引き続き、4音のスプレッドボイシングです。今回はドミナント7thです。
今回はドミナント7thの3つのボイシングを取り扱います。今まで2つずつだったのに、なぜ3つかというと、使用可能なテンションが多いので、3つの押さえ方を覚えておくと楽しく遊べると思います。
ブルージーなもの、ファンキーなもの、ジャジーなものにも使われます。基本的なブルースだとコードは全部ドミナント7thだったりします。
パッドで弾いたら渋い、素敵!とモテまくるかもしれませんよ。フフフ…
*理論上は
4音スプレッドボイシング ドミナント7th
今回も覚えやすさを優先して、シェルでR73(3)、あるいはR3(3)7を作ってから、上にコードトーンやテンションを載せるやり方を説明しています。
視覚的に覚えやすいフィンガリングにしてありますが、この辺りはご自身のやりやすい方法で変えて遊んでみてください。
いろいろパッド研究会などでみなさん覚えやすいとなった最大公約数的なフィンガリングです。 声に出して、インターバルを言ってと繰り返しているとさっとコードも押さえれますし、テンションも作れて楽しいですね!
コード進行を実際に弾くまではCycle of 4thで全て練習する形で動画は作っていきますので、この辺り見ておくと理解が深まるかもしれません。なんで同じコードなのに#っていうの、bになるのっていうのもcycle of 4thで練習していたら自然と身につくと思います…
押さえ方 ドミナント 1735 1736 1379
ドミナント7th 1735です。
メジャー7th系統と同じく、右手でシェル173を作ります。1はルート、7は短7度、3度は長3度ですね。メジャーコードなので、3度は長3度、7thは短7度です。メジャー7thコードの場合は3度は長3度、7度は長7度ですね。メジャー7thは長7度、ドミナント7thは短7度です。混乱しやすいですね…
違いを確認するとより理解が深まると思います。
そのシェルにトップに5度を加えるボイシングです。5度を半音下げて#11というテンションを作ったりもできますね。
ドミナント7th 1736です。
右手でシェル173を作ります。1はルート、7は短7度、3度は長3度ですね。左手で6度(13th)を弾きます。
マイナースケール由来のb13というオルタードテンションもこのフォームの6度から半音下げれば作れます。
ドミナント7th 1739です。
1379です。メジャーなので3度は短3度、7度は短7度で、9thというテンションが入っています。5度はルートの自然倍音列上に含まれるので、カットすることが多いです。ファットなサウンドや安定感を加えたい場合は小指で5度を加えてもいいですね。テンションが入る場合は5度は抜くことが多いです。
トップに9thがあるので、#9,b9というオルタードテンションの目印になりますね。#9,b9を動かすのはジャズのコンピングではよく使われますね。
R(1)は親指、3は人差し指、7は中指もしくは薬指で。左手でテンションの9を押さえます。覚えることを重視するなら7は中指に統一した方がフィンガリングは迷わないと思います。下から親指、人差し指、中指というフィンガリングだと覚えやすい方が多かったです。
この3つのボイシングは、メジャー7th系統と同じく、コードを弾きながらメロディを弾く時の基本的な形になりますので、時間をかけてもしっかりマスターするとコードもサッと弾けるようになって楽しめると思いますよ!
もちろん、ベースが入る場合はルートを省略したり、メロディより高い音域になったりしないように調整してください。これはあくまで基本編です。ロー・インターバル・リミットについて触れてないのは、パッドの場合は音域を変えられるからです。あと、初めからそれやると嫌になっちゃうと思うので…
1,3ボイシングは、1をオクターブさげて、10度音程を作った方が本来のスプレッドボイシングになりますが、シェルで楽にコードを弾こうというこの記事の狙いから外れているので、取り扱っていません。あと、初めからストレッチするものをやるより、ある程度コードを慣れてから実際のコード進行でルートをオクターブにした方が手の柔軟性が上がっているのでスムーズにできると思っているからです。
練習方法
- コードネームを声に出す
- 度数を声に出す
- 視覚的にパッドで展開する
- 弾く
- サステインペダルを弾く(あれば)
この順番で練習されると、コードを早く覚えられるようになると思います。視覚的にパッド上でここを押さえるというの大事です。パッドは点灯している部分があるために間違いやすいからです。
12キーの練習の際、できればコードを押さえる前の形に戻した方が、実際のコード進行を弾くときに楽になると思います。毎回手の形は変わりますしね。
初めはクリックを使わないこと。
押さえるポジションが変わると初めは視覚的に混乱してしまいます。これはパッドを演奏する上で一番難しいところです。
12キーの練習は強固な視覚的イメージを展開できるようするのが1番の目的なので、視覚的に完全に覚えてからクリックを使うことを強く推奨します。
64パッドでは弾けるポジションが限定されているので、無駄な動きを覚えると後で矯正するのが大変だと思います…腱鞘炎などにつながることもあるので。
練習は手の筋肉を鍛えるのではなくて、神経系を整備しているのだから、ゆっくり、正確な動作をやっていけば、いずれ速く、楽に弾けるようになります。
あとは、手の痛みが生じたらすぐやめましょう。無駄なく押さえられるようになっていけば、パッドは鍵盤やギターより力はいらないです。手を痛めて練習できなくなってしまうのは、楽しくないですからね…
パッドでコードを弾くのも楽しいですね!
手が小さい方にはおすすめです。あと、デスクにスペースがない人にも。パッドの裏側に貼り付ける物です。リセールバリュー考える人にはお勧めできないですけど…
私はPUSHに貼ってます。手が小さい人は縦の距離が短くなることにはかなりメリットがありますね。音域広げる時右方向に展開するより上に展開した方がパッドは楽なので。
コメント