Maschine雑感 自分の使い方でPUSH2と比較してみた。
Maschine mk3を購入して一週間ほど。Maschineはフィンガードラミング中心で使うつもりですが、Maschine mk3とPUSH2のレビューってあまりないんですよね…。私の使い方で両方試して、気になったことを書いてみました。参考になると良いんですが。
私はドラムはかなりエディットします。
打ち込みを比較すると
フィンガードラミングやる場合はそのまま残す場合もありますけど、打ち込みではかなり作り込みます。
Maschineは16しかPADがないから階層を一つ深く行くような操作が必要になる。
PUSHは64キーあるからこの点はPUSHの方が使いやすい。
でも、リアルタイムで入力する時はどうかと言われると、PUSHよりMASCHINEだな。パッドの感度はPUSHよりずっと良い。ドラムをリアルタイムならMASCHINEの圧勝。— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
リアルタイムで叩くのなら、Maschine mk3はめっちゃ良いです。このパッドだけでも売って欲しい。
このパッドが自分を狂わせたんや。変態みたいですね。
フラム、ロール、ドラッグ。すごくやりやすいです。特にフラムの高さがそれほどなくても出来るのは嬉しい。私のフィンガードラミングの腕だと、Maschine mk3でしか出来ないことはありますね。
下の記事のメリット１でPUSH2のドラムの打ち込みについて述べてます。いろいろリズムマシン使いましたが、これ以上高速に打ち込めるのは今までなかったです。これだけでもAbleton PUSHを買うメリットあると思います。
編集機能について
ただ、ガンガンパッド叩いて、ビートを作るというなら、PADが叩きやすいMASCHINEはそれだけでもあまりあるメリットがあるんだよな。音色は良いし、音色ブラウジングしていくのは快適。
コードが苦手な人にはMaschineは良いはず。PUSHもMaxforliveを使えば出来るけど、敷居は高い。— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
Ableton PUSH2は、64キーあるのもそうなんですが、操作系統のキーが単独であるのはすごく楽です。
Ableton PUSH2に向かっていると、PCに向かう時間はかなり減りました。
Maschine mk3はもう、失敗したらリアルタイムでどんどんやり直すほうが向いている気がしますね。
音色について
音色に関しては、Ableton付属のものよりはやっぱり作り込まれてます。私は自分でいろいろ音色作りたい方なので、Abletonで問題ないですが、さっと気持ち良い音で曲を作りたいというときには、Maschine mk3は重宝すると思います。Komplete Selectとはいえ、ツボを抑えてますしね。
ただ、Live10になって、packはすごく良くなりました。packの音色は、公式サイトで確認すると良いかと思います。よく検討して購入したほうが、使い方も覚えるし、楽しくなる可能性が高いと思います。
即戦力ならMaschineだと私は感じました。
コードについて
Maschineのコードモードでコードセットを見たが、オンコードのパターンもあるし、パッシングディミニッシュもあるしオルタードも入っているが、ジャズみたいに部分転調やモーダルインターチェンジが頻繁に行わるのはきつい。でも、これはメリットでもある。
— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
私はジャズ上がりなので、転調が多いものを作るんですね。
Ableton PUSH2の最大のメリットは、クロマチックモードで自由に演奏できることだと思っています。
クロマチックモードのメリットは何回も書いてます。
Maschineはコードを弾けるんですが、基本的にダイアトニックなんですね。なんで、部分転調が多いような曲には向いていません。
ただ、コードのパターンは豊富なので、叩きながらコード進行を作るのは面白いものが出来る可能性はありますね。キメが多いものとか。あるいは弾き語りみたいにコードを鳴らしながら歌えば、意外に作れる幅は広いかなと言う印象です。
もちろん、キーを変えればMaschineでも転調は対応できます。
ただ、PUSHならコードフォームを覚えてしまえば、いくらでも移調できますし、理屈さえわかれば、テンションも簡単につけられるので、コード、あるいはメロディーの演奏に関しては圧倒的にAbleton PUSH2が私にとっては使いやすかったです。
とにかく叩いて作るのが快適なのはMASCHINE.細かいことやりたいならPUSH2。
パッド叩いて録音していけば良い感じのものを作るならMASCHINE.
