AbletonからPUSH3が出ましたね。
PUSH2が発売されたのが2015年ですから、久しぶりの新機種ということになります。
スタンドアローンも発売され、オーディオインターフェースも搭載された。MPE対応、CVでの接続と本当に強力な機材になったことは間違いない。特にライブルーピングする人や、モジュラーなどをシステムに組み込む人には本当に楽しめる機材になったと思います。
ただ、PUSH3が何でも出来る機材みたいだから、PCもAbletonも持ってないけれど、スタンドアローンのPUSHを買おうという人は調べてから購入された方がいいと強く思います。
調べずに購入するとこんなはずじゃなかったのにとなる可能性はある。高い機材を買ったのにやりたいことできなくて絶望やということは避けたい。
使えるようになったら楽しい機材であることは間違いないですから。
当ブログで一番記事が多いのはPush2の記事です。遊び倒しました…
以前はPUSH勉強会という集いをやっていました。200回を超えてやっていました。無料でやったわけですから、Ableton LIVEやPUSHのかなりのファンであったと言ってもいいと思います。
PUSH勉強会でPush2を購入したものの、自分がやりたいことが出来なくて売りますとなった方、結構いらっしゃいました…
それで音楽やめてしまった方も、多分いるんだろうと思います。一時期メルカリやヤフオクにめちゃくちゃ出てましたからね…
その原因はなにか。
自分が作りたい音楽に必要な機能をPUSHを購入すればそれで出来ると思っていたけれど、そうではなかったからです。
追記:2023/06/15
PUSH3を購入しました。日記という形で使用感を語っています。
追記:2023/06/21
初期不良で新品交換という、予想外の展開となり、仕切り直しています。
追記:2023/11/15
またもトラブル。解決はしていません。
初心者はAbletonのEditionについて知る必要がある
結論から言うと、初めてAbletonを使う人でPUSHのスタンドアローンを買う予定の方は、さらに出費は必要になる可能性が高いです。
最低でもStandardはあった方がいいですし、今回の目玉であるMPEを使い倒そうと思ったらSuiteまであった方がいい。
258,000円に加えて、StandardやSuite分の金額も用意しておかないと、やりたいことができない可能性は高いと思います…
PCもマイクもモニタースピーカーも持っていない方だともっとお金はかかります…
外部機器を組み込みたい人もそうです。
新しいPUSH3はスタンドアローンとコントローラーの2種類があります。
新しく出たスタンドアローンは25万円を超えていますが、単独で動く、ストレージもあり、オーディオインターフェースもあり、MPE対応のパッドがあることを考えると、高い機材とは自分は決して考えません。ヨーロッパで買うより安い。購買力平価を考えたんですかね…
MPE対応のパッドでLinnstrument200は個人輸入しないと30万円は超えます。
個人輸入しても関税合わせると20数万にはなりますから、ソフト、オーディオインターフェース、MPE対応のパッド、ストレージ、豊富な接続方法が用意されているPUSH3のスタンドアローンは、むしろ安いと思います。
なんですが、付属するAbletonのエディションはintroなんですね。これが1番の問題だと思っています。
多くの紹介動画や記事がネットにありますが、ほとんどがSuite持っている人がレビューしているわけですね。
Suiteの機能使って紹介している動画を見て勘違いする方、多分いると思います。
スタンドアローンだけでは多くの人は曲を完成できない
まず、大きく問題になりそうなのがトラック数です。
Abletonを触ったことがない人はイメージしにくいと思うのですが、PUSH3はセッションビューというモードで使う機材です。ループを作るのに適しているルーパー、サンプラー的なものです。
もちろん、ループだけでいいという方は問題ない。
でも多くの場合は完成形に持っていく時には普通の時間軸で編集、録音ができるアレンジメントビューで作業する必要があります。
展開があるところで、トランジションのオートメーション書いたり、アウフタクトがあるものを作ったりしようとするとPCに持っていく必要があるということですね。
え、PCいるの?とMPCのようなマシンをイメージしている方は愕然とするかもしれないですね。必要なんです…
ああ、でもPCがあるから大丈夫や!となるかというとそうではないんです。トラック数をご覧ください…
16トラックしかない。めちゃくちゃシンプルなトラックなら16トラックで出来ると思いますけど、多くの人は16トラックでは足りないはずですね。
この時点でStandardまでは必要です。完成形に持っていくならAbletonが動かせるPCも必要ということです…
それなりにちゃんとしたものを作ろうとしたらどうなるか。
何も機材を持ってないとしますよ。
モニタースピーカー、PC、ヘッドフォン、standardかSuite、スタンドアローンのPUSHまで考えると50万円では収まらないのではないかと思います。
コンデンサーマイク、プリアンプまであった方がいい人はもっとかかりますね…
サンプリングしたい人はスタンダードはないと厳しい
PUSH2,PUSH3でサンプリングの動画、たくさん上がってますよね。
PUSH3でMPCやMaschine+のようにスライスしまくって遊べるぜ!
