全くの初心者が指ドラム(フィンガードラム)やるのに知っておきたいこと 第5回 レイアウトについて知ろう バーティカルレイアウト
さ、今日もレイアウトについて話すよ。
レイアウトについては、そもそも情報が少ないし、何がメリット、デメリットかも判断しにくい。
本当、レイアウトについての考え方って大事なんよ。Maschineや普通のドラムマップでの配列でも叩けって言われたら叩ける。
自分も鍵盤で指ドラムしてたときもあるからね。でも、それは無理やり慣れたから出来ただけで、はじめから効率的なレイアウトを知っていたら時間は大幅に短縮できたよ。新しく始める人は、できるだけ短時間で上達して欲しい。やるひとが増えたら増えるほど、技術革新も起こるし、もっと面白くなると思うんやよ。
だから、ちょっといきなり設定に行かないけれど、我慢してね。今後出てくるフィンガードラマーのためにも記事を書いてるんで。
今日、紹介するのは一番初心者向きのレイアウトと言っても良いと思う。
バーティカルレイアウト
スペカンさんが考えた中で、最もシンプルなレイアウトはこれ。
え、3つしかないやんって思うやろ?
3つなのは意味があるんやよ。
バーティカルレイアウトはなぜ基本3つなのか
スペカンさんの提唱しているレイアウトの考え方をもう一度整理しよう。
基本的に曲調に併せて、最も効率よく叩くことができるレイアウトを考えようということだったね。
バーティカルレイアウトは基本的に3本指で演奏する。クロスレイアウトは基本2本だったね。3本でも演奏できるけれど。
ハイハットも、スネアも、キックも音色一種類だったら、別に2つパッドアサインしなくてもいいよね。
シンメトリーなレイアウトは、同じ音色を配置して右手、左手で演奏することで高速なプレイが可能やった。
んじゃ、同じパッドも右手と左手で演奏してもいいんじゃないってことやね。つまり、一つのパッドでオルタネイトに叩けば良い。
もちろん、この3点だけ演奏できない曲はあるよね。そうしたら、必要なものを足していけばいいよね。前回の記事で、自分がどの様にレイアウトをアレンジしたかも説明したから、よかったら見てみてね。
究極の1冊が出版されました。このコーナーの意義は終わったと思いますが、資料的な価値はあると思いますので残しておきます。スペカンメソッドについては、インタビューを今後記事にしていきます。64パッド、16パッドの配置から基礎練習など、このコーナーで扱ったことより遥かに深い内容が書かれてます。この記事読むなら本を買ったほうがいいです。
バーティカルレイアウトのメリットとデメリット
メリット
- 圧倒的なレイアウトの自由度
- 指が固定されていることで考えることが少ない
- 基本リズムを片手で叩くのが容易
- 利き手でないほうで、フィルを入れやすい。
デメリット
- 曲調、レイアウトに対する理解度がないと発展できない。
- 指がぶつかる可能性がある
まあ、メリットとデメリットは当たり前やけど、表裏一体やな。
このバーティカルレイアウトはRobさんのQuest for the Grooveとも3つに関しては共通している。
しかしやな。考えが違うんやよ。
Robさんは、基本パッドで上モノを流さないスタイル。リアルドラム志向のレイアウト。
他には、指ドラムがメインではないけれど、ルーパー的にMaschineJamとMaschineを使って演奏するjunk-E-catさんも、縦配列のレイアウトで叩いているな。どの動画か忘れたけれど、縦配列が基本や。
このバーティカルレイアウトが決定的に違うのは、一つのパッドを両手でプレイするということや。
基本的に、シンメトリーなスタイルは、高速で演奏するために同系統の音色を2つのパッドにアサインする。
スペカンさんのKo-neyさんスタイルから派生したレイアウトを見てよう。特に下の2段はシンメトリーなので高速にプレイできる。
シンメトリーなスタイルはどれも基本的に、利き手が表、利き手が左手でない叩き方になる。その究極がXpresspadsやね。3連系も基本全部オルタネイトで叩く。叩かない部分はパッドじゃないところを叩くというテクニックを使うことまでやる。
シンメトリーなスタイルのメリットは、高速に楽に叩けること。でも、デメリットはパッドを圧倒的に専有するから、ウワモノありのスタイルでは全部のドラムキットのパーツを使うことは不可能。
なんで、XpressPadsは、最後パッド2枚でやるというスタイルにいくんやけど、これはどう考えても手軽ではないね。
- 最も使用頻度が高いものを両手で叩くことができる
- パッド間の移動が少ない
この2点が演奏するために重要やよね。そう考えると、このバーティカルレイアウトはある種究極と言える。パッドが大きいものじゃないと無理だけれどもね。
スペカンさんはある意味、ドラマーよりドラムのことを知ってる必要あるかもと言うんやけど、どの楽器がどう使われているか考えることなしに発展させることは難しいよね。
でも、それができると、指ドラムは他の楽器と対等なレベルまで行けると思うよ。
みんな笑うかもしれないけれど、自分はおもちゃみたいなもんじゃないと思うからね。
バーティカルレイアウトで他のパーツを足したくなる場合は?
