Maschineでレイヤーする方法2種
Maschineでレイヤーする方法は2種類あります。
一つはパッドリンクを使う方法。もう一つはZONEを使ってアサインする方法です。
手早く出来るのはパッドリンクを使う方法です。
詳細はこちらのページ見ていただくとして、音量バランスなどは、Mixerで調節して貰う形ですね。主にフィンガードラム用に作られた機能だと思います。
パッドリンクを使ったレイヤーのメリットとデメリット
メリットは、設定が素早く出来ること。シンバルとキックを同時に鳴らすなどフィンガードラムする時の難易度を下げてくれます。
パッドリンクのメリットは、キックを叩いたときはキックの音だけがなる。シンバルを叩いたときは、キックとシンバルがなるというような柔軟な操作が出来ることです。
また、シンセなどと一緒に鳴らすことが出来るのもメリットですね。これはZONEを使った方法では出来ない。やろうとするならリサンプリングする必要があるので、手間がかかりますね。
基本的にはリアルタイムで叩く時に適したやり方と理解していただけるといいかと。
デメリットとしては、パッド数を減らせないので、スペースを省略できません。単純にキックをレイヤーしたいだけなら、ZONEを使った方法になります。今回やるZoneの方法は、サンプルをどのようにパッドに配置する項目だと理解すると、わかりやすくなるかもしれません。
ZONEを使ってレイヤーする方法
これは、Sampler→Zoneと入っていって操作する方法ですね。今回は特にMaschineのKitから、キックをレイヤーする方法をやってみたいと思います。
とくにKitの場合は、ある雰囲気をもったドラムキットということですよね。
同系統の音色をまとめたい場合もあると思うのでやってみます。
デフォルトにある808Kitを使用してみましょうか。
今回から、PCでの画面中心に解説します。Mikro mk3が出ることで、PCでの操作が増えるはずですし。
コントローラーならBrowser→Groups→Maschine→Kits→Analog Kit→808kitです。
これで、Groupに読み込まれました。今回はKick 808 1とKick 808 2をレイヤーしてみます。
1のほうがアタックがある感じで、2は余韻がある感じですね。1と2をレイヤーするように考えてみましょうか。
サンプルエディタボタンは、波形編集する時に押すボタンです。コントローラーではEDITが選択されて立ち上がります。
サンプリングは5つの機能にわかれます。
- Record 録音
- EDIT 波形編集
- SLICE スライス、サンプリングしたサンプルを刻むモード
- ZONE 一つのサンプルに、複数のサンプルを設定できる
- 再生に関わる分野 同時発音数や音の立ち上がりなどの設定
録音についてはこちら。
全くの初心者にはサンプラーはわけがわからないですよね…サンプラーについての説明はちょくちょくしていきますね。
再生についてはこちら。
今回はZONEの解説です。配置に関係があるところですね。
ZONEにマッピングする
で、これ間違いやすいと思うんですが、パッドに配置されたサウンドからドラッグアンドドロップでできそうですよね。出来ないです…
じゃあ、どうするか。ブラウザーからドラッグアンドドロップしてください。私、一番初め使った時になんでこれが出来ないのと頭を抱えました…
さ、次は808 Kick2を探したいですね。探しましょう。
ない。絶望や…
普通に考えたら、Browser→Sample→Maschine→Kick→Analogで見つかりそうなもんですよね。でも見つかりません。Kick808 3や4があるのにですよ…
こういう場合は検索します。当然、これはMaschineのKitにあるわけですね。そしてこれはサンプラーが読み込まれていますから、
Browser→Sample→「Kick 808」と入力するのが簡単です。
やっと見つかったよ…
この原因は、Maschineのなかでの区別が Drums→Kick→Subになってるからです。
サブベースとして使うからと言うことなんでしょうね。
気をきかせようとしてるんでしょうけど、こっちがハゲそうになる危機がしばしば訪れるのがMaschineの恐ろしいところです…
まあ、レイヤーしたいサンプル名を全部入れるのが毛髪の安全を守りますね。髪は大事。
コントローラーではレイヤーするパッドを選択してSAMPLING→ZONEを選択、次にADDを押します。
それから、Browser→Sample→Maschine→Kick→Subにして選択すれば出来ますけど、これは検索したほうがずっと簡単だと思います。
ZONEしたあと調整すると便利なパラメーター
この場合、サブベース的な808 kick2の余韻が欲しい。アタックは808 Kick1で余韻はKick2がいいから、アタック部分はカットしたいとします。
まずはサンプルビューボタンを押して編集できるようにしましょう。
余韻がいらないならENDを調整。ピッチやパンなどをいじりたかったら、TuneやMixを調整。音の立ち上がりや減衰を調整したかったらEnvelopeをいじればいい。
あるいはEditに入って、Silenceで無音にするのも一つの方法だと思います。Editについては項目が多いので、また別の機会に記事にします。LOOPを聴きながら判断したい場合はACTIVATEをオンにするといいですね。
こういう編集に関しては、Maschine mk3はやりやすい。Maschine mikro mk3ではノブがない分ちょっと面倒かも。でもLOOPのACTIVATE使えばマウスで調整するのもそんなに面倒くさくないです。
レイヤーは目的に分けて使い分けるともっとMaschineも楽しくなりますね!
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