Linkを使った可能性について考える
昨日から、Linkを使った可能性について考えている。
というのは、エレクト浪人さん(@mekayama)が主催しているABLETON USERGROUP TOKYOでLINKをつかったセッションが行われるからだ。
詳しくはこの記事を御覧いただきたい。
これは、主催する側の負担は大変なものだと思うが、面白いイベントになることは間違いない。生活が落ち着いていたら是非参加したい。
追記:2018/10/04 LINKがどのようなものかは、公式の動画がわかりやすいと思う。
やり方も公式の動画がわかりやすいと思う。
SleepFreaksさんの動画。
セッションは楽しい
パッド研究会は3回行ったのだが、いずれもセッションは行った。
3回目はスペカンさん、Akimさん、リザルトさん、私とプレイヤーがいたので、生演奏とMPC,PUSHを使う人ともセッションが出来た。
3コードのブルース進行でMPCやらPUSHとあわせて演奏するのは面白い経験だった。
ただ、セッションの難しさというのは毎回ある。
セッションの難しさ
パッド研究会はとくに使うハードを決めているわけでもないし、初心者大歓迎という形でやっている。
指ドラムをやってみようという人も参加していただいているので、いきなり演奏というのは敷居が高いだろう。
せっかくいらっしゃったのにぽつんと一人でいるような形にはしたくない。
そのため、第一回のパッド研究会では、みんなで1トラック作るということを試みた。演奏ができなくても全員参加が可能だからだ。
LINKを使うとかなりセッション参加の敷居は下げられるはず。もちろん、使い慣れたiPhoneのアプリで参加してもらうのもありだろう。
LINKとは
公式の説明を読んでもらうのが一番早いだろう。公式
先程の動画をみたらほぼご理解いただけると思うが、wifiを通じて同期する。複雑な設定はまったくない。
ワイアレスで同期するわけである。
生楽器と電子楽器のセッションの場合は普通のセッションの延長線上にある。
電子楽器だけでセッションをやる場合は、テンポは重要になる。
電子楽器でのセッションや楽器は、譜面で表せない要素が大きい。サイドチェインを使ったものだったり、アルペジエイター、ディレイをつかったプレイなどで同期していないと音楽して破綻する。
そのためテクノをやる人は、一人でのマシンライブが多いのだろう。人数が増えれば増えるほど同期の問題は大きくなる。その問題を解決したのがLINKだ。
LINKでできそうなこと
LINKが出てきた時に、これでいろいろセッションする人が多く出てくるのではないかと思ったのだが、そうならなかった。自分が知らないだけという可能性も十分あるが。
電子楽器でのセッションというものは普通の楽器のようにフォーマットがあるものではないからだろう。
とりあえず、プレイヤーならどんなジャンルやっていてもブルースやろうと言ったら成立する。
そういう共通言語がないわけだから。
iPhoneのアプリで言えば、Korg GadgetやLoopy,iMaschine,iMPC Proなどが対応している。
PCではあまり知られていないが、Maschineも対応している。
いろいろ可能性はあるはずだ。
単純にだれかが作った1アイデアに他の人が同期させていくことでも、刺激は得られる。パッド研究会でも他の人の作業プロセスを見ることは非常に刺激になった。
可能性は純粋なセッションだけにとどまらない。
集団でする作曲と考えるなら更に可能性は広がる。
誰かがベース担当。誰かが鍵盤担当という形にしても自分以外のだれかが入ることでも様々な展開が可能になる。
二人でもリンクを使うメリットはあるはずだ。
PUSHを使うプレイヤーが二人なら、交代交代にプレイしても面白いかもしれない。
片方のプレイヤーがドラムを入力したら、片方がベースライン、いずれも録音したものはずっとループしていくようにして、次はドラムを入力した人が、コード楽器をやってみることも出来るだろう。
あるいは一人がトップノートを演奏したのなら、それをループさせて別の人がハモリのラインを付けるなんてことも考えられる。
交互に1台のPUSHを使うというのもありだが、片方が演奏している間にアイデアを試すということも出来たらいい。
そう考えると、Linkのメリットは有る。
また、テンポが同期するので、初心者がセッションに参加するのも簡単になるだろう。
スケールを指定して、アルペジエイターで参加するようなことも可能だろうし、ループのみエフェクトを掛けるという形で参加することも出来る。
まだLinkを使ったセッションの可能性を追求している人はいないわけで、やったら色んなアイデアが出ると思う。
自分はフィンガードラマーという意識が強いから、リズムキープはドラマーの仕事で、生演奏と考えるが、これがAbletonPUSH二人でセッションになると違ったアプローチも考えられる。
完全な同期が出来るので、基本パターンを二人で同時に演奏して完成したら上モノに移行する。例えば2小節とか4小節とか尺を決めるのもありだろう。
そしてそれを録音する。そのクリップをMIDIラーンさせて進行をリアルタイムで作るようなことも出来る。
ジャムセッションで曲を仕上げていくようなファンクバンドのようなアプローチも取れるかもしれない。
ますます演奏と作曲の垣根は下がりそうだ。
Ableton Liveはその名前の通りライブ演奏に命を賭けているんで、こういう面白いことが出てくる。
非同期のプレイヤーがいても面白いと思う。
周りが同期しているところでそれに対してインプロしているようなものもありだろう。
ミキサーを使って録音していたらあとで違った形にも出来るだろうし。
Linkを使ったセッションをみたら、もっといろんな可能性を思いつくはず。。
セッション行けるかどうかわからないけれど、どういうセッションをやるか物凄く興味がある。こんな状況じゃなかったら絶対に行きたい…
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