Ableton PUSH2のDevice,AddDevice,Browseの意味 Simplerの場合
さ、今日は、皆がつまづきやすい、Device,Add Device,BrowseがSimplerでどう働くかを見ていこう。
前回の記事はこちら。
ちょっとおさらいね。
Ableton LiveでDeviceっていうと、インストゥルメント、オーディオエフェクト、MIDIエフェクトの3つ。
Browseはプリセットのものを交換する時に使ったりするボタンだよね。
ここまでは簡単だった。
Simplerは挙動が違う
Ableton PUSH勉強会で、皆がよくわからないと言ったのは、実は、SimplerとDrumrackでの挙動なんだよ。
なぜか。ここをきっちり理解すると、Drumrackの部分もわからないということはなくなるからね。
まず、AddTrackして、インストゥルメントからSimplerを読み込んだらこういう画面になるんやね。
他のインストゥルメントと違うよね。絶望や…
大丈夫。Simplerの仕組みを考えたらわかるから。Simplerは区分の上ではサンプラーだよね?だから、デバイスということは間違っていない。他のインストゥルメントの違いってなんやろうね。
そう。simplerはサンプルを読み込まないと何も出来ない。
いかにSimplerの扱いが違うのか見てみようか。
ここの上のSimplerというところを押したら、simpler専用のメニューが展開される。今の音楽はサンプラーの比重が高いから、特別扱いされてるんやね。
じゃあ、Browseを押してみよう。
Browseの挙動
そして、PUSHのブラウザ見て絶望したんちゃやろうか・・・
Ableton Liveのブラウザには、サンプルってあるよね。でも、PUSHにはありません…
前にも説明したけど、もう一回説明するね。詳しくはこの記事で説明してある。
Ableton LiveのサンプルはPackに入ってるサンプルを全部まとめてあるもんなのよ。だから、サンプルを読み込もうとするなら、Simplerの場合、Packから読み込むのが多いと思う。自分で集めたサンプルなんかをAbleton PUSH2から読み出したいんなら、ユーザーライブラリに追加すればいい。
自分はここは意地はらずにPCで操作している。
だってそのほうが早いからね。Sample Managerが超高速なんで、自分はこっちを使うよ。無料だけどブラウズするには一番便利だからね…ドラッグアンドドロップでsimplerに投げ込めるからね。
はい。じゃあ、まず、サンプルを読み込むには、Browseキーを使うことはわかったね。
一度サンプルを読み込んだあとの挙動
はい。じゃあ、見てみようか。
自分はPackにある、Beat Tools→Samples→Loops and Chords→BassからElectricBass Line Cというものを選んだ。
一度読み込むと、本来のBrowseの機能と同じになるんだね。
Browseはプリセットのものを交換する時に使ったりするボタンだよね。そして、Browseは現在選択されているものがわかるんだったね。
だから、ここからサンプルの内容を変えていくことでサンプルを読み出すことができるね。PUSHでは、サンプルを読み出すことができるのは、Simplerなどのサンプラーでないと出来ない。
これが基本ルール。
PUSHのセッションビューでサンプルを読み込む場合
PUSHを使ってセッションビューでループを呼び出そうとする時、Audioトラックから呼び出せない。みんな混乱するよね…
MIDIトラックを作成→Add Device→Packで呼び出す必要がある。
PUSHでは、サンプルを読み出すことができるのは、Simplerなどのサンプラーでないと出来ない。これが基本ルールだったね。
サンプラー上で動かすのが基本だからね。オーディオトラックにはインストゥルメントは呼び出せない。だから、オーディオではサンプルは使えない。
MIDIトラックを作ってPackからSampleを選ぶ必要があるんやね。
これで読み出せる。
じゃあ、空のMIDIトラックがあったとして、そこからサンプルを読み出すにはどうすればいいか。
どうすればいいか。2つ方法がある。
一つはAdd Deviceを押せばいい。サンプルを扱うにはサンプラーがないと出来ないと考えればいい。
基本ルールに戻ろう。
PUSHでは、サンプルを読み出すことができるのは、Simplerなどのサンプラーでないと出来ない。
だから、Add Deviceをおして、Packからサンプルを選ぶ。え、Add Deviceって思うかもしれないよね。
サンプル読み出そうとしたら、自動的にsimplerも読み出すから、Add Deviceでも機能するってことだよ。
これみたら、MIDIトラックにSimplerが立ち上がって、サンプルが読み込まれている状態ってのはわかるよね。
そして、これ、Browseでもできるんや。え?意味がわからんってなるよね…
なぜか。
MIDIトラックだから、MIDIトラックに読み込めるものだよね?
ということはPackにあるサンプルを読み出すにはPUSHはサンプラーがなきゃいけない。
だから、BrowseでPackでサンプルを選んだらsimplerを自動的に立ち上げてくれるんや。
こう考えたら概念の不整合はなくなるんちゃう?
オーディオトラックにサンプル立ち上げると思って考えるとハゲそうになるけどね。海外のフォーラムでも結構こういう質問あったからね。
ただ、こういう構造が気になる人じゃなかったら、サンプルを読み出す手順を覚えてね。
- Add Deviceでパックから選ぶ
- MIDIトラックからAddDeviceでパックから選ぶ
- MIDIトラックからBrowseでパックから選ぶ
こうやって理解してね。
追記:2018/11/14
だからさ、PUSHでサンプル読み込んだとしても、基本的にはSimplerが立ち上がってるわけだから、MIDIノートを入力しないとならないよ。
これ、6トラックと7トラック目は同じサンプル。6トラック目はPUSHから読み込んだものだから、Simplerが立ち上がっているのがわかるね。
7トラック目はPCで作ったトラック
ね、クリップになっているのがわかるよね。サンプルをクリップとしてただ再生したいんなら、PCでやるってこと。
つまり、サンプルの読み出し、PUSHではsimplerを使った形でしか出来ないってこと
ちなみに、Touchable Proなら、オーディオトラックにサンプル投げ込むことができるよ。だから、Ableton PUSH2の補完になるからね。
Pack以外から読み出す方法は?
一応、さっきも説明したけど、ユーザーライブラリーに作っておくとええんちゃう。
ユーザーライブラリーを選択して、それから、右クリックして、新規フォルダーして投げ込むのもええと思う。Live10からお気に入り機能が出来たから、数字キーでお気に入りにいれてもいいと思うよ。
これがわかると、PUSHでサンプル読み出して作るのもできるし、効率一気にあがるよ。また、これは動画撮るね。
マニュアル読んだらわかるんだけれど、いちいちマニュアル読むのも嫌な気持ちはよく分かるよ。動画だって自分3分以上だときついもん。
次は、DrumRack上でのDevice,Add Device,Browseについて説明するね。ここわかっているとだいぶ理解しやすくなる。まあ、構造にこだわらんと暗記するほうがつかえるようになるとは思うんやけどね…
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