10月となった。今年も10月を含めると残り3ヶ月となった。日々がすぎるのがどんどん早く感じるようになっているのは老いだろう。
鍛えることが難しくなりつつあるのであれば、コンディションを整えることに意識を向ければいい。進歩するというのが、能力が伸びることと考えるなら難しい。
が、何を持って進歩と考えるのか定義を変えれば前進し続けることは可能だ。コンディションを整えることの重要性を感じた一ヶ月だった。
では、振り返ろう。
快適な時間を長くするか不快な時間を短くする
足の状態が8月にかなり悪くなってしまい、トレーニングもできない状態が続いた。手も足も悪いと文字通りいろんなことが手も足も出ない。
手が多少悪かろうが、フットスイッチやリングマウス、音声入力、左手デバイスや、それこそパッドまでフル活用してなんとかやれるのだが、トレーニングはどうしようもなかった。
トレーニングが出来ないことで、柔軟性も低くなり、姿勢も悪くなった。姿勢が悪いため、腰、肩、指先に負担がかかるという悪循環。
なんとか時間を作って体を診てもらって、足の長さの調整や骨盤のズレを調整してもらい、トレーニングを再開した。
すぐにバランスが崩れるのだけれど、少しずつ悪くなるまでの時間は長くなる。その合間にトレーニングするというリハビリの日々だった。
強い筋肉と弱い筋肉の差もかなり出ていることを指摘されて内転筋や腹筋という今まで意識的に鍛えていないところを強化して、少しずつ改善しつつある。
パワーリフティングが好きで、ずっとBIG3中心にトレーニングしてきた。
自分がなぜパワーリフティングが好きなのかというと、明確に数字が出るからだ。クリアできない重量があれば、それを突破するために休養や補強運動を考えて行くというプロセスも楽しかった。トレーニング以外で考え、工夫できるところも本当に面白かったのだ。
が、治療でステロイドを使うこともあり、もう試合に出ることは出来ない。
トレーニングの目標を体形改善のような抽象的な目標でモチベーションを維持するのは自分にとって難しい。
トレーニングがあるから食事も考えてきた面があったので、一度トレーニングできないと大きく崩れる。目標があればそれに合わせて生活全てを調整していくのは得意でも、目標を失うと弱い。
で、あるなら目標設定を変えればいいだけだ。進歩の基準を変えること。それならまだ前進できる。
回数を進歩と考える。知らないメニューをやってみる。
疲れにくさ、痛みなどを自分なりの評価スケールを採用すれば数値化出来るだろう。プロットして移動平均線が出るようにした。各部位などに細分化すれば、よくなるところもある。面白いもんで2σなんかどこかの部位に出ると必ず全体が崩れる。
これなら、能力を拡張するという観点ではもう進歩が難しいとしても対応できる。
え、詭弁やって?まあ、そうなんやけど、楽しくないですか…?
で、コンディションのためのグッズをいろいろ導入した。
ストレッチやマッサージが大事ということはわかっていても、気軽に治療に行けないときはある。なかなか自分でほぐすのが難しい部位とかに便利。超強力です。あとUSBで充電で出来ます。出張先に持っていってドン引きされましたけどね…
あとは毎日ストレッチポールに乗った。
家の近くの24時間使えるジムがあり、そこでストレッチポールに毎日乗っていた。トレーニングの閾値を低くするために、ストレッチポールに乗るということだけ考えた。
買い物の帰りに一部位だけやったり。もちろん、治らないところがあるのは仕方ないが、工夫で改善できるというのは励みになった。
家事はしんどかった。
調理のモチベーションが落ちていたので、どうしたら楽しくなるか考えた。調理をすると考えるのではなくて、道具を使うと考えた。
鉄のフライパンのほうが扱いは難しいのだけれど、炒めものなんかもうまく出来る。これははじめに加工してあるので、そんなに手間はかからない。サイズ違い、中華鍋なんかも買おうかなあ。
できるだけ物を少なくするように今までやっていたのだけれど、パスタをフライパンで茹でるのにキッチンで待機しているのが嫌になっていた。使うのが楽しくなれば、不快な時間を快適な時間に変えられる。
これもテンション上がるんですよ…
働くメカが好きなだけかもしれない。体はおっさん。心は3歳児。なんか凄く嫌ですね…
やらなければならないという感覚ではなく、道具を使うために遊ぶという感覚になれば楽しめるということだ。
これもしめ鯖炙ったりするのに大活躍。近所のイタリアンでカタラーナを炙ってるのをみて導入。たらこなんか炙ってお茶漬けにしてもしみじみうまかったです…
もちろん電鍋も大活躍した。一日2品以上は作っていたように思う。
かがむのが本当にここ何年かで一番きつかったので、棚を改良した。
また、調理をツイートすることで、ちゃんと食べよう、作ろうというモチベーションになった。調理フレンドのCommyさんにコメントいただけるのも励みになった。Commyさんいつもすごい料理作ってるんだよな…
Commyさんのアドバイスを受けて改良。揚げナスの煮浸しと揚げナスの味噌汁がかぶるから、モテからは遠いか… pic.twitter.com/FYI73EqPaH
