ですので、アレンジメント上のイベント(クリップ)で右クリックして、「ベンドマーカーで分割」してから送信します。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/01/51df5bb3ee2a27ae4b95b9e8ef48c5b0.png?resize=351%2C499&ssl=1)
これでスライスされたデータがパッドやキーボードにアサインされます。
手動でサンプルを切り貼りしたいという場合は、ベンドマーカーで分割して切り貼りすれば問題ないですね。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/01/3a14b88e709a05c1b660cd6d90a77643.png?resize=1024%2C260&ssl=1)
追記:2022/03/25
スライスしたデータをMIDIデータと出力する方法がわからなかったのですがわかりました。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/03/a5934d4673f1758d30f233a4c1202a37.png?resize=1024%2C405&ssl=1)
ブラウザからでないと、スライスしたデータはMIDIデータとして出力されないということです。ハマりました…
ここはAbletonのほうが作業早いですね。
注意点としてはスライスしてあるデータ(Studio Oneの付属のLoopやRexファイル)でないとMIDIデータが出力されないことです。
なので、スライスしたデータを加工してブラウザに持っていく必要があります。
手順としては以下の通り
- MIDIデータとして出力したいループを読み込みます。
- 分割
- グループ化
- ファイルをブラウザにD&DしてaudioLoopとして保存
- ブラウザから「新規SampleOneに送信」か「新規Impact XTに送信」を選ぶ。
これでMIDIデータが生成されます。これでStylus RMXやRecycle的なやり方が出来ますね。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/03/cb3372ae9632d42d29f104031b518062.png?resize=1024%2C198&ssl=1)
今回は、ドラムのループをスライスしたので自動検出させましたが、もちろん手動で切っても構いません。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/03/b69a7d00f88d8a7dbbc6ab8bf0bf1ee7.png?resize=1024%2C64&ssl=1)
分割されイベントを全選択してからグループ化して、ブラウザにドラッグするとオーディオループが生成されます。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/03/5dcf9751825df58b8504bf933567d4d7.png?resize=1024%2C358&ssl=1)
ブラウザからブラウザから「新規SampleOneに送信」を選択しました。
![](https://i0.wp.com/murinaikurashi.com/2021v2/wp-content/uploads/2022/03/4f9f7a84ee865a77f8ee4f1506ceda47.png?resize=1024%2C441&ssl=1)
これで再利用できますね。まあ、そんな事するより、オーディオベンドで分割してオーディオデータを切り貼りしたほうが今風の作り方かもしれません…
Abletonのサンプル関係の記事はかなりあります。カテゴリAbleton Liveでサンプリングは楽しいを御覧ください…
Impact XTのレイヤー、チョークやフェードなども書こうと思ったのですが、記事が長くなりそうなのでまた別記事にします…
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