オーディオインタフェースもあるし、ラップもアナログからのサンプリングもやりまくりや!
と、思うと、それはうまくいきません…
introだとオーディオのスライスがフル機能でできません。サンプリングして作るオールドスクールなヒップホップやりたい人は頭を抱えるかもしれません。「新規MIDIトラックにスライス」が出来ないということです。これは非常に大きいと思います。
PUSH勉強会に参加してくださった方の多くはPush2のときはやりたいことがSamplerでないと出来なくて絶望やという方も多かったです…
「新規MIDIトラックにスライス」は強力な機能で、慣れたらめちゃくちゃ作業早くできるんですけどね。
ドラムを組み替えたりするときなんか重宝します。MIDIデータになってくれるのが助かるわけです。このあたりはサンプリングする方ならすぐメリットが分かると思います。
スタンドアローンならsimplerで読み込んでスライスは出来ますよ。simplerからスライスしてDrumrackに変換は出来ます。
そこからドラムのパターンだけは自分でつくるというのならいいのかもしれません。
でも、スライスしてMIDIデータには変換するのはintroではできない。人によっては物凄く重要な機能だと思うので書いておきます。まあ、MIDIデータにして編集する場合は、PC使うことが多いとは思うんですけど。
私は現在Studio OneとAbleton live、Bitwigの3つを使っているんですが、サンプリングだけはPUSH2を使います。一番価値があると思っている機能が使えない。スライスしたもの、ここだけはワンショット、ここは普通になんてことがMIDIトラックにスライスした場合は出来るわけですね。便利です…
PUSH勉強会に参加されていて、ヒップホップを作りたい方の多くに人気があった、Audio To MIDIもintroでは使えません…
Audio to MIDIは楽器が弾けないけどいい感じのコードを使いたい。そういう人に役立つ機能です。
PCが必須でスタンダードまでいる。
そして、サンプリングしたいだけで、別にたくさんのオーディオのインアウトもいらない、パッドもフィンガードラムはやるけど、鍵盤的なものは弾かない。
となると、PC+Liveのスタンダード、オーディオインターフェースとPUSH2の方が安くなります。
めちゃくちゃ波形編集するならPCでやった方が早いですしね…
サンプリングで必要なナッジしたりするのはPUSH2でもできますし。となると高性能なPCとPUSH2,ソフトにお金を使った方が楽しく音楽ができるかもしれない。
サンプリングに関してPUSH2とPUSH3の違いは特にない。ジョグホイール使えるのはメリットですけど、まあ、細かい編集ならPCの方が速いですね。
と、初めてAbleton liveを買う人は注意が必要だと思います。
よし、じゃあ、私はライブルーピングでギター弾いたりしていくスタイルだから問題ない!と思った方もちょっと注意が必要です…
Abletonでのサンプリングについてはこちらに記事がまとめてあります。
introでは音源もエフェクトも少ない
多くの動画で新しいPUSHはギターもつなげると言って、ギターをプラグインしてエレキ弾いてるものが結構ありますね。
確かに繋げますけど、問題があります…Suite持ってますとか動画に書いて欲しいですね。
他のDAWを使っている方には信じられないと思うんですが、introではアンプシミュレーターすらないんです…というか、Standardまで上げてもありません。スタンドアローンでは外部プラグイン使えないにも関わらずです。
スタンドアローンだから普通付いてるだろと思うかもしれませんが、Suiteでないと使えない。
シンプルなシステムにして、Push3のスタンドアローンとマイクくらいでパフォーマンスが出来ると思っていたら無理なことが多いということですね。
まあ、マルチエフェクター買えばいいんですけどね。追加の出費が必要になる方が多いのではないでしょうか…
どっちにしろスタンドアローンだけで完結する人は少ないと思います。
パフォーマンスでシンプルなシステムにしたいと思う人は、Suiteまで上げておいた方がいいということですね。
よし、自分はマシンライブやるから、PUSHを中心にモジュラーでシステムを組むぜ!そういう人も注意が必要です。
なんだか書いてて申し訳なくなってきました…
追記:2023/06/12
訂正します。アンプシミュレーターはあります。私はintroを持っていないのでわからないのですが、Suiteのみに付属する、Amp,Cabinetを含んだAmp Simulatorはスタンドアローンで使えます。
