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2023年現在のAbleton PUSH2の使い方

PUSH
この記事は約17分で読めます。

本ブログでコンテンツの大きな部分を占めているAbleton PUSH2ですが、現在の使い方を書いておこうと思います。最近Ableton PUSH2の記事の更新もしていませんしね。おそらくPUSH2に関する最後の記事になると思います。

Ableton PUSH2が発売されたのが2015年の11月2日ですか。長いこと使ってますね。遊び倒しました…

Ableton PUSH(初代)が2013年の4月6日に発売されて、その時からPUSHを使っているのでもう10年なんですね。年をとるはずです…

自分の音楽の作り方を変えた機材であることは間違いない。鍵盤を使わずとも音楽制作ができるとは思っていなかった。音源モジュールやアウトボード、生楽器やシンセなどハード中心で長らくやってきたわけですけど、制作環境をシンプルにするきっかけになった機材といえます。

後で書きますが、もう片意地を貼らず、鍵盤も併用しようと思ってます…
おそらく今後は更新しません。

使っている機能

制作スタイルが変わったこともありますが、多くの機能は使わなくなりました。Liveloopingをほとんどやらなくなったことが大きいです。

  • 64パッド
  • トランスポート
  • Fixed Length
  • アーム
  • Capture (Record+New)
  • メトロノーム
  • スイング
  • Clipでオーディオのゲイン調整
  • サンプリング
  • オートメーション
  • Drumrackシーケンサー

これくらいですね。ほぼ鍵盤としての使用です…

追記:2023/01/20

PUSHでめちゃくちゃ早いのはサンプリングするとき。ヒップホップ的なアプローチで、サンプル切り刻む場合はPUSHを使いますね。

トランジェントが検出されたもののマーカーを消したりするのは、PCだとダブルクリックしなければいけないが、Del押しながらパッドを押せばいいのでPUSHの方が速い。

追記:2023/01/29

いい感じのものができたらPUSHでCaptureすることはよくあります。

シーケンサーはほぼ使わない

移動が多かった時期は、特にPUSHをある種のワークステーションシンセ的に使おうとしてました。DAWの操作をあまりせずにPUSHというハードでいろいろコントロールしようとしていたということですね。

Drumrackシーケンサーは使うことがありますけど、セッションビューで遊ぶ時やちょっと画面から離れたい時に使うくらいです。サンプリングしたものからキットを作ったりした時くらいですかね…

ほぼヒップホップやる時くらいしか使わないですね。今は。キックやスネアのナッジなんかは便利ですが、波形をアレンジメントビューに貼った方がコントロールしやすいですしね…

コントローラーを使ってみようという気分になった時だけですね。

高速に打ち込めるメリットはあったのですが、生ドラム的な音色でないものを打ち込む時にXOの方が速くなってしまった。バリエーション作るならあとでDAWに持っていけばいいですし。

サンプル管理としてはほぼ使っていません。Drumrackの時代は終わったと思いました。

32ノートシーケンサーも使いません。調整するなら弾き直した方が速いことが多いのと、細かい調整するならPCの画面で見た方がいい。

Melodic Sequncerはテクノ的な表現する時には便利ではあるし、オートメーション1音だけ掛けるといったことには直感的ですけど、Ableton10.1でオートメーションのシェイプが簡単に挿入できるようになったことで、使わなくなりましたね。

私が、Livelooping的な表現をしなくなったことと、オートメーションが簡単になったことで使用頻度は激減しました。

オートメーション、ノブの使用も限定的

上記項目と被るんですが、ツマミでのオートメーションもほとんどやらなくなりました。セッションビューでそんなに作り込まないのなら、アレンジメントビューでやった方がいい。

そうなるとオートメーションのシェイプを挿入した方がいろいろ便利ですしね。

Ableton PUSH2のノブはパッド上部に配置されていて、ちょっと距離が遠いんですね。もう、そんなことでもだるいんや…

フィルターの開閉なんかはTouchéでコントロールしてしまうことが多いです。ストックプラグインをそんなに使わないこともありますね。以前のスタイルに戻りました。

あと、ノブでオートメーションを描くならLoupedeck CTのホイールだと相当精密にコントロールできる。手元に持ってこれますから手がしんどい時に楽です。省スペースですし、持ち運びもできてええですよ。これ…

Ableton PUSH2のノブを使うときは、あえてコントローラーでやりたいというときですかね…

一番使っているのはアレンジメントを開いている状態でPUSHをClip表示にしてゲインをコントロールすることかな。

これだと詳細ビューを開かなくてもできるので、画面を広く使えますし。

ミキサーは使わない

PUSHで全部コントロールしようとしていたときは使いましたが、使わないですね…

Muteなどの切り替えは専用スイッチがあった方が楽ですし、Panもボリュームの調整も楽です。Muteを押してトラック選択するなんてことは面倒臭いですしね。2回もそんな操作面倒くさくて嫌なんや…

Ableton PUSH2ではやりません。

Launch Control XLかFaderportを使ってますね。LaunchContolの出番も減ってます。Liveloopingやる時や、さっとMIDIマッピングする時は便利ですけどね。

