2018年度現在のフィンガードラミングの状況について、記録しておきます。
いずれ調べる方がいる時に、資料として使えるかもしれないので、簡単にまとめておきます。あとで話しますが、WIKI形式でフィンガードラマーのみなさんの知恵を借りながら、歴史や定義をまとめていけたらと思っています。
今回も全くの私見です。私が感じていることも後に調べたい人が資料の一部として使ってもらえたらなと思っています。
フィンガードラミングは使われる機器を考えないといけないので、果てしないんですよね…
2018年現在、フィンガードラミングで使われる機器について見ていきます。
AKAI MPCシリーズ
MPCシリーズが圧倒的に多い。もともとPADを叩くと言うスタイルはMPCで発展したから当然といえますが、MPCの使用率は高いです。MPCシリーズは他のMIDIパッドコントローラーと違い、旧型のMPCも現役で使われることに特徴があると思います。
古い機材が、楽器のようにビンテージ扱いになっているのはMPCだけではないかと。フィンガードラミングで使われる機材に関してはそういっても良いと思います。
MPCもスタンドアローン型、PCと連携して使えるものといろいろラインナップがあるが、どれもフィンガードラミングに対しては圧倒的なシェアがある印象。
市場規模や実際にどれだけの台数が出ていたかまで調べられていないので、資料としては弱いですが、後に研究される方がいたら、MPCはずっとフィンガードラミングで中心的な役割を果たしてきた機材という認識で良いかと。
MPDなどMIDIPADコントローラなども含めると、圧倒的な人気だと思います。AKAIのPADが一番叩きやすいという意見も多いです。
将来、実機が触れない環境で研究される方がいたら、当時のフィンガードラマーはAKAIのパッドを高く評価していたということも大事だと思います。パッドが叩きやすいかどうかで、ハードを決めるかもしれないくらい重要な要素です。
NI MASCHINE
MASCHINEも人気があります。MPCと被る部分もあるのですが、MASCHINEは当初MPCを使っている人からはあまり好意的にみられていなかった印象があります。OSも使いにくかった。2018年現在では、Maschineは市場で一定の地位を得ています。
PC付属のコントローラーとソフトという形で、編集が容易。大画面で視認性が良いということを打ち出していました。他のDAWとの連携が出来るということで、MPCとは競合する部分はありつつも、うまいマーケティングで普及していきました。
他のDAWと連携できるということで、フィンガードラミングとしての使用率はMPCとくらべて低いかもしれない。どれだけが市場に出ていたかというデータがないので、MPCとの比較は出来ないのですが…。ただ、2018年に生きる私はそう考えています。
MaschineはMPCと人気を二分している印象があります。日本より海外で人気があるかもしれない。あとはヒップホップだけには限らない。MPCはMASCHINEよりもっとヒップホップをやっている人が使っている印象があります。もちろん、MPCでヒップホップ以外の音楽を作っている方はたくさんいます。
ただ、併用している人もかなり多いんです。後の時代だと見えないかもしれないので強調しておきます。PUSH2とMaschineを使うのは操作体系が全然ちがうので戸惑いますが、MaschineとMPCならそれよりはずっと楽です。
個人的にはMaschine mk3のパッドはいままでの中で最高の出来だと感じています。パッドの大きさがMPCより大きくなったことも、強調しておきたい。SMARTSTRIPは、今のところフィンガードラミングで活用されている印象はない。
このMASCHINEとMPC以外は、その他とまとめて良いはず。MASCHINEの場合はDrumsynthなど莫大な量の音源があって、その評価も高い。MPCもMASCHINEもサンプリングしやすく作られてます。
MIDIPADコントローラ系統
たくさんありますが、少しだけ。
MIDI FIGHTER
PLAYS LIKE A DRUM
Playing a real drum kit just feels satisfying. Why? Real drums bounce back. Our buttons bounce back one full millimeter for ultra-fast playback, easy triplets & drum rolls. Offering industry-leading latency, this is the gold standard for finger drummers.
