押して覚えるコードとスケール 4度のクロマチックモードを使う理由
これ、一番PUSHで面白いと思うんやけど、意外に使ってる人いないんだよね。
JNTHN STEINさん(@JNTHNSTEIN)や、日本だと瀬戸さん(@eguri89 )が4度配列のクロマチックモードで演奏する人やな。
JNTHNさんについては、過去記事で特集してある。瀬戸さんはまたインタビューに答えてもらえたら話聞きたいな。DMで何度かお話聞かせて頂いたんやけど、非常にクレバーなプレイヤーやな。
トライアドの転回形で可能性に気づいたとおっしゃっていた。
追記:2019/06/20
瀬戸さんが、4度のクロマチックの動画を作って下ったな。前にレッスン動画を作りたいとおっしゃっていて、瀬戸さん魅力を紹介するの上手だから楽しみにしとったよ。
この動画の特に、瀬戸さんが考えてらっしゃるのが、全音と半音をきっちり説明していること。この先コードやハーモニーをやるときの基本になるから。この動画見てから、この押して覚えるコードとスケールを見ていくと理解は高まると思うよ。
ギターともベースとも違うが、ギターやベースの知識も活かせる。
PUSHのボイシングの可能性や演奏可能性は、ギターやベースとはまた別なんや。ギターで超高速に演奏しようと思った人は3点どりのポジションを考えたことあるよな。4点どりも考えたと思う。
そういうメリットは全部Ableton PUSHではできる上に、同一弦上で発音できるというコード演奏ではギターやベースと違う可能性がある。
可能性はあるけど、簡単ではない。ギターや鍵盤よりは簡単やけど、PUSHの可能性を活かしたプレイをしようとすると時間は掛かる。
そして、需要がないんやと思う。正直に言うとね。
まあ、普通ならギターやベースと同じ配列で弾けるだけで充分といえば充分やよね。
コードフォームやスケールのフォームを一つ覚えたら応用できるんだから。
でも、それだけじゃない
同一弦上で発音できることによって、この4度配列は全く別の意味をもつようになったんや。
また、ギターやベースでは、押さえられても上限は弦の数やよね。
でも、それだけじゃない。十指つかえるようになった。鍵盤を弾く人たちと同じ可能性を得たんだよ。
いや、それ以上なんやよ。
じゃあ、何が凄いの?
複数ポジションで弾ける。
これがどれくらい自由なのか。ギターのような音色変化はない代わりにポジション選択の自由さはある。
鍵盤とギターの最大の違いは、鍵盤の場合は譜面と演奏する場所は常に一致することやな。まあ、これはメリットもデメリットも有る。譜読みの苦労がないから。
大体、鍵盤の人は譜読みが得意やろ?
ギタリストが譜読みが苦手なのはフィンガリングのパターンがたくさんあるからやな。
選択肢が多いということや。
ギターやベースは違うよね。もっとボトムを厚くしようとして6弦弾いたりもするよね。今の子は7弦とかか。わしピザレリ親子くらいしか多弦ギターわからんのや。すまんな。
自由な代わりに面倒くさい
初めに断っておくな。叩いて覚えるシリーズは、極力楽して楽しんでもらおうというシリーズやった。面倒くさかったら、機能を使って楽に弾けばいいという考えやね。
でも、このシリーズは違う。音名も正確に覚えなきゃいけないし、すべての転回形も確認する必要がある。メトロノームも使うし、運指練習もいるよ。やっぱり。
自由になるために、色んなパターンを順列組み合わせで練習することになる。
コードをどの指で演奏するか。コードとメロディを弾く場合はどうするか。
やっていくうちに、右手で最低音弾くとか普通にできるようになるんやけど、たくさん練習する必要があるんや。
ただ、本当に使いこなしたら、PUSHだけで音楽完結できると思う。鍵盤やギターなくても相当演奏できる。
自由になるために訓練する
JNTHN STEINさんのプレイは自由や。相当訓練されたんやと思う。ギター的な発想では弾けないところがあるんや。
最終的な目標は、自由に演奏することや。
ギターでコード弾きながらメロディやベースを弾くのは難しいよな。ラグタイムみたいなのやソロギターみたいな手法を学ばんとできん。学んでも自分は上手く弾けんけどな…
PUSHで自由に演奏する方法は確立していない。
ギター的な方法とピアノ的な方法が混在することになると言っておくね。
様々なやり方を紹介することになると思う。
自分が生きてる間に書けるんかな。これ…
できれば動画つけたいけど、カメラ買わんとあかんしな…
まずは簡単なところからやるけどね。
やってみたいこと
練習してきて有効だったことや、多分、はじめからAbleton PUSH2で理論を覚えようとするならこういうのやったらええんちゃうかというのを書いてみた。かなりテクニック的な要素も含んでるけどね。