Armにするのもデフォルトで排他的にならないので楽器を複数演奏しながらLiveloopingするなら、非常に便利です…

Loupedeck CTあればマッピングはいらないし、フェーダーを細かく操作したいときはFaderportですみますし。

アレンジメントで使うならFaderportは便利ですね。

キーマップしないと使えないマーカーがデフォルトで打てるようになってますし、手が置けるようになっているんですね。これは手がしんどい人にはかなり楽ではないかと。私には良かったです。

ボリューム細かく調整したりする人だとかなり手の負担をへらせるんではないでしょうか。

そして、ブラウザの表示、非表示や詳細ビューのオン・オフなどがデフォルトでアサインされているので、便利。cmd+option+Bなどの3本指を使う地獄のショートカットキーを押さずに済みます。手が悪い人にはありがたいです。Presonusが作ったものがAbletonで便利ってどんなことやとのけぞりました…

Studio Oneは賢すぎてFaderportすらなくても私の用途ならいけちゃいますね。Console1使ってるのもあるんですけど。

Ableton PUSH2でオーディオのルーティングなどはいじれますけど、PCの方が速いですし。

機能キーの多くは使わない

Add Track、Add Deviceなども使わないですね。いちいち、トラック選択する手間がだるいです…

おっさんは遅いものはしんどいのよ…朝起きただけでも疲れてますからね…

機能キーで使うのは、Noterepeatのグリッドを変えるものですね。

ショートカットキーで変更するより速いから。1キーでできるのはメリットです。あとはベロシティ固定にしたいときのAccent、セッションビューで録りながら作るときのFixed Lengthです。

結局、PUSHの機能改善は10が一番多かったですね。

タッチストリップは使わない

これがこの位置にあるのは邪魔で仕方ないです…

キーボード的な使用する時に触れてしまうことが多い。モジュレーションやピッチベンドはTouchéでやってます。Selectキーを押しながらタッチストリップに触れて切り替えなんて、面倒臭くてやってられない。

練習したんですが、アドリブが多いのでどうしてもタッチストリップに全く触れないプレイは無理ですね。まあ、下手くそ、練習しろって話ですけど…

まとめ

現状一番使うのは鍵盤としての用途ですね。ドラムのMIDIラーンなどがPUSHの場合はできないものがあります。これは結構ブログでも書いてきてるんですけど、外部音源使う時は致命的だったりします…

DrumrackやExternal Instrumentを使えば、レイアウトなどの自由度も上がりますが、これもマニア向けでしょうしね。

純正のコントローラーであるPUSHを買って、フィンガードラムしたいと思うんだけど設定がわからないとおっしゃった方がめちゃくちゃたくさんいらっしゃった。

情報がなかったからたくさん書きましたが、素直にPUSH以外のコントローラーでMIDIラーンした方が面倒ではないと思います。

以前の私は旅暮らしのようなものだったので、とにかくAbleton PUSH2で完結したかった。でも、今は出歩かないですしね。

体に負担かからず、Ableton PUSH2一台でMIDIコントローラー1つで済ますのは、私の場合は無理だなという結論になりました。

そして、感度やサイズの面で、PUSHよりいいものは存在します。Launchpad Pro mk3や Linnstrumentの方がいい。純正じゃないこれらはマッピングも問題ありません。Liveloopingやる時にLaunchpad Pro mk3ならFixed Lengthも使えますしね。

もちろんオートメーションなんかは、PUSHの方ができますよ。でも、そこまでパフォーマンスとして必要ない方も多いかもしれない。パフォーマンスするならLaunchControlはおそらく使うでしょうし。それならPUSHは必要ないかもしれないですね。

MIDIデータをパッドに点灯させたいならLaunchpadでもできますしね。ご存じない方が結構多かったです。

自分は手が悪いので、同一音を複数の弾き方が選択できるからパッドを使っているわけです。Launchpadの方がパッドが小さいので弾きやすいんですね。そうなるとPUSHの優位性は以前より薄れたといえます。

ただ、Ableton PUSH2は今だにLivelooping最強の機材という評価は変わりません。オーディション機能やセッションビューから流れるように作ってアレンジメントビューに流し込める。付属音源ならMacroを素早くコントロールできる。これは唯一無二だと思います。

その一方で、どうにもならないこともあります…

これは私の固有の条件なので、全然問題ないという方もたくさんいらっしゃると思います。

機能キーが固いのはとにかく厳しい…これはPUSH1の時からもそうだった。

それならトラックボールやマウス、Loupedeck CTやトラックパッドにアサインした方が速い。手が悪いのでショートカットキーがしんどい。ショートカットキーが変えられないのは本当にきついんです。ショートカットキーを多用せざるをえないと1日の終わりにはまともにモノも持てなくなっちゃうんですよ。

