Maschine mk3とAbleton Liveを組みあわせると快適 Maschineを3ヶ月使ってみてのレビューです。
Maschineを使って3ヶ月がすぎました。初めはフィンガードラミング専用の高価なMIDIパッドくらいの位置付けでした。
私はAbleton liveに慣れすぎているのでMaschineに厳しかったんですが、組み合わせて使うと相当快適なことがわかって来ました。
Maschineのコントローラーは当たり前ですけど、MIDIコントローラーなので、他のDAWとも組み合わせて使えるんですよね。
今まで、私はドラムの打ち込み中心にMaschineを使っていたんですね。Mikroを使っていたときは打ち込みオンリーでした。
Ableton PUSH2はAbleton live専用に設計されているので、もう操作はアホみたいに早いんです。
でもちょっと遊びで、MaschineをAbleton liveのコントローラーとして使ってみたんですが、思った以上に快適でした。
もし、Ableton liveユーザーでMaschineをAbleton Liveのコントローラーとして使っていないのなら勿体無いですよ。
この記事はkompleteが付属しているバージョンを想定しています。
やり方は公式サイトを見てください。
追記:2018/05/21 新しいMaschine Mk3 インテグレーションという方は使いません!
これ、画面は綺麗なんですけど、機能はLegacyの方がありますから。この記事はLegacyで書いてあります。
なんなんですかね。LegacyはMaschine Ableton Live Template Manualというのが存在するのですが、新しいインテグレーションのほうがマニュアルが見当たりませんでした。機能としてはミキサーとセッションビューのコントロールくらい。Legacyの高機能さとはびっくりするくらい違います。私の勘違いならいいんですけど…
Legacyは高機能です。
ちょっと設定で間違えそうなところだけ画像を貼っておきます。
入力、出力をこの様に設定してください。
メリット1
トラックの作成が超高速。
これは、Maschineをコントローラーとして使うときのメリットです。Groupキー一発でMIDIトラックを作ってくれます。ちなみにshiftキー+GroupボタンでAudioトラック作成です。これはAbleton PUSH2より早いです。Ableton PUSH2と二台パッドを置いている自分は正しかったと強弁できます…
メリット2
スケールを設定することができる。4Dコントローラーでスケールを設定することができます。オクターブなども調整できるので、Maschineのパッドで演奏したいという人には向いています。ちなみに左右でオクターブの調整です。押し込んで回したら半音ずつ調整可能です。
追記:2018/06/25
4Dコントローラーの上下でスケール選択可能です。MaschineのPADでそのままAbleton LiveやほかのDAWに録音したい人は試してください
Legacyモード、mk3対応のマニュアルはないんです。書いてないので、分かる範囲で実験しました。英語読むのがだるい人は参考にしていただくといいかも。マジで勘弁して欲しい。NIはスペカンさんと自分にキューブくれてもええと思うよ…
折角いい商品作ってるんだから、宣伝しましょう。本当に。
メリット3
komplete kontrolを使えば、ChdsetやHarmを使うことができる。
これは意外なメリットだと思います。komplete kontrolソフトウェアを使えば、指一本でコードを弾くのは他のMIDIコントローラーでもできますよ。
コードセット一応音確認しましたけど、Maschineのコードセットと同じですね。ちゃんと聞いて確認したよ…
めっちゃ手間かけて疲れたわー。
あ、アルペジエイター使いたい場合は、この○のところクリックしてくださいね。machineで出来ますからね。
Ableton PUSH2もコードを弾くのは簡単ですけど、Maschineのコードセットはちょっと変わったコード進行が入ってるのでちょっと目先を変えたいときに使うこともできますね。komplete kontrolで設定して、指一本でコードを弾く。このメリットはMaschineより広い音域で弾けることです。両方使うメリットがありますね。
メリット4
コントローラーを持っていないなら、よく使うUNDOやクオンタイズがMaschineと同じ操作で使うことができる。
これはメリットだと思います。もちろん、ショートカットキーを使えば高速で操作できるわけですけど、Maschineを買って、Ableton live を購入してもコントローラーとしては使えるというのはお得ですね。PANも変えられますし。
あ、ナッジもできますし、オクターブ、セミトーンの調整も出来ます。あれ、これ、入力したあとの調整なら、MaschineよりLiveのほうが楽なのでは…
