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AbletonとStudio OneとMASCHINEをどう使うか考える

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Studio Oneを導入して1ヶ月半。ほとんどの作業をStudio Oneでやってみてある程度使えるようになってきました。

Abletonをここ何年か一番使っていたわけですけど、Studio Oneを使ってみることで、いろいろ見えたところがあります。

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当初はどちらかをメインで使うことを考えていたのですが、DAWによって得意分野が違う。得意なワークフローも違うと言うことが見えてきました。

どれか1つに絞ることはないというのが今の私の結論です。どれか使うものを1つにしたほうがシンプルだと思っていたのですが、そうではない。

作るものによって、DAWを変えていくというのはありですね。

ショートカットキーや操作を覚えるのがしんどいかと思っていたのですが、別に大した手間ではなかったです。慣れで対応できるレベルだった。

むしろ、DAWを変えることで、気分も変わるし効率は上がる。一つのDAWで全てをやろうとすると様々な工夫をしなければならないけれど、各々の得意なところを組み合わせた方が自分にとっては良さそうです。

自分へのメモ。

目次

Abletonをどう使うか

Abletonはここ数年使い倒して来たこともあって、使うときに操作で考えることはもうない。

何を作るか決まってないような時や、演奏が自分だけの場合はAbletonを使うことにする。

Abletonユーザーと一緒に作業するときは、Abletonを使えばいい。

自分だけで作る場合は、ピッチ補正は特に必要ない。インストの場合は生楽器はせいぜいギターがベースくらい。譜面も自分が演奏するのであれば必要ないですしね。

どういうものを作るか決まってない場合はAbletonから始めればいい。

ループから作るかもしれないし、自分の演奏を重ねて行くかもしれない。

自由度は一番Abletonが高いように思います。自分が慣れていることは大きいですけど。

ループベースで演奏しながら作れる、即興性に富んでいるのはAbleton の最大のメリットですね。自分にとっては。

曲にするほどアイデアがないなら、それこそフレーズなんかユーザーライブラリに蓄積しておけばいいですし。

ライブルーピングなどの即興性が高いものをやるときは自分にとってはやっぱりAbletonですね。

セッションビューを使った即興というのは他のDAWでは代替不可能ですし。

MaschineもMASCHINE JAMと組み合わせるとかなりライブルーピングも出来るんですが、オーディオ使う時はAbletonの方がやはり楽。拡張性もありますしね。

Maschine,ATOM SQ,ATOMとパッドコントローラーをいろいろ使ってみて、改めてAbletonPUSH2は高機能なコントローラーだと思いました。

コントローラー一台でメロディ、ハーモニー、リズムを全て作れるメリットは大きい。特に弾いて作ってしまいたい時にこれ以上シンプルなシステムはないですね。

後は、エフェクターとしての使用ですかね…

オートメーションなどはS1の方が早いのですが、演奏したり、Ableton独自のエフェクト使ったり出来るのは大きい。飛び道具たくさんありますから…

MPE周りはM4Lを使うと色々便利なことが出来る。

Linnstrumentをフルに使おうとすると、Abletonが一番いろんな事ができますね。WavetableがデフォルトでMPE対応しているのは大きいです。

あとはサンプリングで物凄く加工する時や切り刻んで、叩くことがわかっている場合は、PUSHでやるのが速い。簡単です。

Maschineもサンプリングは苦手ではないですが、PC併用できるAbletonに比べるとスピードは遅い。64パッドにスライスできたり、そこからDrumrackに展開したり、simplerでメロディ弾いたり、WARPでループしたり、アイデアを様々な形に変形するのはAbletonが優れているところだと思います。

Studio Oneは、当初思ったより遥かにサンプリングは得意ですね。

が、コントローラ使うことが多いときは、PUSHのほうが早い。パッドが64あるのはやっぱり速いです。

叩くことを前提にしないなら、Studio Oneもいい。

アレンジメントで、オーディオの伸縮や前に伸ばす(5.5から)ことが出来るようになってます。

サンプリングが主体ではなくて、部分的につかうのならStudio Oneで完結するように思います。

ATOM SQ,ATOMの使い心地が進歩したらこのあたりは変わるかもしれないですけどね。

Studio Oneより、Abletonのほうが、アルゴリズムを変えると音色が激変するので、加工目的にはいい。

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Maschineをどう使うか

MASCHINEはPCを見たくないときに使う。

フィンガードラムをする場合、MASCHINEハードウェアを汎用MIDIコンとして使うのが一番自分にはしっくり来た。

汎用MIDIコンとして考えるとMASCHINEmk3は素晴らしい。つまみも多いですし、ベロシティ範囲も設定できる。

サンプリングはAbletonでやるからMASCHINEは使わない。

作りたいジャンルが決まっている場合に使うのが自分には一番MASCHINEを楽しく使える。

MASCHINEの最大のメリットは、音色の大きな加工がいらないところ。Expansionsを使えば、そのジャンルに合ったものを微調整で使える。

1ループで今っぽいものを作ったりするならMaschineは本当に速い。オーディオを使うとなると、工夫が必要。

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MASCHINEの場合は、いかにプリセットを使って作っていくかを考えたほうが面白い。