鎮痛剤飲みながらDAW使ってるのはどう考えてもまずい。

これだけでもAbelteon使うのやめようかなと思うことはしょっちゅうあります。

手が悪い人にはAbletonは薦められないですね。残念ですけど…

手が悪くない人ならAbleton PUSH2で機能キーをもっと使うのかもしれないですね。

手が悪くても自分のような工夫をするのが好きな人なら良いですけど、そのための工夫やコストを払える人以外には薦められない。手がいい人なら楽しめるはずですけどね。

ProToolsですらショートカットキーを変えられるようになってる時代ですよ…

Ableton PUSH2の問題ではないですけど、改善して欲しいですね。

ユーザーから改善要望があっても変わらないから期待は出来ないんだろうなあ。コンピングができるようになったのがLIVE11ですからね…

便利になったというより、ようやく普通のことができるようになっただけですね。今はないSonarではバージョン1で出来たことです。Abletonの発売と同じ時ですね。20年前の機能です。これも、ずっとユーザーは希望していたことです…

私はStudio OneやBitwigの方がいいなと思うようになっちゃいましたね。かつてはAbletonのかなりのファンだったんですけどね。いろいろあったしなあ…

フラットデザインで機能が多く隠れていて、ショートカットキーを使用するしかないのに、ショートカットキーの自由度がないのは本当にきつい。でも20年間変わらなかったのだから、変わらないんでしょうね。

アサイン可能なポインティングデバイスや左手デバイスやBetterTouchToolsがなかったら、Abletonは私には使えないですね。

PUSH勉強会をやっていた時、こういうこと出来ないんですかと問われて、Suiteなら出来るけどと答えたこと何回もあります…

普通のDAWなら出来ることが工夫しないと出来なかったりする。

PUSHは楽しいと自分はずっと言ってきた。楽しいのは間違いない。でも、なんとかPUSHとスタンダードを購入した人に、Suiteにアップデートすれば出来る、PUSH以外のコントローラーも買えばいいよというのは違うよなと感じるようになってしまった。

出来ないことを把握するのは、初心者には厳しい。

Abletonを使っている人でもPUSHの機能を全部把握するなんてのは無理だと思います。そのためにたくさん記事を書いたんですけどね…

Studio Oneならもっとコスト少なく出来るし、AbletonでできないことBitwigのほうが簡単に出来たりしますからね。

んじゃ、うりなみさんが今パッドだけで作るなら何を買うのといわれたらこうなりますかね。

こっちに使用感についてツイートしてあります。

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叩く動作が結構この数年でキツくなってしまったので、フィンガードラムはほぼやれなくなっちゃったんですけど、16パッド使うなら、Studio Oneと併用なのでATOMにしますかね。16パッドは打感の好みもあるのでお好みのもの。

PUSHはついに1番のおすすめの64パッドでは無くなりましたね。Launchpad PRO mk3ですかね。今の私が薦めるなら。

メイン機材として1つだけで、Abletonしか使わないならAbleton PUSH2がやっぱりおすすめですけど。

サステインペダルはLaunchPadにつなげないですしね。

Abletonの機能を理解するという意味では、初心者ほどAbleton PUSH2はいいのかなと思います。ショートカットキーでしか操作できないものが多いAbletonの習得コストを減らすと思います。

一方で、DAWを複数使うなら、Ableton PUSH2はなかなか厳しいです…

他のDAWでは使えませんし。スペースもそれなりにとる。鍵盤使う時も、きつい場面が多いかな。サブの機材としてはかなり大きいですし。

これらの機材なら、DAWを問いません。PUSH持ち運ぶのはパッド大好きおじさんの私は気合いでやりますけど、ふつうはやらんな。やっぱり。昔はMPC2000を担いで移動してたんですから、いろいろバグってますね…

もう意地を張らずに、鍵盤も使おうかなと思うようになりつつあります…

パッド系生活ブログから生活ブログに鞍替えしましたし…

手の調子が以前より良くなってきていて、鍵盤弾けそうな感じもあるんですね。同じ動作を繰り返す叩くのは無理だけど、鍵盤は叩くほど負担はかからない。長時間は弾けないとは思いますが、流石にピアノ的なフレーズは鍵盤の方が楽に弾ける。パッドよりはずっと長く鍵盤弾いてたわけですしね。

パッドを使うことは無くならない。そして、手がしんどい時に一番楽に弾ける楽器であることは変わらない。

でも、鍵盤が弾けるコンディションなら、鍵盤的なものを弾くためにパッドでわざわざ鍵盤的なものの練習をする意味はないんですよね。本当は。でもロマンなんや!楽しいじゃないですか!

今後は、パッドの優位性を活かしたようなプレイを考えたいですね。パッドでできるプレイをもっと突き詰められたらいい。

こういうのはパッドだと楽勝。鍵盤やって一年だと多分弾くのは難しいと思うんですけど、パッドなら練習したら一年あればできると思います。手軽にパッドで演奏したり、ハーモニー作ったりできるという記事を増やしたいですね。

ハーモニー理解したり、楽器やったことがない人にはパッドは激推し。

Ableton PUSH2は自分にとってもう一番の機材ではないけれど、それでも楽しい楽器であることは間違いないですよ。

パッド、楽しいですね!

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