ショートカットキーめちゃくちゃ使えますからね。Liveは。マウス使うともっと早いですよ。shift+tabはマウスにアサインするといいと思います。これ、一年で20時間くらい使える時間変わると思うんですけどね…
好みはあってもショートカットキーを登録できるものは用意していると良いと思います。もちろん、Mac、Winともに使えます。わからなかったら気兼ねなく聞いてくださいー。
メリット5
Maschine mk3の高品位なパッドでメロディを弾くことも出来るし、コードも弾くことも出来るし、フィンガードラミングも出来る。これは大きいと思います。鍵盤で思考が固まってるときには特に便利です。
メリット6
Drumrackのパッドが自動的に色分けされる。これ、フィンガードラマーには嬉しいですよね。レイアウト変わったときに混乱することは少ない。
ちなみにAbleton PUSH2と併用するともっと便利。Maschineでノートを選んで、ドラムシーケンサーでリズム組むのも簡単だし、適当にMaschineでフィンガードラミングしてからCapture使って、更にドラムシーケンサーで修正なんかだとむちゃくちゃ速くドラム作れますよ。
一発だけリバーブ掛けたりするのは、ドラムシーケンサーだと簡単です。Maschineでラフスケッチ、Ableton PUSH2で磨きを掛けるのはありだと思います。
メリット7
scene、clipのコントロールができる。Maschineの場合は、idea viewがAbleton liveのセッショビューに相当するするわけですが、Maschine単体だと操作はちょっと面倒です。Ableton liveの方がシンプルで使いやすい。Ableton PUSH2と併用している場合、片方はセッションビュー対応にすればリアルタイムのプレイも余裕がありますね。
メリット8
追記:2018/06/25
MaschineのコントローラーでArrangerボタンを押すとAbleton Liveでアレンジメントビューに行きます。
アレンジメントビューのミキサーの調整もできますし、アレンジメントビューにコピーしたものであればクリップビューでナッジは使えます。まあ、PUSHでもできるんですけれど、Maschine単体でボリュームやPANが調整できるのは便利だと思います。
メリット9
トランスポートはかなり使えます。オートメーションのオン・オフはAutoキーで切り替えられる。
TAPでテンポも設定できる。
PLAY2度押し、RESTARTで最初に戻るなど普通の操作はかなりできます。PCの鍵盤触りたくない方には良いのではないかと。
さらっとあげて見ましたが、思った以上にMaschineでAbleton liveはコントロールできます。私も全部機能を把握してるわけではないですけど、これはMikroでもStudioでも無印のMaschineでもコントローラーとしては使えるわけです。これ、NIはアピールしてもいいと思います。愛着ある機材が長く使えることは嬉しいですからね。
これだと、komplete kontrolSシリーズがなくても、Maschineと任意の鍵盤でもかなり作業しやすい環境ができますね。
Logicのコントローラーとしても使えますし、思った以上に便利です。高機能ゆえにわかりにくいところもたくさんあるのですが、使っていくと、ああ、こういうこともできるのかと楽しくなってくる機材ですね。
3ヶ月使って来て、オーディオインターフェースがあるのはものすごいメリットだと感じるようになりました。ちょっとサンプリングするのも簡単です。
ヘッドフォン繋いでフィンガードラミングするのも簡単。
komplete kontrol Sがあれば、kompleteを使うのは簡単ですけど、別にAUやVSTとしてkomplete kontrolを立ち上げたらスケールやコードセットは使える。
もちろんkomplete kontrol Sシリーズがあれば、つまみでブラウズできるから便利ですけど、別にDAWからMaschineを立ち上げたらブラウズは高速にできますしね。
鍵盤やギターの手グセから抜けることもできることも面白い。Maschine単体で仕上げるのは難しいかもしれないけれど、連携は簡単ですし、Ableton liveやlogicのコントローラーとして使えることを考えれば、このこ、めっちゃ優秀。そういう評価に変わりつつあります。
でも、マニュアルは宇宙語やけどな…
できることが多いんですけど、直感的じゃない。機能が膨大なので、把握するのに時間がかかる。初めはフィンガードラミング専用と考えていたのですが、叩いて覚えるシリーズを作っているうちにずいぶん操作に慣れて楽しくなりました。
MaschineとAbleton Liveは組み合わせるとものすごく快適だと思います。わたし、サンプリングやオートメーション、ミックスはAbleton、アイデア出しはMaschineというのはなかなかに良いと思っています。
Ableton liveもMaschineも楽しいですね!