まあ、Introでは使えないと言いながら、Abletonが作ったプリセットならスタンドアローンで使えるということです。スタンドアローンでアンプシュミレーターが使えるのは喜ばしいことですね。
試しに自分が作ったAmpやHybrid Reverb使ったRackを持って行ったら使えませんでした。
Abletonが作ったプリセットでは使えるとはっきり書いてくれた方がいいですね…
あ、でもプリセットでこのエディションでは使えないと出てきたのがあるから、あれはなんだったんでしょう…これも聞いておいたほうがいいか。自分が購入した機体が初期不良じゃないかという気がしてならないですね…
追記:2023/06/12
introに入ってないものは、保存、書き出しはPCで出来ないとのことです。サポートのIさん、仕事を増やして申し訳ないです。ありがとうございます。
ユーザーは不具合あってもサポートがしっかりしていたら安心できますからね。心強いです…
絶望やと思う方もいらっしゃると思いますが、スタンドアローンでは今までなかった、フリーズ、フラット化ができるようになったので、introで完成形に持っていきたい場合はスタンドアローンでフラット化までしたら使えますね。もしくは、PC上でフリーズ、フラット化しても行けるようですね。
でも、PCでいろいろやる前にスタンドアローンで処理しておいたほうが編集はPCでやるというコンセプトには合致してるのかもしれませんね。
これで、とりあえずギター録音したいんだけどという人も、安心ですね。
モジュラーをコントロールしたい人はSuiteがあった方がいい
モジュラーをシステムに組み込むような人はSuiteを持っているかBitwig使ってるんじゃないかと思うんですけど、注意点をいくつか。
他のDAWを使っていて、ちょっとモジュラーを組み込んだものをPUSHやAbleton live を使用してやりたいと思った時にはM4Lはあった方がいいということですね。
Suiteがないと厳しいのはわかるんではないでしょうか…
VSTなどをスタンドアローンでは使えない
まあ、互換性や安定性を考えると当然なんですけど、どうしても使いたいVSTプラグインあるんだけどという人は困っちゃうかもしれないですね。
PCで使えばいいんですけど。そうなると、スタンドアローンにこだわる必要がない方も多そうです。
とまあ、注意ばっかり書いてきたんですが、MPEを使いたい人には新しいPUSH3はおすすめです。
MPEを使えるコントローラーとしては安価 ただ、注意は必要
MPEはそれぞれの音に対してピッチやスライド、プレッシャーなどの情報を送れるもので、格段に表現力が上がります。RoliのSeaboardなんかもそうですね。
で、パッドの製品でMPE対応のもので演奏できるクオリティのものとなるとLinnstrumentしかない。
Linnstrument128でも単体で15万円は超えますからね。Push3の128,000円は本当に安いと思います。
ただ、MPE、設定がわからないとプリセット使って飽きる人が多いんじゃないかなと思っています。
MPE対応のプラグインはそれなりにありますけど、演奏できるようにしようとすると1つ1つ感度を調整する必要があります。手間は手間ですよ…
初期設定だとピッチが無茶になってたりしますからね…
Wavetableが一番視覚的にわかりやすいとなると、これまたsuiteなんですよね。MPEを使いこなそうと思ったら、Abletonネイティブのインストゥルメントの方が簡単に設定できる。そうなるとSuiteがあった方がいいんです…
introでも使えるDriftもMPEいじれるパラメーターはあるんですけど。
狙ったピッチやモジュレーションをかけようとすると結構練習する必要があるんじゃないかと思います。私はLinnstrumentを2年使っていて思いました。
MPE Controlというものがあるんですが、これで調整できます。これはどのエディションでも使えます。
あと、すごい基本的なことですけど、PUSH3はLIVEのコントローラーな訳ですから、ほかのDAWで使えるわけではない。
Ableton専用のコントローラーにそれだけ払ってもいいのかということですね。Abletonだけを使う方は満足されると思うんですが、他のDAWでも十分使えると思ったらガッカリするかもしれませんね。
私が64パッドのAbleton PUSH2があっても、Launchpad持っていたり、Linnstrumentを持ってるのは、Abletonだけで作業が完結しないからです。
