EZkeysは本当にイージー レビューです
頭が悪いタイトルですね…
ブラックフライデーでしたね。必要なものは大体あるんですが、エレピはこれだというのはなかった。
いくつかお気に入りのものがあるんですが、それでもバリエーションは欲しい。
で、PluginBoutiqueでDream machineというのが安売りしていたので、買いました。
Rhodesのmk7のプラグインなんかみたことないんで仕方ない。エレピは別腹なんや…
mk7は2000年代になってから復活したRhodesなんで、新しいやつです。
まあ、これなら失敗しても全然惜しくないです。
と思って買ったんですが、思ったよりずっと良かった。思わず、他のものも買ってしまったよ…
EZkeysのいいところ
プリセットを選ぶだけ。
難しいことなんか、ファンクをやる上には必要ないですよね?Ezkeyはそういう点でもバッチリです。
いろいろパラメーターないので立ち上げたら弾くだけです。古臭い音なのよ!
IKもそうなんですけど、Toontrackはプリセットが、あの曲ねという感じで作ってあるんですね。
Dream Machineがあまりにも良かったんで、Classic Electricというものを買ったら悶絶ものでした…
殆どの場合、Wurlitzerのプラグインってもうちょっときれいなんですよね。求めてるのはもっとダーティな音なんや…
古いファンクやソウルをやるにはこういう音が必要なわけですよ。
Fred WhiteもWillie Weeksも10代なんですよね。このとき。
ドンピシャで惚れ惚れしました。SV-1以来で好きかも。
60年代から70年代前半のソウルやファンク、ジャズ・ファンクみたいなのやろうとするときは下品なものがいいですよね!
デフォルトでこれだけ下品なエレピな音(褒めてますよ…)でおっさん失神寸前です…
もうこれだけで満足だったんですが、EZkeysの売りって、作曲支援機能なんですよね。
触ってみたら、高機能でびっくりしました。
追記:2019/12/17
今、Electric Classicがセールやってます。もう、古いファンクやソウルが好きなら、エレピはいくらあっても困らないから、80%オフなら買えばいいと思います。これね、20%オフのときに買ったんだけど、後悔ないです…いや、あるか。3000円台でRhodesとWurlitzerで、こういう古臭い音出るんなら文句のつけようもない。
作曲支援機能が良くできていた
EzkeysにはいろいろMIDIパックみたいなのがあるんですね。
私はEZDrummerのSouthern EZXがドラム音源の中で一番好きで、あれも、MIDIファイルが良く出来てるんですよ。
自分の手癖ばっかりでやるのも何だし、セールだから買ってみようと思って買ったら思いの外に良かった。
ちょっと紹介します。
作曲支援というか、コード支援のソフトでScalerもありますよね。あれとはまたちょっと違う個性がある。
Scalerはコード入力支援ソフトで、あれはあくまでもコードなんですけど、EZkeysの場合は人間が弾いたデータなんですよね。
当然、ボイスリーディングなんかも考慮してありますし、ベロシティなんかも反映してるわけです。NeoSoulってやつ買ってみたんですが、溜まってるのわかりますかね。
これ、Angieって名前のファイルなんですが、Toontrackさん、攻めてますね。怒られるギリギリのラインを攻めてます。
笑ってしまいました。
こういう、人間が弾いたようなデータをそのままDAWにMIDIデータで持ってこれます。
でも、それなら、ただ便利ってだけですよね。それだけじゃないんですよ…
その、Angieというデータ、イントロ部分はDm7になってます。
これ、他のコードに変えることもできてしまいます…
Dm7をF7(9)に変更してみました。あ、この画面ではわからないと思いますが、オルタード・テンションにすることも可能です。
ちゃんとテンション反映してますね。
これ、人間の弾いた感じを残しながらコードトーンを変えてくれるわけです。
ジャズだと、リック改造みたいなのを死ぬほどやります。
フレーズコピーして、これ、近親調だからそのまま使えるでしょうとか、マイナーのフレーズだけど、ドリアンベースだろうから3度だけ変えたらミクソリディアンで使えるよなとか。