Maschine Jamが出来たのは、PUSHのセッションビューやキーボードをやるには難しいからということなんだろうな。— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
ただ、自由度が低いのは悪いことばかりではないです。Ableton PUSH2は理論がわかってないと、コードフォーム一つだけで弾いてしまうかもしれないですね。転回形を考えないとか…。
自由度が高いということは、同時に自分の能力の上限が自由の限界ということになりますから。ううっ。自由から逃亡したくなる時はあるものです。
私は好きなボイシングやコード進行というのがあるので、マンネリを感じた時はMaschineで作っても良いと感じてます。
追記：2018/07/02 コードも弾けます。叩いて覚えるシリーズではコードの弾き方、理論などについて書きました。この記事を書いた当初と異なり、Maschine mk3に慣れて、制限があるからこそ工夫するのが面白い感じるようになってきました。
指ドラム（フィンガードラミング）ならMaschine mk3が一番
まあ、でも別にパッドにこだわるんじゃなくて、ボイシングやメロディも弾きたいならMaschine＋MIDIキーボードが安価で応用も効きやすいだろう。PUSHの様にインサイドしてメロディを弾きたいなら＋MaschineJam
PUSHは自分みたいにフィンガードラミングを重視しなかったら、それだけでもいける。— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
じゃあ、どれが快適なのか考えてみました。自分がいまやっている音楽をMaschine mk3でやろうとするなら、Maschinemk3+鍵盤が楽でしょうね。
今の私ならAbleton PUSH2に加えてフィンガードラミング用のPADが欲しいので、Maschine。馬鹿じゃないかと思うんですが、パッドは大きいんですよ。パッドは！（逆ギレ）
フィンガードラミングそそこまで重視しないならAbleton PUSH2＋MPD218でも充分すぎると思います。Ableton PUSH2でも普通は充分でしょうね。私は偏っているので。
もしフィンガードラミングやりたいならMPD218を追加するのがもっとも安価で拡張性がありそう。
両方共使ってみると、それぞれにメリットがあるな。NIはすごくPUSHを研究してMASCHINE JAMを作ったと思うし、PUSH2のディスプレイはMASCHINEを意識したというのがよくわかった。— うりなみ (@urinami) February 26, 2018
操作は若干複雑なものの、パッドを叩くこと中心で形を作りやすいのがMaschine mk3、操作は覚えたら高速で出来るものの、自由度の高さが難しさにもなるAbleton PUSH2。
どちらもそれぞれのソフトのコントローラーなので、全然違うんですよねー。Maschineの良いところは、必ずしもそれで全部作らなくてもよいところだと思うんですね。ある程度作ったら、Ableton liveにコピーすれば良いわけですから。
追記：2018/07/02 Maschineで面倒くさいとしたら、レイアウトの変更だと思います。レイアウト変更関連の記事はこちら
追記：2019/05/08
最終的には、PUSH2でフィンガードラムも出来るようになってしまったので、私にとってはMaschine mk3がフィンガードラムで一番とは言えなくなりました。
サイズは？
二つもあっても私は困らないと思います。デスクがあれですけどね。スペースはそれほどでもないですけど、横に広さが欲しいですね。机探してます。
結論から言えば、どっちも楽しいんで、目的にあったものを選べるといいですね。え、あなたもフィンガードラマーでLIVEも好き？
それなら2つあればもっとハッピーです！（破れかぶれ）
Ableton PUSH2もMaschine mk3もどっちも楽しいですね！
追記：2018/05/21 3ヶ月後のレビュー。共存できるもんですよ。意外に。
ちなみにこの後にMaschine JAMを買ったので、その比較もしてます。身銭を切ってはじめて分かることもあるんや！（逆ギレ）
買った時の動機ですね。フィンガードラミングが好きだからとしか言いようがないです…
追記：2018/11/21 半年後のレビューです。ま
でも最終的にPUSH一本にしました。使える時間がどんどん減ってきて、MaschineとPUSH両方を使いこなすのは難しいと思ったからです。私にとってはメインの機材がAbleton PUSH2だったということですね。
追記：2018/07/02 Maschineが楽しくなったので、情報をまとめることにしました。
とりあえず、ここにまとめてある情報をみていったら使い方はわかると思います。
キーボードショートカット、
意外に便利ですよ。外部プラグインの設定する時キーボードショートカットなら一発ですし。
追記：2019/05/08
よく、どっちがいいのと聞かれるんですが、1ループを作りたいというのなら、Maschineのほうが手軽なのかなと思います。コードがわからないと言うなら、Maschineはコードセットがありますしね。
全部やりたいならPUSH2です。パフォーマンスに使いたかったりすると、Ableton Liveはそもそもライブを前提に作ったシステムですからね。Maschineとは設計思想が全く違います。
Maschineで出来ることはほぼAbleton Live＋PUSH2でできます。なんなら、MaschineソフトウェアをAbleton Liveで動かしてPUSHでコントロールしてもいいですしね。
いろいろやりたいならPUSH2。ただ、コストはPUSH２の方がかかりますね…
覚えるのも大変ですし。
私にはPUSH2が良かったですが、それぞれ作りたい音楽にによって、答えは違うと思います。どちらがいいのと質問を受けたときには、その人が作りたいジャンルや、やりたいことを聞いて答えてます。
実際、MaschineのほうがいいのにPUSH２買うのもいいことではないし、その逆もまたしかりだなと。
コメント