え、Push3はダメなのって思うかもしれないですけれど、そうではないです。
追記:2023/08/15
純正の音源以外でのパッドでピッチベンドやモジュレーション出来るのかという質問がありましたが、出来ます。
こちらの記事をご覧いただければ設定はご理解いただけると思います。
追記:2023/07/02
PUSH3スタンドアローンでLaunch Control XL mk2が動作することを確認しました。セッションビューでパフォーマンスやる人には重要な機材が使えるのは嬉しいですね…
追記:2023/07/31
PUSH3スタンドアローンで、Studio Oneでパッドを使えることを確認しました。ただし、USB接続ではできません。
TRS-MIDI3.5mmのType-Aをを使って、MIDIケーブルを使って接続する方法です。
コントローラーモードでも接続できました!
スタンドアローンとやり方が違うのは注意する必要がありますね。
設定方法などはこちらの記事に書きました。ただ、ノブなどは使えません。
MPE対応はしているので、それだけでも貴重ではあるんですけど…
スタンドアローンが向いている人
すでにAbletonのstandardやSuiteを持っている方で、ライブでもAbletonを使いたい人。出先でアイデアを録音するのに使いたい人。
あとは、省スペースの機材が欲しい方ですかね。
順を追って説明します。
スタンドアローンは、ライブでAbletonを使って即興性が高いものをやりたい場合いいでしょうね。他ではこんな無茶なことはできない。ライブルーピング、最強機材というのはずっと変わらないです。
ただ、VSTなどが使えないことを考えるとやっぱりSuiteまでないときついと判断される方も多いかもしれないですね。
マシンライブにPUSH3を使うのって反則なんじゃないかと個人的には思わなくもないですが、モジュラーをコントロールしたりする時のハブとして使うのは便利だと思います。
すでにAbletonを使っていて、ライブ用の機材、スケッチとして使うと決まっているなら、非常に強力だと思います。
スタジオに持っていけば超高性能ルーパー、音源、エフェクター、MTRとして使えて、シンセとしても使えるわけですから。録音したものを自宅で作業も出来る。バンドでジャムって作るタイプの人なら凄く良いでしょうね。そういう人は、アンプやエフェクターは持っているでしょうし。
あとは省スペースの機材が欲しい人ですね。
MPE対応の機材でオーディオインターフェースもある。パッドはそもそも鍵盤を使わないなら省スペースですし。そしてパッドだとサステインペダルをつなげるのは現状PUSHしかありません。
でも、すでにAbletonも持っていても、スタンドアローンよりコントローラーの方が良い人もかなりいるのではないかと思っています。
コントローラーの方がいいだろう人
外で使わない、ライブパフォーマンスをしない人はスタンドアローンは必要ないですね。
制作作業にしか使わないなると、コントローラーのPUSHで十分です。そういう方は強力なPCを持っているでしょうしね。わざわざ制限があるスタンドアローンを使うメリットはそれほどない。
実際、持ち出す時にPC持っていくのを厭わないならコントローラを持って行ったほうができることは多いですしね。アレンジメントで作業もできるわけですし。
私はPUSH2をそうやって運用していました。
多くの方はコントローラーで満足されるんじゃないでしょうか。PUSH3はPUSH2と異なってバスパワーでも十分な明るさがあるわけですし。
スタンドアローンだとフリーズやクラッシュを考えるとシビアにバッファサイズを詰めることはできないですけど、PCにパワーがあれば、コントローラーの方がバッファサイズも詰められますし、VSTプラグインも使える。
ライブルーピングでも凝ったことをする方は、コントローラーの方がいいかもしれない。私はスタンドアローンではライブしないと思います。
ライブでアレンジメントを使う方が、普通のライブなら多いでしょうし。
PUSH2を持っていない人で、パッドを使ってみたい方、MPEを使いたい方にはPush3はいいと思います。MPE対応の演奏に耐えうるデバイスを購入するより安いですし、PUSHの自動マッピングは強力ですしね。
追記:2023/10/22
ライブセット、DJ、尺が決まってるものでバンドで同期したりするときに覚えておくと便利だと思います。
コントローラーでいいのなら、PUSH2でいいのでは?