公式サイトより
このように、フィンガードラマーを対象とした製品が作られるようになっているのが2018年の現状です。
LAUNCHPAD PROですかね。
リミックスとフィンガードラミングという手法は2018年現在ではポピュラーなものとなっている。
Ableton PUSH2
多機能なコントローラーで、フィンガードラミングも出来るという扱い。パフォーマンスとして使う場合はルーパーなどと組み合わせて使うことが多い。私は大好きだけれど、フィンガードラミングとしてはやっぱり傍流ですね。
パッドの大きさで出来る奏法も違うので、フィンガードラミングに比重を置く人は、MPCやMASCHINE、あるいはは他のMIDIパッドと組み合わせる人が多いか。
鍵盤+PADという形の製品も多く発売されている状況。
フィンガードラミングはいろいろな形で学べるようになっている
MelodicsはAbletonと提携しており、KorgなどでもMelodicsのクーポンが配布されたりしている。MelodicsはPUSHをそのままつなげてソフトで学べるという形になっている。これでフィンガードラミングを学んでスタイルを作る人も増える可能性があると思っている。
ノウハウ動画なども大量に出回っており、動画を中心に演奏が学ばれる最初の楽器かもしれない。
ただ、体系的にフィンガードラミングを学べるところは少ない。
この2つはリアルなドラム志向で体系的。ドラムの代替として、フィンガードラミングをやりたいという層も確実に出ている。
PadKontrol+大容量サンプルがこの流れの嚆矢だったとあたりはつくが、只今調査中。KORGさんに問い合わせているところ。
演奏の場
クラブやライブハウスだけでない。
動画をとってパフォーマンスをみてもらうという形も2018年では一般的になっている。
代表的な動画サーピスはYoutubeだが、Instagramにも多く出回っている。
スタイル
生ドラム志向
リミックス
といった、音楽面の形態の違いや、オルタネイト、片手でのプレイ、同期あり、非同期などなんでもありな状況。ベロシティあり、ベロシティ無しなど様々。
現在進行系でいろんなスタイルが開発されているところ。
ここはもっと整理して、技術面やレイアウトなどいろいろな切り口で分類したほうが研究は進みそう。
自分の力ではとてもリサーチできないので、あとで書くようにWIKIでまとめて、後に調べる人の役に立てたら良いと思っている。
呼称
フィンガードラミングという言い方がポピュラーになってきている。指ドラムという言い方もあるけれど、次第にフィンガードラミングという呼称に定着しつつあるか。
フィンガードラマーのみなさんへ
たたき台を作ろうにも、あまりにも範囲が広い…。
それぞれの機材だったり、プレイヤーだったり、いろんなスタイルを持つ人を紹介したりしたいんですけど、手が回らない。
とにかく情報がぜんぜん足りないので、Wikiに情報集約してみなさんの力を借りたいです。是非、力を貸してください。
別に学問的な正確性を求めてるわけじゃなくて、私達フィンガードラマーがこう感じていたんだよという総体の方が良いのかなと。
そのほうが面白いですし、50年後のフィンガードラマーが見た時に面白く思うんじゃないかと。ギターでも、エレクトリックベースが出てきた時は、ウッドよりピッチが取りやすいという惹句で売られていたというのを読んで、なるほどと思ったんですね。
今までの伝記や歴史本は筆者が一定の歴史観で書いたわけで、それも読む分には楽しいですけれど。
ネットの時代の今にあったやりかたってないかなと思うんです。
できるだけ早い段階で記録できる形にしたいです。PadKontrol調べててたんですが、思っている以上に忘れていてびっくりしました。自分がポンコツなだけなんですけど。
SP404やほかのサンプラー系統のものも多分、統一した書き方だと取り上げにくい。
フィンガードラムの歴史はMPCであることは間違いないんですけど、色んな形で発展してきたんだということはやっぱりあったほうがいいかなと。
とりあえず、容量無制限で、誰もが書き込みやすいのだとseesaaですかね。
LaunchPadでフィンガードラミングされている人もいらっしゃると思うんですが、私の周りにはいないので、いろんなハードの情報も集まると良いなと思ってます。
いくつか、使いやすいものを実験してみます。それから項目いくつか書いてみますね。みんなが書いてくれたら一番楽しめるのは私なんで、やる気に満ちあふれてます。
フィンガードラミング、楽しいですね!
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