最近、Maschineの機能を使ってどこまでできるかを考えているので、Ableton Liveの使用頻度が減ってるんですが、この使いやすさは惚れ惚れしますね。最近は、Maschineとkomplete kontrolをデフォルトで立ち上げてますが、快適です。PUSHとMaschineあればかなりの部分PCのキーボード触らなくてもいけますしね。
Maschine、マニュアルがわかりにくい点を除けば本当にいい機材なんですよね… 特に他のDAWのコントローラとしてこれだけ強力なのはもっと宣伝してもいいと思うんですけどね。
新宿で触って来たんですけど、鍵盤の質感は好みでした。ブラウザはDAWでMaschine立ち上げればできますしね。mk2だとMaschineのコントロールあるのは便利ですね。買うならこっちだと思うんですけど、出張には持って行きたくないから、Maschine+Mikro key Airかな…
2021/09/06 追記
LIVE11の場合は残念ながらLegacyモードでは動きません。
新しいintegrationの方はPUSHがあれば、あんまり必要ないですからね…
新しいIntegrationの方はこちらのリンクを参考にして設定してください。
DrumrackをMASCHINEのパッドで叩きたい場合は、Controller Editorで設定PAD1をC1に設定するようにすればDrumrackの配列で叩けます。
2021/11/07 追記
5年間AbletonPUSH2を使ってきて、その上でMASCHINEと比較した記事です。MASCHINEとAbletonPUSH2を比較する方が多いんですが、正直言って全然別物です。MASCHINEはそれに応じた使い方をしたら物凄く快適なんで、どういうことやりたいか、できるかがわかっていると楽しく使えると思っています。
コメント
記事を読ませていただいてmaschine mk3とAbleton live 10 suiteの連携を始めさせていただきました!
コントローラーがLIVEのどの部分に効くのか!や、liveのこの階層ではこのボタンでの操作ができる等も理解していきたいと思いました!どこかでそれらをまとめた物を知りたいのでableton template、ableton内でmaschine音源を使うことについて掘り下げたり、うりなみ様がmaschineハード、ソフト、liveをどのように連携させて使っているかぜひ紹介していただきたいです!要望ばかりで申し訳ないですがよければお願いいたします
sukebe wingさん、はじめまして!
私、もうmaschine mk3を使わなくなってしまったので、お役に立てないと思うのですが、過去の回想でよろしければ…
MaschineはサンプリングエンジンがMPC60だったり、ちょっとビットレートを落とした質感が好きだったので、そういうのは重宝してました。
使っていたときは、Drumrack用のパッドとして使うことがほとんどでしたね。
後はなんだろう…Chdセットは鍵盤の手癖を抜くのに便利で、16パッドでたたいて、コード進行を作ったりするのにも使っていました。
MaschineのLegacy Modeについては、こちらのページのリンク先からPDFファイルが見えます。英語で、残念ながらmk3に対応はしてないのですが、読みながら試してみると意外にわかるのではないかと思います。
使わなくなったのは、PUSHに慣れすぎているからというのが一番大きいですかね。MaschineからMIDIを持っていくときに私の環境では結構落ちたり安定しなかったのも大きい。人によってはうまく行っているみたいなので、私の固有の問題だと思います。
パッドは高品位だし、このレガシーモードでDrumrack使うだけでもものすごく便利だと思います。ぜひ、使いこなしてください!
返信有難うございます!
PUSHオンリーになったのですね!w
マシン単体とソフトだけでも作ってみたりしてますが、レガシーについても説明を読んでみてそちらの快適性も把握していこうと思いました!
パッドだけでもいいですよね!w
頑張ってもっと使い込んでみます!