コピーしたときにどこを変えたらできるか考えてやるわけですけど、譜面が読めなかったり、楽器ができないときつい。でも、コードがわかったらこれなら簡単に変更できます。
好きなボイシングのものを別のコード進行に変えるなんてことも楽勝ですね。
PUSH勉強会というのをやっていて、譜読みやコードも64パッドで覚えるというのをやってるんですが、自習用としてもいいなと思ってます。
5度圏が表示される
理論、勉強しはじめの時はみんなCycle of Fifthを見ながら色々やると思うんですが、ぱっと写せたら便利ですよね。
転調考えたり、平行調や代理コードを探すのも簡単になる。
Cubaseなんかはコードサジェスト機能があったりするわけですけど、Ableton LIVEにはないですからね。
毎日見ていたら覚えます。
コードが表示される
鍵盤弾くとコードネームが表示されたりしますが、Ableton LIVEには残念ながらそういう機能はない。コードを覚えて弾いたものの、どういうコードネームになるのか自信がないというときなんか良いかもしれません。
もちろん、こういうソフトの常として、判定はアバウトですけど、初学者の段階だったらあったら助かると思います。
AbletonPUSH2だともっと楽しい
PUSHだと、MIDIデータ再生すれば、パッドが光るわけですから、コードネーム、ピアノロールを見ながらやれば、どこを演奏すればいいかすぐわかりますね。
考え方は、Scalerの記事見ても参考になるところあるかもしれません。
あと、Suiteの人だと、こういうものを組み合わせると普通の譜面を読むときの練習になるかもしれませんね。
譜面なんか慣れなんで、いつでも写すようにしていたら覚えます。
ひらがなよりは絶対に簡単です…
あと、パラメーターが少ないですからね。自動的にPUSHにマップされるので、ほとんど何も考える必要がないです…
超快適です。弾くだけです。
まあ、Classic Electricだとパラメーター4つですからね…
どんなに音が良くても、マウスでいじってる間にやる気はなくなりますからね。そういう意味ではパラメーターが少ないのは便利です。
まとめ
音源としても、好きな人にはめちゃくちゃ刺さると思います。
私、Keyscapeよりこっちのほうが好きですもん。
ちょっとコードを覚えてみたいとか、人間のグルーブを取り入れてみたいという人にも役に立ちますし、フレーズ集、コード進行のネタ帳として使ってもいい。それに音源までついていて、5度圏やコード入力の支援まである。
ソウルやファンクが好きな人には激しくおすすめです…
時々セールやるので、セールの時に購入されるといいと思います。本家toontrackが一番安いときもあるので、比較されるといいと思います。
古臭い音にするなら、この2つはあってもいいです。トリリアンはほぼ使わなくなりました。
あと、セールが終わってしまいましたが、SoftubeのTAPEは、こういう古いサウンドやるときにはめちゃ良いです。これもまたレビューします。
あ、MI7で日本語の説明があります。TAPE大好きなんですよね。
PSPやIKのものも使ったんですが、これが一番らしい感じになりました。最新技術を使って50年前のサウンドをやりたい人がいるかどうかはわかりませんが…
追記:2019/12/07
「Ezkeysがスタンドアローンでできない」と検索されていた方がいたので、ちょっとだけ。おそらくスタンドアローンで演奏できないということですかね。
アプリケーションから立ち上げた時、MIDIの受信の設定やAudioの設定はされてるでしょうか。
Settingsで「Audio/MIDI SetupMID」を選択肢してお使いのMIDIデバイスやAudioデバイスを選択してください。
レイテンシなんかもこっちで調節すると快適だと思います。
追記:2019/12/17
AbletonLIVEのユーザーなら、ユーザーライブラリを使うと、もっと楽しく遊べると思います。
追記:2022/05/14
Studio Oneでも便利に使えます。
追記:2022/05/14
便利な機能について書きました。知ってるとなかなかネタ切れの時に役に立ちます…
追記:2023/09/13
古い音楽やるときに、TAPEはいいですよ…
コメント