2021年が終わってしまった。子供の頃は一年はとても長かった。歳を取るにつれて一年は早くなる。初老を迎え、いよいよ飛ぶように時間が過ぎていった一年間だった。
自分なりに方向転換をしようと決心できた一ヶ月だった。振り返ろう。
快適な時間を長くするか不快な時間を短くする
ようやく足が回復しつつある。日常生活で痛みがようやく和らいできたことは収穫か。
今月は長らく続けてきたPUSH勉強会を終了した。
2018年11月から2021年12月まで。200回を超える勉強会を行った。
無理なく音楽を続けるために、自分に出来るはことないかと挑戦した。
記事を書き、動画を作った。楽しく遊べるための情報は多く残せたと思う。個人として出来る限界まではやりきった。個人で出来ることなどしれてはいるが、ユーザーが本当につまづきやすいところに関して情報は提供できた。
個別で学びやすいように、動画も作った。非公開動画にしてある量を考えると、ほぼAbletonの主要機能、PUSHの使い方は網羅できたのではないかと思う。
この3年間生活の中心にあったことで大変なことも多かった。
が、それ以上に学べる素晴らしい時間だった。
自分の中のエネルギーが枯渇しつつあるので、少しお休みを頂いてから、無理なく音楽を続けることが出来るようにする次の活動につなげていきたいと思っている。
パッドフレンズのてらしまさんに、いろいろ引き取ってもらった。来阪された折にお話出来てうれしかったなあ。また、来阪されたおりは遊びましょうね…
PUSH勉強会をやってよかったことは、年齢や音楽的嗜好も全く違う人と出会え、友誼を結べたことである。
一緒にやりたいものを作ってみるためにどうすればいいか考えることで、足りない情報もわかったし、何より自分が深く学べた。
自分が前進することが難しいとしても、誰かが前進することの手助けは出来る。自分以外の誰かの前進は大きな喜びとなった。
片付けは足の状態もあったので無理はしないことにした。そもそも物を多く持たないようにしているので、散らかっているというわけでもないですしね…
一年の最後に、自分にとって重要だと思えるものについて考えをまとめられたことは良かったですね。
改めて言葉にすることで自分の価値観が浮き彫りになりました。
不快な時間を減らし、快適な時間を増やすような道具、サービスが自分の気に入ってるものだったということです。
- 視覚的にノイズが少ない
- 快適に使える
- 時間を増やす
新たに購入したもの、導入したものはこの基準をほぼ満たしていた。
考えていたことはだいたい実行できたと言えそうです。言語化するのは大事ですね…
無理なく音楽を続けることを考えるというのは自分のテーマであり、どんな環境であっても音楽を続けようとする人の最大の問題はコストだと考えていました。
パッドフレンズのKiteさんに頂いたお題は重かったけれど、しっかり言語化出来てよかった。
自分なりの結論は出た。
PUSH勉強会を終わりにする決心がついた。
私は、ハードやソフトが好きなわけではないんですね。音楽が好きなだけ。
PUSH+Abletonは、LiveLooping、セッションビューを中心に制作するのに向いていることは変わらない。M4LなどAbletonでしか出来ないことはある。良いと思わなければこんな勉強会はやらなかったし、記事を書かなかった。
でも、楽器をやらない人、全くの初心者に向いているかと言うとそうではない。認めざるを得ない。
無理なく音楽を続けたいと思っている人は、楽器が出来て、自分で問題を解決できる人ではない。
初心者がもっともしんどい。学び続けなければならないことは変わらないとしても、それが容易であればあるほどいいわけです。
それは現状Studio Oneが最も適していると感じました。では、学ばなければならない。
2018年の段階では、Ableton+PUSHは無理なく音楽を続けるのに初心者にもっとも向いている選択だった。
だが、LaunchPADXも発売され、Studio Oneは譜面をサポートして、コード進行を入力できるようになり、Atomが発売され、Atom SQも発売された。
状況は変わったわけです。
新たなものを学ぶのはしんどい。
けれども、変わること、捨てることを恐れずに今まで生きてきた。なら、変わらないと。
変わらないものは死んでいるのと同じ。最後まで学び続けたい。
習得コストが低く楽しめる方法を提示するのは意味がある。
何よりボンクラな自分は誰よりうまく出来るはず。ボンクラだからこそ気づくことはありますからね…
Studio Oneも使いこなせるようになることで、自分の音楽を作るコストも下げられるはずですし。
とりあえず100ループ作って使い方を叩き込むことにしました。
全然慣れなくてまだAbletonより遅い。30分という制限時間以上には絶対に時間をかけないでやることにしました。かならず新しい機能を1つは試す。そのときにわからない操作も30分以内に覚える。やった動作はショートカットにあれば書き出して覚えてます。
動画を撮る時間があれば動画を撮る。
酷い曲やプレイで恥ずかしいけど、操作に上達する過程をみせられるはず。
イベントFX、アレンジトラック、MIDIエクスポート、新規クリップバージョン理解、MixEngineFX 理解。
— うりなみ (@urinami) December 30, 2021
Mix EngineFXが便利。アナログコンソールごっこやってたのが一瞬で済む。
コード判定は思ったより善戦。omitしたものも他より精度は高く判定。