となった時に、MPEが必要かどうかが大きなポイントになると思います。もちろん感度も向上しているけど、そこまでの価値がPUSH3にあるのか。
前述したようにMPEはかなり事前準備が必要です。
それならTouché使った方がいいんじゃないという方は多いんじゃないでしょうか。
自分がやりたい表現ならMPEより、Touchéでピッチベンドやモジュレーションでさっとできた方がいいという方もいらっしゃるのでは。MPEだけでできない表現でTouchéならできる表現はあります。特に縦の動きはパッドだと難しいのと、長時間での漸次的な変化はなかなか大変だと思います。
追記:2023/08/15
スタンドアローンでTouchéが接続出来ることを確認しました。Lié(コントロールソフト)は使えません。Liéを使って、ピッチベンドとモジュレーションを設定してあれば、内蔵音源を使うのにもいろいろ遊べます…
追記:2023/08/15
比較、検証しました。
MPEは負荷もそれなりにありますし。習熟するには時間がかかる。
パッド研究会でパッドを演奏できるようになった人たちに「どうされます?」と尋ねてるんですけど、PUSH3を買わないという人の方が今のところ多いです。でも、うりなみさんは買って、レビューしてという無茶振りが多かったですね…
ノートPBは魅力的ですがPUSH3はタッチストリップの位置が厳しいという意見が多かったです。
まあ、私の周りのパッドフレンズが、パッドで演奏できる人で、鍵盤を弾きたくない人が多いんですね。
あと、パッド以外に楽器ができる人が多いというちょっと特殊な環境であることは言っておかないとダメですね。弾く方が早いやろという人たちということです…
64パッドだと、同じボイシングでもフィンガリングを変えなければならない。
そうなると、パッドのメリットがない…
それなら128パッド、200パッドあるLinnstrumentの方がいいとなる。
MPEありますし、パッドのサイズが小さいので、複雑なボイシングも楽です。PUSH3でできないことができます。パッドの数はどうにもならないので。
そして、Abletonに縛られない。
演奏できる私の周りのパッドフレンズだと、AbletonをメインのDAWとして使っている方が少ないということもあると思います。
演奏でなんでもかんでも作りたい人の場合は、PUSH3のMPEやパッドとしての感度に128,000円を払うかどうかということになるよなあとなりました。
追記:2023/07/31
PUSH2ではPUSH3でできない、普通のエクスプレッションペダルを接続することが可能になりました。PUSH3ならEV-1-WLを使えばできるんですが、こちらの方が手軽ですね…
自分はどうしたか
結論としては、スタンドアローンを買いました。
なんや、買ったんかいということなんですけど、Push2の時のような気持ちにはならなかった。正直に言うとね。
と言うのは、これ、奥さんが音楽やりたいからなんです。
奥さんの条件にはバッチリだった。触ってダメなら私が使うことにしました。
私はコントローラーで良かったんですよね…メインのDAWはもはやAbletonではないですし。
一緒にやってる人たちがAbleton liveを使っているから使っている。
MPEのコントローラーも、オーディオインターフェースもある。Touchéもあるし、エクスプレッションペダルもワイヤレスのものを持っている。MPEをどう使うかはもう定まっていますし。
プリアンプもある。となるとAbleton PUSH2で問題ないんですよね。
気になるのはパッドの感度だけ。連打の能力が高いか、感度はどうかということくらいです。パッドが一番自分にとっては手の負担がない楽器ですから、だから欲しい。Ableton PUSHのパッドが気になっているということです。
奥さんはウッドベースとピアノが弾けるんですけど、もう鍵盤は弾きたくない。
ちょっと音が出せて、ループが使えるものがあればいいと。できれば大きくないものがいい。Macも持っている。機材は必要なら私のものを使えばいい。
