今日はアドリブの基礎となるコードの把握やポジション把握に役立つ方法についてはなすね。
言ってることはかなり高度なことだけど、これ1ヶ月掛けて完璧にマスターしたら、いろいろ広がると思うよ。
CAGEDでは考えない
ギターだと、ポジション把握と転回形を理解するためのシステムがある。
トライアドのローコードのCやAという形を使って、ポジションを把握するやり方。
これは、トライアドの転回形を把握するのにすごく良いシステムなんだけれど、Ableton PUSH2のプレイヤーが応用する場合はCAGEDより簡単なものがある。
ギターの場合は3弦と2弦が3度音程だから、ギターのコードブックを見てやろうと思うとちょっと面倒臭いかもしれんよね。そして、横2列でもコードは弾けたり、同弦同音が使えるから、ギターと違うフォームがあるんだよ。
なので、これが簡単じゃないかな。
ディミニッシュ7thから考える
追記:2024/01/22
以前の動画のピアノの音声が大きすぎたため、新たに動画を作成しました。本記事では扱っていない、パッシング・でミニッシュの正体は何かということについても話しています。
まず、C#dim7から4つの7thコードが作れるんやけど、簡単に理屈を説明しておこう。
ディミニッシュというのは、短3度ずつの音程で成り立つ。C#,E,G,A#から成り立つこのコードはディミニッシュ7thと言われる。
ディミニッシュコードは3種類しかない。それはなぜか。今の説明で答えは出てるんやけど、短3度ずつで成り立つってことやろ。
つまり、C#dim7=Edim7=Gdim7=A#dim7ってこと。
ということは、ルートが違う、Cdim7,Ddim7までのフォームを理解したら12個のディミニッシュ7thが弾けるということになるね。
で、ディミニッシュ7thコードというのは構成音から半音下げたら4つの7thコードが作れる。これわかるとパッシングディミニッシュって、ドミナント7thの変形ということも容易にわかるんちゃうかな。
最近のR&Bというか、ネオソウルギターと言われるジャンルやと、ドミナントを露骨につかうよりディニッシュを使うことが多いんやけど、これ、ドミナントとディミニッシュは置き換えられるからやね。
パッドフレンズがCharlie Christianが好きかどうかわからんけど、ディミニッシュの達人やから聞くと楽しいんちゃうかな。
ピアノロールでディミニッシュを確認
はい。まず、C#dimからそれぞれ半音ずつ下に動かしたらどうなるかみてみるよ。音名のあとに度数を書いてある。度数があやしい人はまた記事見てね。ピアノロールだから、全部#表記でちょっと気持ち悪いかもしれないけど我慢してね。
C,E,G,A#(Bb) R,3,5,7 C7だね。
C#,E,F#,A# 5,7,R,3 F#7だね
C#,E,G、A 3,5,7,R A7だね。
C#,D#,G,A#,7,R,3,5 D#7(Eb7)だよね。
4つのルートを持った7thコードができるよね。で、この度数をみたらわかるけれど、7thコードで、それぞれ最低音が違う。ね。
これで、Rスタートからの7thのアルペジオ、5度スタートからのアルペジオ、3度スタートからのアルペジオ、7度スタートからのアルペジオが弾ける。ソロをとったりするときにもポジションが瞬時に把握できる。
アドリブするときにこういうアルペジオの転回形がさっと弾けると、ポジション移動が少なくなるから高速なプレイに対応できるからね。
自分がオススメなのはこれで転回系を全部弾いて形を覚える。そうしたら、例えば、C7だったらC7で全部転回形で4つのポジションを弾く。これで物凄く自由になる。
そこからはmaj7も作れるし、マイナー7thも作れるし、ハーフディミニッシュも作れる。
maj7は7thの7度を半音上げればいい。マイナー7thは3度を半音下げればいい。そして、マイナー7thの5度から半音下げたらハーフディミニッシュだよ。
それぞれ全ポジション練習すればいい。真面目にやったら4和音1週間で全部弾けると思うよ。ギターや鍵盤だったら無理やと思うけど、パッドなら可能やよ。
そして、横2列でのボイシング、横3列でのボイシング、横4列のボイシングを考えるのも簡単や。
主に横2列は、ソロの時のアルペジオにも使えるし、表にコードトーンを弾いて、裏にテンションやノンコードトーンを弾くようなバップ的なアプローチで弾く事も簡単だし、応用が効く。
横3列はテンションを入れたボイシングの時にも役に立つ。
横4列は片手でコードを弾くのに役に立つからね。
ここでは言わなかったけれど、6th、9thは3度の上、垂直に二つ載せたら弾ける。ルートの上に一つ載せたら11thだよ。極めて簡単にテンションコードを弾ける。ベースと構造は同じだけれど、ベースみたいな演奏の難しさはないからね。
ギタリストは生涯かけて指板の見方を深めていくんやけど、そういうものがPUSHは使えるからね。自分の肉体的能力では出来ないことでも、あとからやるプレイヤーが、ああ、こういう考えたかがあるんだとわかったら意味があると思うからつらつら書いていくね。
Ableton PUSH2、楽しいな!
ここで、度数だけは理解すると言ってることわかると思う。
特にオクターブが大事というのは、今回みたいなのやるときにさっとわかるからね。
これは、左右2本で弾くまた別のボイシングの考え方。今回の考え方で、コード作ってから、左右二本指で弾こうと考えたらいろいろ発見あると思う。内声部にいろいろ入れようとする時のフォームとか、同じコードでも違うフォームにする意味があるんだよ。
辞書代わりに使うと、今回言ってるようなこともわかると思うよ。本当はひとつずつ説明したほうが良いかもしれないんだけれど、このコーナーは自分が気づいたことを残そうと思って書いてるからね。あとのプレイヤーが自分で開発するよりは多少未完成でも自分がやったことなら考えなくてすむはずだからさ。もっと凄いところまで行くプレイヤーが出るだろうから楽しみや。
追記:2024/01/22
手形などを追加。随分昔に書いた記事ですが、有用性は高いので追記しました。
これで転回形を覚えると、スムーズにコードを連結することも出来ますね。1625など全部ドミナント7thにして弾くことはジャズや古いR&B(1950年代)などではあります。ベースラインをスムーズに繋げたりするときにも応用できますし、いろんな楽器でも使えるので覚えておくと後々役に立つはずです。
応用的な内容です。トライトーンサブを利用すれば、ドミナント7thのボキャブラリーを2倍に増やせます。譜面を使ってないので、冗長になってますが、斜めにコードをずらすか、ルートをずらすという原人方式でパッドは対応が可能です…
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