- トライアドのインバージョン
- 7thコードのインバージョン
- ルートレスボイシング
- モードの考え方
- トライアドの装飾音 カーティス・メイフィールド、ジミ・ヘンドリックス的な活用
- 3-7、7-3ボイシング
- ダブルストップ
- R&Bギタリスト的なミクソリディアンのダブルストップ コーネル・デュプリー的なアプローチ
- ジミ・ヘンドリックス、マジック・サム的なドリアン下降
- ディミニッシュコードから7thコードを4つ導き出す方法
- ハービー・ハンコック的なSus4、sus2の活用
- UST
- USTを半音で動かす手法
- オルタードテンションのボイシングの考え方
- 3点どりの応用
- 左手の指の使い方
- 右手の指の使い方
- 手を開くこと
- 手首を楽に使うこと
- シングルノートのフィンガリングのルール
- PUSHの制約を考えて様々なフィンガリングを考える
- オクターブの様々な弾き方
- グリスの活用
- コードを弾くときの右手と左手の分担
- コードを弾いてメロディを弾くには
- ベースラインを入れる場合の考え方
- ウォーキングベースのルール
- ギター的なウォーキングベースの適用
- パッドを分割して捉える 上半分と下半分
- パッドを分割して捉える 右と左
- パッドを分割して捉える 4分割
- パッドを分割して捉える 斜めの動き
- ギターの5ポジションの応用
- 2-5-1の鍵盤的なボイシング 鍵盤のABパターンの利用
- マイナー251はパーカー的にワンモードと考える
- b9の跳躍パターン
- アルペジオの適用パターン
- ドミナントに全音下のマイナーをいれるケニー・バレル的アプローチ
- 文句言われても知るか、グラント・グリーン的シーケンスフレーズ
- リー・モーガン的#5テクニック
- コード分解、スケールの移動が自由なキャノンボール的なアプローチ
- ジム・ホール的ボイシング
- 実は簡単 なんちゃってグラスパー
- ジョアン・ジルベルト的ボイシング
- 鍵盤的なボイシング、左手R+7 右手4度堆積
- PUSHなら視覚的にとらえられる。左2パターンと右手のパターンでテンションコードを作る
- オルタードコードのルール
- 右手に最低音を持ってくるPUSH独自のパターン
- クォータルボイシング
- スケールの適用
- チャーチモードの特性音を利用したクラスターの活用
- アベイラブルノートスケールとコードの統合
- 循環、逆循環におけるペンタトニックの技法
- ホールトーンの活用と現代的な適用方法
- エンハーモニックを利用した伴奏方法
- Drop2ボイシング
- オンコード
- ポリコード
- ブロックコード奏法
- コードのディミニッシュ装飾
- ギター的なパラディドル奏法
- モントゥーノ
- ピアノ的な1-5-1ベースにアルペジオを加える奏法
- ピアノ的な引っ掛けを演奏する方法
- ギター的な半音移動
- ホールトーンを利用したアウトサイド
- ディミニッシュを利用したアウトサイド
- バリー・ハリス的なアプローチ
こんなんかな。一応練習日誌やらやったことの譜面、考えてたこと書き出したんやけど、エライ量やな。
とりあえず、hizさんからクロマチックモードのコードの弾き方というリクエストがあったんでそれからやっていきます。
本格的にやるならカメラ買ってからのほうがええかな。譜面も浄書せなあかんな。ピアノロールでなんとかやろうとは思うんやけど、自分、譜面のほうが楽やからね…
ブログやるときに、PUSH2の演奏とDrumrackについては書きたかったのね。
Drumrackの活用はまだまだあるけどある程度は書いたから満足してる。でも、PUSH2は全然書いてないんだよね。
Ableton PUSH2、凄い可能性ある楽器やよ。
楽器だってことは、当たり前だけれど練習しないと弾けない。でもこれやったらかなり自由に弾けると思う。
自分は自分が望むように弾けるようなるだけの時間はない。でも、パッドフレンズはもっと凄いところ行けるかもしれんからな。
時間短縮になれたら嬉しいな。
このシリーズ、本当に時間がかかると思うんで、気長に待っとって。パッド研究会に来てくれた人には説明するわ。見てもらったらすぐ弾けるのはかなりあるんやけどね。
ま、自分もケトルベルやら読書やら料理やらいろいろあるからね…ゆるゆる書くね。気長に待っとってくれると嬉しいわ。まあ、ぶっちゃけ叩いて覚えるシリーズもそんなに読まれてないから悲しいわ…
ここまで書くと、コードとスケールの範囲をこえてるから、名称も考えたほうがええかな…
Ableton PUSH、本当に楽しいな!
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