4和音のスプレッド・ボイシングは使用頻度が高い。せっかくコードを覚えても、基本形しか弾けないと生楽器を使ったアンサンブルを打ち込みでやるとめちゃくちゃ嘘っぽく聞こえたりして残念な気持ちになることがあるのではないでしょうか…
その原因はボイス・リーディングがガチャついていたり(それがいいジャンルもありますけど…)、そもそもボイシングを知らないため起こっていたりするかもしれません。そればっかりではもちろんないですけど…
よく使われるボイシングを知っていたら、生楽器のコピーも簡単になるし、何よりパッドで演奏するのは楽しくなる。鍵盤なら12キー弾くのに全く楽器経験なかったら相当時間がかかると思いますが、パッドは簡単に習得できますよ。
押し語りなんかしたらモテまくるかもしれませんよ。フフフ…知らんけど…
4音スプレッドボイシング メジャー7th系統2つの弾き方
テンションを入れる時の考え方、ボイシング、練習法について説明してあります。12キーで練習しておくと、コードネームをみた時にサッと弾けるので楽しく遊べると思います…
視覚的に覚えやすいフィンガリングにしてありますが、この辺りはご自身のやりやすい方法で変えて遊んでみてください。
いろいろパッド研究会などでみなさんが弾きやすい、覚えやすいとなった最大公約数的なフィンガリングです。 声に出して、インターバルを言ってと繰り返しているとさっとコードも押さえれますし、テンションも作れて楽しいですね!
押さえ方 メジャー1735 1379
メジャー7thの1735なので、7は長7度、メジャー7thです。3はメジャーコードなので長3度ですね。
右手でシェルを作ります。一定の形ですね。この場合は173ですね。楽器が初めてというからは親指でルート、人差し指で7度、中指で3度を弾くことをお勧めします…
左手でトップノートを弾くと、コードを素早く作れるようになって楽しく遊べるかと。
シェル+1音というコンセプトで4音スプレッドボイシングは全て弾いていきます。覚えてしまったら、押さえやすい指遣いに変えてください。覚えやすさを優先しています。
1379です。メジャー7th(9)というコードですね。
137というシェルを作ります。メジャーコードなので、3は長3度、7度は長7度です。9はテンション。テンションは9、11、13をテンションといいます。メジャースケールのルートから数えて9番目ということですね。
R(1)は親指、3は中指、7は中指もしくは薬指で。左手でテンションの9を押さえます。覚えるだけなら7は中指に統一した方がフィンガリングは迷わないと思います。
この2つのボイシングは、コードを弾きながらメロディを弾く時の基本的な形になる(左手でもこのシェルは押さえられます)ので、時間をかけてもしっかりマスターするとコードもサッと弾けるようになって楽しめると思いますよ!
追記:2023/02/14
もちろん、ベースが入る場合はルートを省略したり、メロディより高い音域になったりしないように調整してください。これはあくまで基本編です。ロー・インターバル・リミットについて触れてないのは、パッドの場合は音域を変えられるからです。
1,3ボイシングは、1をオクターブさげて、10度音程を作った方が本来のスプレッドボイシングになりますが、シェルで楽にコードを弾こうというこの記事の狙いから外れているので、取り扱っていません。
練習方法
- コードネームを声に出す
- 度数を声に出す
- 視覚的にパッドで展開する
- 弾く
- サステインペダルを弾く(あれば)
この順番で練習されると、コードを早く覚えられるようになると思います。12キーの練習の際、できればコードを押さえる前の形に戻した方が、実際のコード進行を弾くときに楽になると思います。毎回手の形は変わりますしね。
初めはクリックを使わないこと。
押さえるポジションが変わると初めは視覚的に混乱してしまいます。これはパッドを演奏する上で一番難しいところです。
12キーの練習は強固な視覚的イメージを展開できるようするのが1番の目的なので、視覚的に完全に覚えてからクリックを使うことを強く推奨します。
64パッドでは弾けるポジションが限定されているので、無駄な動きを覚えると後で矯正するのが大変だと思います…腱鞘炎などにつながることもあるので。
練習は手の筋肉を鍛えるのではなくて、神経系を整備しているのだから、ゆっくり、正確な動作をやっていけば、いずれ早く弾けるようになります。
あとは、手の痛みが生じたらすぐやめましょう。無駄なく押さえられるようになっていけば、パッドは鍵盤やギターより力はいらないです。手を痛めて練習できなくなってしまうのは、楽しくないですからね…
パッドでコードを弾くのも楽しいですね!
Ableton PUSH2をお持ちなら、1つ持っているとLiveloopingにも使えるし、録音にも使える、サステインペダルとしても使えるので便利です。普通のサステインペダルに比べて省スペースです。
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