AbletonにはChordというMIDIデバイスがあります。
コードをプログラムできるものですね。指一本でコードが弾けるというやつです。昔のシンセなんかにもついていましたね。
一本指でコードはたしかに弾けるのですが、同じコードを弾けるだけ。正直モーダルなテクノくらいでしか使いみちが思いつかない…
無理やりRack化して使うことも出来ますが、音楽的に使うのは難しいものだと思います。
Studio Oneにも同じようなデバイスがあります。それがChorderです。
なんですが、AbletonのChordに比べるとかなり高機能です。
簡単に言うと、Maschineのコードセット的なものがある程度入っているということと、プログラムも可能ということです。メジャーとマイナーのダイアトニックが入っていたりするので、叩いて作りたいという人には便利ではないでしょうか。
使う時のやり方は2種類あります。
- 任意のインストゥルメントを立ち上げて、ブラウザからD&Dする。
- 任意のインストゥルメントを立ち上げて、インスペクタからNoteFXの「+」ボタンを押して、Chorderを選択する。
以上で立ち上がります。
プリセットもなかなかそろってますね。ダイアトニック・コードなんかも入ってますし、EDMなんか作りたい人にはいいんじゃないでしょうか。Toolbox(Studio Oneの有料アドオン)なんか購入するとかなり拡張されます。
いい感じコードをパッドやキーボードで叩いたものの、MIDIデータにしたら単音しかでてこなく加工できない…
力技でメロダイン使うか、コードトラック使うのかと。そんな面倒なことあるのかと絶望していました…
ですが、Studio OneフレンズのQuongさんに教えただいたので、問題解決しました。はじめに書いた部分は消しておきます。Quongさん、ありがとうございます…
原因はChorderをプリフェーダーセンドにしていなかったことです。
Abletonとこのあたりは仕組みが違いますね。
追記:2022/05/06
プリフェーダーセンドでした。ポストフェーダーと間違えていたので記事を訂正しました。
ちょっと理屈をしっかりしないと今後間違えそうなので、こういうふうに理屈を考えれば大丈夫ですかね…
Chorder通した後(ポストフェーダー)にMIDIデータ吐き出すから和音として出力されるという理解だったんですが、Studio OneのMIDIのルーティングはおそらくこうなってるはずです。
Note FX→インストゥルメント
で、オーディオと違うのは、MIDIの場合はプリフェーダセンドでもポストフェーダーセンドのインストゥルメントに信号は送られる。でもプリフェーダーセンドにするとNoteFXで出力されたデータがMIDIトラックに記録される。
こう考えれば理屈は通じるはず。
AbletonでScalerなどのMIDIデータを受信する場合は、以下の記事のような形でやります。
アルペジエイターなんかやAbletonのChordを録音したい場合は、そのチャンネルにMIDIエフェクトを追加すれば普通に使えます。
このあたりはルーティングがちょっとややこしいですね…
Mac環境ですけど、AUは仕様上MIDIがうまく扱えないので、VSTでないとだめというのは結構引っかかりますね。M1環境だと、AUのほうがラッパーがうまく働くみたいですけど…
ATOMなんかでも、Chorderは音域を指定すれば十分使えますね。コードを記憶させることもChorderはできるので、応用範囲は広い。
Scalerなどのコード支援ソフトで鍵盤でやったほうが楽だし、PCをMIDIキーボードでやったほうがシンプルではある。でも、パッドでやるから楽しいということもありますしね。
今まで、このブログでは何が何でも鍵盤を使わずにやる方法を記事にしてきました。
AbletonPUSH2で遊べることはないのかというリクエストが多かったからそうしてきたんですけど、ちょっと方針変えましょうかね。
鍵盤使ったほうが簡単なものや、Drumrack使わないほうが楽なものはあります。このあたりも書いていこうかと。
Chorderの設定についての日本語情報がなかったので、希望があれば書きます…
メロダインも5.2でM1にネイティブ対応したので、自分がよく使うプラグインはほぼ対応した状態になりました。肝心のMacBook Proはまだ来てないんですけど…
あ、セールのときに買ったほうがいいと思います。年に1回位半額くらいまで下がるので…
コメント