じゃあ、オールインワンシンセの小さいもので遊ぶのがいいのではとなっていたのですが、これだと私の機材いちいち使わなくていいし、ヘッドフォンあれば気軽に遊べていいねとなりました。
PCの相性問題やハブのことなんか考える必要はスタンドアローンだとないですしね。
もし、凝ったことをしたくなったとしても、奥さんはPCも十分使えるレベルのスペックのもの持ってますし。
アレンジメントを使って細かいことは多分やらない。1ループ作って遊べたらいいとのことなので、それならスタンドアローンでいいと。
DAWや機材で諦める原因はわからないことですけど、私に聞けばええやろとのこと。
そりゃそうだけどさ…
PCはすでに持っていて、使えるレベルのスペックであればいろいろ買い足さなくていいですしね。そう考えると奥さんの需要にピッタリはまった。
鍵盤ではなくてパッドを使ってみるのも気分が変わっていいとのことです。
まとめ
スタンドアローン単体で満足いく人は少ないかもしれない。事前に必要なものを理解していて購入したら満足度は高いと思います。
なんと言ってもMPE対応で、オーディオインターフェースもありますし。持ち出しが多い人は嬉しいでしょう。他ではできない価値がスタンドアローンにはある。
ライブパフォーマンスする時にSuiteがあればエフェクトが足りないこともない。条件に合致していれば長く使える機材だと思います。
まあ、せっかく購入することになったので、いいところ、悪いところ含めて詳細にレビューしようと思います。
奥さんが使いこなせるようになるまで記事や動画作ってもいいですね。
使いこなせると本当に楽しい機材なので、よく、自分の求めているものが何か理解してしっかり調べるといいんじゃないかなと思いました。
パッド、本当に楽しいですよ!パッドフレンズが増えると嬉しいです!
追記:2023/06/08
アップデート、エラーレポートを報告するのにWi-fiが必要です。ファイルを添付する必要があることを考えると、PCもやはり必須だと思います。
追記:2023/06/08
PUSH3が来たので日記を始めました。ここに書いたんですけど、奥さんが使いこなせるようになるまでというのは一時中止にします。トラブル解決からやるというのはいくらなんでもきつすぎるので…
追記:2023/07/26
初めのPUSH3が初期不良で交換対応という波乱のスタートになって、今、続編です。
2023/08/15
完結しました。最後に検証し終わったあとの感想がまとめてあります。当初の懸念の多くが解決されていますが、私のおすすめはコントローラーですね。Suiteはあったほうがいいという結論は変わりませんでした。
追記:2023/10/22
3ヶ月使った感想です。テクノやアンビエントにはめちゃくちゃ強いという印象です。
PUSHではPCより遅いところやデメリットもはっきりと語っています。続編では、PUSHにあったワークフローなら速く出来るよというのをやります…
YouTubeチャンネル現在登録者数360名。
よろしければ登録いただけると滂沱の涙です…時間があるときにはライブ配信していこうと思っています。仕込みなしでやったほうが実際の使用感がわかると思いますので、いろいろまどろっこしいと思いますがご寛恕ください…
追記:2024/01/28
Abelton純正のエフェクト、音源で1ループを作りました。途中からノンストップでやってます。途中でドラムをPUSHのDrumrackシーケンサーで作るのをやめたりとトラブルあって慌てました…
仕込みなしのほうが、リアルでいいかなと。
Capture使ったり、セッションビューのオーバダブしたり、早く作るときの工夫を色々してますね。
大体、Twitterあげている動画は何を作るか考えて、演奏、エンコード、アップロードまで30分掛からず出来ます。AbletonとPUSH、使いこなすと素早く作れるようになって楽しいんですよ…
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