スペカンさんのレッスン5回目 64パッドのレイアウト
今日はスペカンさんとのPUSH勉強会と私のレッスンをまとめて阿佐ヶ谷のデニーズでやってきました。
デニーズ大好きやな…
前回は2フィンガーダブルのトレーニングを教えてもらって、今回はレイアウトの講義ですね。
ついにAbleton PUSH2に特化した64パッドのレッスンです。
私は自分をPUSHのプレイヤーと定義したので、生楽器以外はPUSHで演奏したい。
今まで16パッドでのプレイを訓練してきたのですが、少し前からPUSHだけでフィンガードラムするように移行してきました。
とは言え、Drumrackのシーケンサーで16パッドでのプレイだったので、64パッドあるPUSHの可能性を活かしたプレイとは言えませんでした。
いろいろプレイを見せてもらったんですが、目が点になるようなプレイが沢山ありました。これよりもっとえらいことやってます…
pushでちょっとレイアウト組んでてきとーな練習してみたよ!#PUSH2 #Ableton #指ドラム #フィンガードラム #fingerdrumming pic.twitter.com/sl3z2dK7hT
— スペカンFinger Drummer (@fingerdrummer) November 9, 2018
レイアウトだけはコピーできるかもしれないけれど、考え方がわかってないと展開することは難しいですね。
と言うのは、指の使い方や、身体の特性を理解していないと、いかに効果的なレイアウトであっても使うのは難しいからです。
シンメトリーを超えた
ああ、行くとこまで行っちゃったなと言う感じですね…
レイアウトだけを書くことが意味があるかというとないんですよね…
これ、考え方わからないとうまく叩けないと思います。逆に考え方がわかっていたら、すんなり適応できると思います。
私もレッスン中10分位で基本的なリズムは叩けるようになりました。
初心者向きとは言えないですけど、5フィンガートレーニングしたり、フィジカルの訓練をしてきた人なら割とすぐ適応できると思います。
もはや単純なシンメトリーではないです。
スペカンメソッドの根本にあるのは、いかに楽に動くかなんですね。
強い中指、巧緻性に長けた人差し指、そして親指。
これらの機能を考えます。中指から動くのと人差し指から動くのどちらが楽か考えたことがあります?
ギターやベースで指で弾く人なら、どっちも均等に動くように訓練しますけど、スペカンメソッドは構造上楽に動く方で考える。
もともと動きにくいところをやるより、動きやすいところから考えるわけですね。
この3つの指が動きやすいところから逆算してレイアウトが作られます。
あと、クラッシュや金物の位置もバスドラと基本的に叩かれることを考えて配置されています。親指と他の距離を考慮して作られている。
ドラマーの場合はクラッシュを叩くときはキックと一緒に叩きますね。
そういう使用頻度が高いパーツは極力動きが少なくなるように配置してある。
で、恐ろしいことに64パッドのPUSHの方が、16パッドのMPCやMaschineより叩きやすいレイアウトになってるんです。ちょっと考えつかないですよ。
64パッドで可能性は一気に広がった
スネアは8つ、キックは3つが今の所基本形ですけど、考え方を理解したら、キックが9か10のセットもありえますね。
何を言ってるかと思いますよね…
でも、ありえるんですよ。
スペカンメソッドは楽に叩くことを徹底的に考えますからね。
いままでフィンガードラムやってきた人から見たら衝撃だと思います。もうびっくりしました…
今までフィンガードラムではタムとスネアのコンビネーションはものすごく難しかった。
パッド間の移動を伴うからです。だから、ムーブの練習がすごく大事だった。
でも、このAbleton PUSH2の64パッドのレイアウトの場合ムーブに関しては16パッドよりはるかに容易です。
私としてはかなりドラムを叩く時に近い感覚で叩けます。速度は今までの比じゃないですね。
命中率というかパッドを叩く精度を高める必要はあるんですが、こっちのほうが手の負担は圧倒的に少ない。
スペカンさんと話してたんですけど、ペダルハイハットなんかも、無理なく奏法に組み込めますね。
ドラマーだと、タムやスネア叩いてる時に、リズムをキープする目的だったり、シンバルの音が欲しいので多用するのですが、なかなか16パッドでは難しかった。
今日教わったレイアウトなら無理なく組み込める。
このレイアウトは今までのフィンガードラムのレイアウトの中で最も可能性があるレイアウトだと思います。
PUSHでないと無理かも
LaunchPadも64パッドですが、ちょっと難しいかなと思いました。これは主にパッドの問題ですけどね。
Ableton PUSH2の64パッドのフィンガードラムは変な話なんですけど、生ドラムのように叩けるところまでついに来てしまった。
どうする?
ってなりました…
いやね、16パッドから64パッドになることでこんなに可能性が広がるなんて、ちょっと信じられませんよ…
そのうえ、生ドラムでは絶対にできないような所が見えてきました。スライド奏法なんかは生ドラムじゃ絶対できないですしね。
スペカンさんは技術面が凄いということが一番目立つと思うんですけど、一番凄いのは考え方なんですよ。
同じ64個パッドがあっても体の仕組みを考慮していないレイアウトは叩きづらい。
そして、曲に合わせて最適なセッティングをするということは、まだ、他のフィンガードラマーが到達していない所ですね。
レイアウトについてはまた書きます。初心者向きではもうないですしね…うーん。
新たな可能性をみたなと思いました。えらいこっちゃ・・・
そして、2フィンガーダブルに加えてダブルタップという概念もあると、今後フィンガードラムはもっと可能性がでます。
速度面でも今までのレイアウトとは比較になりません。
あんまりにも凄いもの見ると、言葉にならないですね…私は今後16パッドを叩く意味が見いだせないです…
もう少し、考えを整理してからまた書きたい。時間をください…
追記:2018/11/11
コツコツ書きます。スペカンさんは全部書いて良いよと言ってくれたので、書きますけど、本当に叩けるようになるには習った方が早いです。
と言うのは、究極的に固定したレイアウトってスペカンメソッドではないんです。その曲を叩きやすいようにレイアウトはどんどん変化させる。
基本となる考え方はあります。叩きやすいための考え方がモジュール化されていて、組み合わせていくって言えば良いんですかね?
だから、レイアウトだけ書いても応用がきかない。指の使い方や機能がわかってないといかせない。
レイアウトと奏法の理論が組み合わせっているんですね。
スペカンさん、びっくりするほど力入ってないんですよ。なんの楽器でもそうですけど、力むと速く弾けない。
力まないようにするフォームってありますからね。そのための訓練もありますから。
私で言うと、歩いたり、スティック振ったりすることですね。
このレイアウトは革命的で、今後64パッドを叩く人はこれがスタンダードになると思います。これより楽に叩けるレイアウトは現状存在しません。
でも、指の使い方や正しいフォームの理解がないと、叩けないし、誤解する可能性が高いと思いました。
私としては、本当に凄いレイアウトなので、使ってもらいたい。そして、やっぱり習ってもらいたいですね。
演奏の方法論や正しいフォームを動画や文章だけで学ぶのは無理とは言いませんが、物凄く時間が掛かってしまう。
説明しないといけない事の多さに目眩がするんですけど、現状、スペカンさん以外で一番理解しているのは私だと思いますので、コツコツ書いていきます。
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