MASCHINEで完成形に持っていくことはない。

出来ないか試した時期もあったが、時間はかかるし、向いていない。

Clipsも導入されたので、以前よりDAWに近づいたものの、ループを作ることに特化した機材なのだから、それで作るのが一番速い。

そしてループを作ると決めたのならMaschineは楽しいんですよ。コントローラーで完結できる楽しさは他とは違う。この楽しさは使わないとわかりにくい。操作覚えたら一気に楽しくなる。

Abletonのほうが何でも出来る。けれど、選択肢が多いことは良いことだけではない。

PCで加工できすぎるので迷った結果、完成が遅くなることが自分にはある。Maschineだとここで終わりというのが決めやすいんですね。

そして、NKSに対応しているもので作る。

そうでないプラグインだとオートメーションが面倒だったりするがNIのものでまとめるなら、コントローラでかなりの部分が完結できる。

各パートが完成したら、オーディオで書き出す。

その後にAbletonやStudio Oneでトランジションや構成を作るのが一番早い。

歌や、楽器類を録音したりする場合はDAWでやったほうが速い。

コンピングなども出来ないわけではないけれど、MASCHINEでやるのは手間がかかりすぎる。長尺のオートメーションが欲しい場合もMASCHINEは向いていない。

プラグインで使えたら便利と思うこともあったが、DAWにMIDIを持っていくときにうまく持っていけないことがあるので、やはりオーディオで書き出すのが一番上手くいった。

今まではAbletonに持っていって構成を作っていたが、Studio Oneのアレンジトラックが超強力なので今後はStudio Oneで完成させる。アレンジビューでオーディオの処理がほとんど終わるのは楽。

Studio Oneをどう使うか

生楽器が多い場合ははじめからStudio Oneを使う。

ボーカルなどがある場合もStudio Oneを使うのが一番早い。

メロダイン連携は圧倒的なメリット。

ストリップサイレンスなど、生楽器の録音に便利な機能も充実している。

リズムを合わせる場合、Abletonでやるようなスクラブもできるし、オーディオベンドから編集も簡単、メロダインでのリズム修正もできる。

音声を扱う場合は、Studio Oneにする。

また、メーターもK20などが標準で使えることも大きい。ミキサーの視認性も高い。コンプのGRなどがミキサー画面だけで見える快適性は、本当に未来のDAWだと驚きました…

コードトラックがあることも大きく、さっとコード進行を打ち込んでリハモすることも簡単にできる。

コード進行から作ると考えたときの便利さは圧倒的。スムーズなボイスリーディングを選択出来たり、移調が簡単にできるのもメリット。

また、MIDIの編集機能はAbletonに比べて多くのことが出来る。緻密な打ち込みをするならStudio Oneか。ストラムなどもそうだし、終点に基準を合わせるなど気が利いている。

移調も簡単なので、キースイッチを多用した音源を使う場合ははじめからStudio Oneを使ったほうが楽。サウンドバリエーションは強力。

また、譜面がさっと使えるのはやはり便利。Notionを導入したところ更に利便性が上がった。音楽記号が打ち込みで使えるのはこんなに快適なのかと改めて思いました。

サウンドデザイン的なものはAbletonのほうが無茶できるが、音質やタイムストレッチの音質などはStudio Oneのほうがやはり優れている。本当に音質は素晴らしい。

トラック数が多いプロジェクトの管理も視認性がいいStudio Oneのほうが楽。ミックスもStudio Oneでやったほうが楽なことは多い。

Abletonで作り始めても、生楽器が増えるのがわかった時点でStudio Oneに移す。

まとめ

いろいろ考えてきたのですが、それぞれの得意なところを活かした作り方がストレスがたまりませんね。

そりゃ、そうですよね。どのDAWも設計思想はある。今まで1つを工夫してなんでも使えるようなやり方を考えてきた。

どうしてもシンプルにしたくて、1つのソフトで何でも出来るようにと考えてきたのですが、いろんな工夫をしなければいけなかった。

ノコギリをカンナとして使うような無茶してきたと言えます…

そんな工夫をするくらいなら別のソフトを使ったほうが速いんですよね。まあ、そりゃそうですよね…

当初、全ての制作環境をStudio Oneに集約することを考えたんですが、色々試すうちに、ああ、これはAbletonでやったほうが速い。あるいはMaschineでこういうことやればいいなとわかるようになってきた。

Studio Oneを使い始めた当初は、ショートカットキーも覚えていなかったし、マクロも使いこなしていなかった。

1つに絞らないと使いこなせないんじゃないかなと思ったんですが、別に問題なく使えるもんですね。

ここのところずっとStudio Oneを使っていたんですが、Abletonのショートカットキーや操作を忘れたりもしませんでした。

道具を変えたら、視点は当然変わる。

マイナスが多いかと思っていたんですがそうではなかった。視点が変わる事と迷いがなくなった。

こう使えばいいと決めてしまえば快適に使えますね。

MASCHINEもLiveもStudio Oneも楽しいですね!

よろしければ…
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この記事を書いた人

うりなみ(@urinami)です。

無理ない暮らしにずっと憧れていました。

無理なく音楽を続けるにはどうすればいいのか。

環境がないなら作ろう。

紆余曲折あってAbleton友の会を主催しています。

楽しいことが一日の生活時間で増えれば、それはいい暮らし。

ちょっと目線を変える。最後まで主体性を失わないのが私にとっての無理ない暮らしと思っています。

YouTubeやってます。パッド成分、Abletonの話題が多めです。note始めました。

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