— うりなみ (@urinami) September 28, 2021
モテまくり料理を作る予定だったのだけど、疲れたおっさんの料理ですね…
ちょっと食事に関しては、考えをまとめたい。楽しみと効率の間で考えることがあって、それは音楽とも通じるからだ。
音楽については、MASCHINEを再び導入した。
MASCHINEは楽しい機材だけれど、情報が不足しているのは相変わらずで、情報を書ききりたいという気持ちがあったので、導入した。あと、ワークフローを変えたかったことが大きいですね。
Live+PUSHでどこまで出来るかがここ数年のテーマで、作り方は洗練された。一方で、自分の得意な手癖でやってしまうところも出てきたので、気持ちを変えたかった。
もう一回MPC2000の時代のような作り方をしたいわけではないけれど、ざっくり作ってこれでいいという形にしたかった。細部まで作り込めるようになったのはいいけれど、いつまでも完成しないということが増えてきたため。
締め切りがあるものは完成するけど、いくらでも時間を掛けていいものだと煮詰まる。ざっくりとしか作れないMASCHINEはそういう意味で快適な時間を増やしてくれた。
コストを減らす
ブログに関しては、それなりに書けたと言えるか。14記事。
自分の考えを整理できたのは良かった。
頭の中が整理されてないと、無駄なものを買ったり、疲れているときに迷いが出る。頭が働くときの自分に考えてもらって、それ以外は考えなくても動けるようにする。
ブログを書く時間はコストではあるのだけれど、頭が整理されるので自分にとっては将来のコストを減らしているということだ。
さっきも書いたけれど、かがむ時間を少なくできたのは時間的を増やせた。
音楽でいうと、プリセットをかなり使うように意識した。先月からの課題です。
MASCHINEの導入はそれも大きい。なんですけど、Liveに持ってくること考えたらMaschineでNKS使うより、Komplete Kontrol使ったほうがオートメーションなんか簡単なんですよね…
Komplete Kontrol使えばいいんですよね。やっぱり。Omnisphereなんか、NKS用のパッチが売ってるので、それを買うと一気に楽になりました。
MASCHINEの使い方については今後も考えます。
鍵盤使いたくなかったけど、買ったほうが時間を変えますね。マクロをマッピングしている時間がもったいない。どうしても工夫して使うというのが身についてしまっているけれど、もともと想定していた使い方で作るのがやっぱりコストは低い。
音楽を作ってるときに掛かる時間の多くは音色選びだということがわかったので、ここは本当に改善したい。
SampleManagerとNKSを比べてみて、今はサンプルを使う比率が低いから、それだとNKS使ったほうがいいと判断しました。
NIのエコシステムでやったほうが、今の自分にとっては時間を買えそうです。Komplete Kontrolも初代は持っていたので、また買うのかという話なんですけどね…
ドラムのループは使うことはないけど、聞いたらアイデアが浮かぶこともあるかもしれないからXOも導入しようかなあ。とにかく、音色を選ぶことの時間を早くしたいですね。
あと、ビンテージ系統のプラグイン、かなりT-Racksのもの使いましたね。視認性がいいのはやっぱり楽です…
良かったこと
大分、家の中でしんどい原因を減らせたことですね。
手や足がしんどいことが変わっているわけではないんですけど、進歩の基準を変えることと、いつもやっている目線をずらすことがうまくはまった。
何が好きなのか、何が嫌なのか、何に違和感を感じるのかを細かく見ていけば、他のこと変換して前進することが出来る。まあ、ずっとそういうことやってきてるわけですから、多少はうまくなったと言えますかね…
あと、Chromatoneについての記事ですね。本当にすごい楽器と思っているので。
来月の自分への伝言
やらなくていいことをうまくやらないように出来たのは進歩。捨てることをいつも考えてきたのに、ここのところ捨てるのが下手になっていた。
うりなみさん、あなたはボンクラで、多くのものがあればあるほど無駄に考えて判断が鈍る。先月の教訓を活かせたのは良かったですね。
でも、おっさんで伸びしろがあるのは、今まで何やってたんだということですから、そんなに喜べることではないんですよ…
今月捨てられたことは、何もかも自分で作ろうとする考え方ですね。これはあなたの生き方で大きな部分を占めてきた。
細部までコントロールしたい。仕事も家事もずっとそうやってきましたね。不如意な人生だからそれを取り返そうとしたのは知ってますけど、それもまた囚われていること。
自由ではないです。自分にとらわれていますよ。
自由ではないということはファンキーではないということですよ…
変わり続ける限り、前進することは出来る。取り戻せないことより、出来ることにフォーカスしましょうね。怒りでも絶望でもなく、合理的に考えることでまだまだ前進できます。
うりなみさんはボンクラだから、またおんなじことを考えるんでしょうけど…
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