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押して覚えるコードとスケール Ain’t Nobody’s Businessを弾こう

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今回はブルースクラシックのAin’t Nobody’s Businessを取り上げます。

ギターを弾く方でブルースがお好きな方だとB.B Kingのカバーで有名でしょうか。いろいろなバージョンがありますが、Charles BrownやB.B Kingなどのバージョンを参考にしつつ、パッドで弾きやすいようにアレンジしました。

ドミナント7th系コードにディミニッシュ7thの使い方もマスターできるし、ブルージーかつ美しい進行ですね。

1度でも4度でもドミナント7th使うの?と普通の音楽理論を勉強したかたは思うかもしれません。ジャズ、ファンク、ブルース、ソウルなどのブラックミュージックはトニックでもサブドミナントでも7thを使います。これがジャズらしさかもしれません。

最近だとトニック7thなんて言葉を使って説明する学校も増えたみたいです。

まあ、ブラックミュージックの場合はどんなコードもドミナント7thにすることがあると覚えておくと楽しめると思います。

また、特徴的なコードとして、ディミニッシュ7thがあります。ディミニッシュ7thはゴスペル、R&B(1950年代)、ブルースなどでもよく使われてました。最近また、R&Bでも使われるようになってますね。

ブルースでも8小節の小唄系のやつだとありますね。

ここで使われているF#dim7も本当はパッシングコードの1種なんですね。実は。サブドミナントを7thにしてトニックに戻るのは、ブルースの基本です。

https://murinaikurashi.com/2026/passing-chords/

F#dim7はルートにFを弾くとF7(b9)になるからと考えるとわかりやすいですかね。ブルージーなもののパッシングコードの例として覚えておくと整理しやすく、作曲にも使えて楽しいのでは…

コード進行はこうなります。

C7|E7(9)|F7(9)|F#dim7|C7B7Bb7 A7|Dm7(9)Db7(#9,b13)|C7 Eb7|D7(13) Db7(b13)

Db7はG7の裏コード。

ジャンプブルースやジャイブの人たちでも、トライトーンサブは使いまくりですね。ジャズの専売特許では全然ないです。

E7のところは、ジャズの人ならHmp5で弾いたりG#のハーフディミニッシュのアルペジオ弾きそうですが、ブルーノートスケール一発でリズム良く弾いたほうが格好いいかもしれないですね。

最後2小節は慣用的なターンアラウンドと覚えると、コピーも楽になると思います。ブルースではそんなに使われないですけど、ジャズでは結構やりますね。

1625をドミナント7thにする、ジャズで良くあるやつを裏コードにしてます。

A7の裏コードEb7、G7の裏コードDb7に変形してますね。

バップ的なラインをパッドで弾きたい人はこういう典型的な代理コードのアルペジオを覚えておくとアドリブのとっかかりになるかもしれません。

イントロに5度のオーギュメントなんかを一発ガツンと鳴らして歌から入ったりするのも、セッションなんかでは結構やりますね。いろんな人のカバーを研究するのもスタンダードの楽しみの1つです。

目次

押さえ方

C7

E7(9)

F7(9)

F#dim7

bb7 となってるのはdim7は短3度が堆積したコードなのでb5のC音から短3度上なのでbb7と書いてある。dim7の7は減7度のこと。まあ、普通の長6度と同じことです。一般的にdim7とコード表記されていたら、全部短3度ずつ、積み重ねたと考えるといいですね。m7b5のm7が半音下がったと覚えてもいいと思います。

C7

C7(9)で弾いても良いが、この173ボイシングも覚えると両手で弾くときに役立つ。押さえやすく速いテンポでも使えるボイシング

B7

Bb7

A7

Dm7(9)

ギターでは弾けないボイシングだが、鍵盤ではよくやります。2度と短3度を半音で配置して、クラスターを作っている。ネオソウルなどでもよく使われるし、ハウスなどでも使われる。ドリアン一発ものでも使われるボイシング。かっこいいコードの代表ですね。

Db7(#9,b13)

これもギターでは弾けないボイシング。#9は短3度でマイナーだが、長3度があるのでテンションの#9になる。アシッドジャズなんかではよく使われる。incognitoなんか好きな人はお好きでは。短3度と長3度をぶつけた危ないボイシングだが、ジャズ系統ではそこそこ使われる。

C7

Eb7

D7(13)

Db7(b13)

スケール

ブルーノートスケール一発で弾くのも格好いいと思います。

https://murinaikurashi.com/2026/chords-and-scales-to-learn-by-pressing-blues-scale/

E7のところは、ジャズ的なアプローチをするなら、Eハーモニックマイナーパーフェクト5thビロウ(長すぎですね。呪文のようです…)で弾いてもいいですね。

機能に即した名前で言うとEフリジアン・ドミナントですね。こっちの方が好きやな。

Dm7(9)ーDb7(#9,b13)のところのDb7はDbオルタードで弾いてもいいですし、Gリディアンb7で演奏してもいいと思います。この2つは裏コードの関係になるので、同じことですし。

個人的にはこう言う曲はスケールをたらたら弾くより、コードトーンを装飾したり、ボイスリーディングを考えてアドリブした方が楽しめると思います。

パッドでブルージーな物を弾くのも楽しいですね!

https://murinaikurashi.com/2026/diatonic-chords-and-degree/

4和音のボイシングなどが知りたい場合はこちらをどうぞ

https://murinaikurashi.com/2026/chords-and-scales-to-learn-by-pressing-4-note-spread-voicing-major-7th/ https://murinaikurashi.com/2026/chords-and-scales-to-learn-by-pressing-4-note-spread-voicing-dominant-7th/ https://murinaikurashi.com/2026/chords-and-scales-to-learn-by-pressing-4-note-spread-voicing-minor-7th/ https://murinaikurashi.com/2026/chords-and-scales-to-learn-by-pressing-4-note-spread-voicing-half-diminished-7th-chord/

実は英語圏のパッドフレンズの方がこちらのシリーズを読んでくれてるみたいなので、もしかしたらこれからはこのシリーズ英語で全部やるかもしれないです。

日本をパッド大国にする夢もありますが、そろそろ現実を見た方がいいかもしれませんね…

大儲けの予感がします…

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この記事を書いた人

うりなみ(@urinami)です。

無理ない暮らしにずっと憧れていました。

無理なく音楽を続けるにはどうすればいいのか。

環境がないなら作ろう。

紆余曲折あってAbleton友の会を主催しています。

楽しいことが一日の生活時間で増えれば、それはいい暮らし。

ちょっと目線を変える。最後まで主体性を失わないのが私にとっての無理ない暮らしと思っています。

YouTubeやってます。パッド成分、Abletonの話題が多めです。note始めました。

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