ドラム以外は弾いた。練習不足だな…
14/100 pic.twitter.com/iCMnRMEOUI
12月で19ループ。頑張ったら1月中に100ループは作れるかもしれない。まあ、繁忙期だから3日に1ループくらいのペースが無理がないですかね…
主要な機能はだいたい覚えてきたと思います。
今は遅くてもどかしいけれど、ワークフローを学べば、Abletonより早くなる。不快な時間を減らして快適な時間を増やすことが出来てるかな。
パッドフレンズさん、いつもありがとうございます。ちょっと落ち着いたら、お礼させてください…
— うりなみ (@urinami) December 23, 2021
ブログや勉強会も色々あったのですが、ほとんどの皆さんから応援して頂き、楽しく出来ました。
味わって飲ませていただきます… pic.twitter.com/CeQscfVZ0m
パッドフレンズさんにお酒と靴をいただきました。ありがとうございます。味わって飲ませていただいております。落ち着きましたら、ぜひ、お礼させてください。来阪の折にはお声がけください…
パッドフレンズさん、ありがとうございます…
メレルの靴は靴ずれが酷い自分が楽に履ける靴なんです。グリップがかなりあるので、天気が悪い日も安心して歩けています。
コストを減らす
Kindle unlimitedが大活躍しました。
kiteさんにお題を頂いて、パッドがあるものということでStudio Oneを使うことにしました。どんな機能があるかを把握するためにはマニュアルを読むより、書籍で全体像を掴むのが早い。
Kindle Unlimitedには以下の2冊がありました。
あと、サンレコのWebでStudio Oneの使い方の記事を片っ端から読みました。バージョンアップの歴史を見ていくと、どのような方向に進化していったのかよく分かる。ユーザーの要望を丁寧に確認して穴をなくしていったのがよくわかりました。
後発のDAWだけにとにかく他のDAWを研究してますね…
Studio Oneについては、また記事を書きます。
Kiteさんにお題を頂いたものの最後の記事は、譜面の重要性を改めて書きたいと思ってます。
譜面が読めさえすれば、それこそKindle Unlimitedなんかギター・マガジンだろうがベースマガジンだろうが読めるわけですし、情報にアクセスするのが容易になる。譜面から得られる情報量ってやっぱりものすごく多いわけです。
人に習うのが一番早いけど、その時間も費用も捻出できない人は、学ぶ方法をもっている必要がある。
そういう意味では低コストで非常に良いサービスだと思ってます。移動中にも読めますしね。
よかったこと
変わることを恐れず、学ぶことを選択できたことですかね。
それこそ、手足のように使えるようになったものをもう一度学び直すのはだるい。何をやっていたんだという気持ちはある。
でもいつも変わらないことと変わることなら変わることを選択してきた。
ドラムがだめになった時。専門を変える時。色んなものが終わった時。いずれも大きな失望があった。
変わらないという選択はなかった。
変わらざるを得なかったというのが正確な言い方なのかもしれないけれど。
でも、変わらないことなんか死んでいるのと同じですからね。
あと、記事も消しているんですが、公開している記事が700記事になりました。
100記事ごとに振り返るのも良いんですけど、1000記事になったらまた振り返ろうかな。そこまでブログが続いているかはわからないですけど…
来月の自分への伝言
PUSH勉強会、お疲れさまでした。ボンクラなうりなみさんでなかったらこんな馬鹿げた試みを出来なかった。
不屈のボンクラですね…
不屈のボンクラって場合によってはすごい迷惑ですからね。そのあたりは気をつけてください…
ちょっと12月はお酒を飲みすぎましたね。美味しくお酒を飲める量にしましょうね。
え、酒はいつでも美味しいって?そういうことじゃないでしょう…いい大人なんですからね。
変わることを選択できたことは良かったですね。だいたい、うりなみさんは自己評価が高いんですよ…
あなたは昔も今も一貫してボンクラだった。だから、そんな思い悩まずに変われば良いんですよ。
失うものはありますか?ないですよね。
自分がおすすめして来たことがそうでなかった。恥ずかしいですよね。
でも、あなたは超弩級のボンクラ…
だれもあなたの言ってることなんか気にしてないですよ。生きてるだけで恥を晒してるんだから。
経験を得たじゃないですか。
多くの人がどんな生活であっても音楽を続けようとしているのを見た。それは何物にも変えがたいでしょう。そしてあなたが出来ることはまだあった。
まだ学び続けることは出来る。何度もそうやってうずくまっては立ち上がってきたんですからね。
未来は変えることができない。変えられるのは過去だけ。
過去を意味があるようにすることはいつだって出来る。絶望は他の可能性が閉ざされること。賢しくなど生きられないのだから、ボンクラでいい。ボンクラなら希望を持ち続けることが出来る。
最後の一日まで音楽を続けられますよ。
自分に忠実に。ファンキーに生きるってのはそういうことでしょう。
主体性を最後まで手放さない。そうやって生きると決めたのだから、それだけは守らないと。
大丈夫。何もかも失ったように思えても、音楽だけは手放してない。
うりなみさんはボンクラだから、またおんなじことを考えるんでしょうけど…
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