Maschineで押した長さだけ発音して困る場合の解消法
スペカンさん(@MPC2Z)とMaschineの話をしていて
キックとかで、押した長さの分しか発音しないやつどうすればええかという話になりました。one-shotの切り替え、わかりにくいよねーと。
ワンショットに変えればいいんですけど、Maschineは直感的じゃないので備忘録も兼ねて書いておきます。
DAWやシンセの知識がなかったら、one-shot?ADSR?AHD?と混乱する人もいると思うので記事にしました。
MPCはこのあたりはシンプルなんですが、Maschineはちょっと設定するパラメーターが多いんで面倒くさい。PUSHなら超速なんですけどね…
One-shotへ切り替える方法
今回はclean gutt kitで設定しましょう。
デフォルトでPad1に配列されているKick Clean Gutterが今回の問題でした。まずいちばん単純な解決方法をみてみましょうか。
こうなってると思います。Pad1のKick Clean Gutterが問題なので、押すと、初期設定はこうですね。
上の、Pitch/Envelopeを選択してください。
そうすると、こうなりますね。
ここで、Typeを見てください。ADSRってのになってます。これ、音の時間変化を表すものです。
Attack,Decay,Sustain,Releaseの4つの頭文字からです。
今回はキックが全部再生してほしいので、One-shotに設定します。
これで問題解決です。
Maschine買ったから、ビート作るぜと意気込んだものの、パラメーターの多さに挫けるパッドフレンズが多いと思うけど、ちょっとずつ覚えていけば良いんだと思います。これ、スペカンさんや私はフィンガードラマーだから気になるけど、ステップ入力している人だったら気にならないと思います。
なぜADSRになっているか
これ、ADSRになっているのは理由あります。ロングトーンと短い音でバリエーションつけたいからですね。まあ、私ならキック2音色作るけど…
ドラム、ロングトーンで鳴らしたいとかそういう用途なら別ですけど、普通はアタックだけあれば良いと思うのでsamplerでドラムを鳴らす場合one-shotが基本と覚えておけば良いと思います。
ちょっと、マニュアルの補足です。なかなかにMaschineのマニュアルは香ばしい日本語です。だいたい自分らドラマーは難しいことがわからんからドラムやっとるのや!
MaschineマニュアルP288,289より
基本はOne-shot、音を伸ばしたい場合はAHD
One-shotはサンプルを単に再生するってことですね。これで説明ええやろ。難解すぎます。フィンガードラマーはone-shotだけでOKですよ。
ではAHDモードで、このキックの音をを伸ばすことが出来ないか考えてみましょう。
ドラムの場合は、Attackはゼロです。音がなるまでの時間だから、これは絶対ゼロじゃないとダメですね。
音が伸びていて欲しい。そういう場合はHoldの時間を長くすればいいです。
Decayは音がどれくらいかけて小さくなるかですね。まずはデフォルトで。音がすぐ小さくなってしまうと思ったら長くすればいいですね。
Holdは最大音量が長く続いてほしいわけですから長く。
追記:2018/06/05 AHDとADSRの違いは、AHDは長さ固定です。ADSRだと長さは任意でコントロールできます。
追記:2018/07/20 これ、上ネタで伸びてほしいという場合は、ADSRでいいんですけれど、指ドラムの場合は、AHDです。パッド押さえたままにしないと演奏できなくなってしまうので、困ったことになることがあります。意外に盲点かも。
この理解で良いと思います。ADSRを使ってキックの音色を作ったりするのは、それこそ別の記事にすればいいですし、他の人がたくさんやってくれてます。
フィンガードラミング的にはサンプラー使う場合は、基本one-shot。そうじゃない場合はAHD使って、Hold調整。いずれもAttackは0ということでまず覚えましょう。
Maschineは、めっちゃ高機能なんで、マニュアル読むのも嫌になるのが普通と思います。Maschineコントローラーでコントロール出来ないところも多いんで、そういう場合はおとなしくPCいじりましょう。
設定出来さえすれば、フィンガードラミングには良いマシンです!。有り余る欠点があってもその一点で私は許せる。
私、パッドが良かったら、Mikroのほうが良いのかもしれない。PCで操作したほうがほとんどの場合早いんで…
追記:2018/09/09 ワンショットで検索されている方がいらっしゃったのですが、記事はone-shotになっていますね。できるだけマニュアルの表記にあわせて書こうとしているので、ご不便おかけしました。
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