じゃあ、ちょっと考えみようか。
自分はいまブルージーな気分や。カスタム検索ってのブログに入れたら、このサイトの安全性は確保されていませんとか出てびびったわ。
ブルージーなんでブルース叩く場合のレイアウト考えよう。BPMめちゃ遅いやつ。Buddy GuyのStone Crazyみたいなの。
それにしてもBuddyさんはどうかしとるな、自分のおじさんが「元気がないフリージャズ聞くくらいないBuddy Guyのほうがフリーや!」と言っとったけど、まあ、凄いテンションやよね。
んじゃ、ブルースの場合やったら、ライドの使用頻度が高い。
で、音量落としたい時はハイハットも使う。サイドスティックも結構使う。まあ、オープン使うこともある。
じゃあ、それで考えてみるよ。
- 最も使用頻度が高いものを両手で叩くことができる
- パッド間の移動が少ない
この2点で考えた。ライド中心で叩くときの場合とハイハット中心で叩くときの場合で簡単に切り替えられる。
フロアタムがスネアの隣に来てるのが気持ち悪いって人もいるよね。なんでかっていうと、ブルースだとフロアとスネアとで3連刻んで盛り上げるとかあるんよ。一番強い中指で刻めるように配置した。
ハイハットオープンがこの位置なのは、自分がブルース叩く時、そんなハイハットオープンの使用頻度は高くないからね。これは左でで担当してもいいしね。キックとクラッシュ、キックとハイハットが同時に叩きやすい位置ということも考えた。
これ、たんにシンメトリーにパッドを展開しているだけでは絶対に出てこないし、はっきり言って大変やと思うよ。
自分もレイアウトを固定して考えているときだったら、こんなレイアウト全く考えなかったよ。
だから、考え方は大事
スペカンさんが、効率良く叩くためにレイアウトは固定しないと言ってるのはこういうことなんやよ。
自分なんかさ、手が悪いから、情けない話なんやけど片手しか使えない時あるのよ。
それでもバーティカルレイアウトだったら片手で叩くことだってできるしね。クロスレイアウトも親指使ったらたたける。
スペカンさんのブログや動画には、単に曲を叩くだけじゃなくて考え方を説明してくれとる。練習の意味とかね。
パッド初心者の人は楽器初心者の人も多いと思うんやよ。
メトロノームつかうのは大事よ。
でも、ポジションや手順覚えてないのにメトロノーム使ったって、変な癖つくだけなんや。
こんなの、相当練習してからじゃないとわからないことやよ。
でも、スペカンさん動画で教えてくれてるからね。後半が大体面白いんやけどね。
みんながやってるからその練習は正しいなんてことはない。
その練習でどのような効果を得ようとするか考えなかったら無駄なことをたくさんする。
自分はめちゃくちゃ遠回りしたからね。みんなには凄いところまで行ってほしいわ。
自分の残り時間では多分無理だからね。
本当、1回目から見ていくと物凄く学べると思うよ。
この全くの初心者向き講座では、このスペカンさんの講座を最大限使えるように書く。細かくて長いと思うかもしれんけど、自分の記事が終わったら楽しいスペカンさんの動画が待っとるからね。ちょっと辛抱してね。
指ドラム、楽しいな!
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