Abletonは複数のMIDIのクリップを一つにまとめて書き出すコマンドがありません。これが不便になることがあります。
え、別に問題ないやんという方もいらっしゃると思うんですが、スコアにしたい場合なんかは問題になることがありますね。
あとはピアノロールで全部の流れをみたいときなんか困る。Abletonはクリップ8つまでしか選択出来ませんし。
アーティキュレーション毎にトラックを分けたほうが作業効率上いい場合がある。そういう時にこれらの方法を知っていると役に立つかもしれません。
いくつか方法があるので、書いておきます。ただ、どれもちょっと面倒なんです…
やり方
- コピーして1トラックに貼り付ける
- 他のDAWに持っていく
- 1トラックにリアルタイムで録音する
と、この3つがあります。
コピーして1トラックに貼り付ける
そういう場合は、クリップから1トラック1トラックコピーして、コピーしたいトラックのクリップに貼り付ければ可能ですね。クリップ開かなきゃいけないから面倒くさい。
スマートでは全然ないですけれど…
他のDAWのように、マージは簡単ではないんです。D&DしてMIDIファイルが置き換わって絶望という方もいらっしゃるのではないでしょうか…出来ないんですよ。蛮族のDAWと言われても、仕方ないですね…
他のDAWに持っていく
簡単にMIDIデータをマージ出来たり、書き出すことが出来るDAWに持っていって書き出す。
これが一番スマートかもしれないですね。
AbletonからD&Dで持っていけるDAWもまあまあありますし。CubaseやProToolsなどは出来たはず。Studio OneはD&Dでは駄目でした。Studio Oneはでも、オーディオだとそのまま持っていけるんですよね。
他のDAWをお持ちなら、そちらを使うのも手だと思います。
1トラックにリアルタイムで録音する
これも制限はあるんですけど、Abletonだけでトラックをまとめたい時には良いかもしれないですね。
「この時代に実時間使ってレコーディングかよ!」と友達がケダモノを見るような目で私を見て叫んでましたけど、そうなんだよね…
郷に入っては郷に従えと言っておきます。蛮族DAWですね…
注意点は、コピー元のトラックにエフェクトが入っていると駄目ということ。
— うりなみ (@urinami) May 29, 2024
コピーしたい空のMIDIトラックを作ること。そしてコピー先のからトラックを作っておく必要があるわね。 pic.twitter.com/FYcS2CaRev
動画で注意点は説明しているのですが、コピー元のトラックにエフェクトが入っていては出来ません。
- MIDIクリップをまとめるMIDIトラックを作っておく
- 何もエフェクトを立ち上げてないMIDIトラックを作成する
- まとめたいトラックを空のMIDIトラックにコピーする
- コピー先のトラック(まとめるMIDIトラック)を指定する
- まとめるトラックのMIDI Fromを(All Channels)に設定する
- 録音する
これで可能になります。
MIDIエフェクトやなにか一つでも立ち上げてあったら駄目です。意外にハマるポイントかも…
まとめ
どれも、面倒くさいですね…
オススメは何かと聞かれたら、他のDAWに持っていくことかなあ…
MIDIクリップが8つしか選択出来ないので、ホーンやストリングスなどアーティキュレーションによってトラックを分けるようなものを俯瞰して作業したい場合、Abletonだと出来ないですから…
簡単にまとめることが出来るコマンドや、MIDIクリップの選択可能数が増えると良いですね…これだけでもかなり楽になる。
じゃあ、うりなみさんストリングスとかホーンだったらAbletonでどうやってるのといったら、ストリングスやホーンなら全声部あるように書いてから声部を分けていくという、クラシックなやり方をしてます。
ある意味知的と言えるんじゃないかな…
別のDAWにD&Dしたりしているのは痴的だけど…
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