Evernoteの雲行きが怪しくなってきた。代替サービスを考えざるを得なくなったので、どうするか考えます。自分へのメモ。
どう使ってきたか
Evernoteを使って13年が経ちました。サービスがローンチされてすぐに使い始めたのでノートも莫大な数になっています。
Evernoteが登場したとき、メモアプリはそれまでにもあったものの、Webクリッパーやマルチデバイスで使えるものはありませんでした。
Evernoteは当時の自分の生活に合っていたサービスだったこともあって愛用してきました。
資料が多く必要とされる仕事の上に移動も多かったので、Evernoteは非常に自分に向いていたんですね。資料を全部持って移動するのはとても現実的ではなかった。出張に次ぐ出張という生活でしたし。
当時、それだけの容量があるサービスはなかったし、外部のサービスなどとの連携も豊富でした。
ショートカットキーもさまざまに設定できたので、手に難がある人間には使いやすかったのも愛用してきた理由の1つでありますね。一覧性も高く、検索性にも優れていた。
日付で検索したり、表記揺れも対応しているので、こういう感じだったというフワッとした記憶で検索できた。自分が作った資料なら検索語句をすぐ思い出せても、人が作った資料だとそうはいかないですからね。
OCR機能も当時としては先駆的でした。
タグで管理できることも資料が多い人間にとっては重要でしたね。
1つの資料であっても、複数の属性を持つことはあるため、階層上の管理が不向きなことが多かったからです。
チームとして資料をまとめておく必要もあったので、有料のプランをずっと使ってきました。
書籍などは電子化していないものはDropboxに保存してあるが、名刺やハンドアウトや論文、その時々の紙資料などはEvernoteに保存してあるので、莫大な量です。
PDF化して、ファイルにコメントなどを入れられることもEvernoteのいいところだった。Dropboxは保存ができても資料の二次加工には向いてないですからね。
資料の全てが必要なわけではないし、どういう経緯でそのファイルが必要になったなどの情報を加えてあれば後で考えを深めるのにも使える。
Scansnapなどドキュメントスキャナを使って、Evernoteに転送してきた。名刺なんかはボタン一発で取り込んで取り込み終わったら捨てていた。とにかく紙資料が多い仕事だったので、いまだにドキュメントスキャナは欠かせません。
重要なメールなども転送して保存してあります。
契約書類、紙でしかないようなマニュアルなどもEvernoteに保存してあるので何から何まで入ってますね…
譜面、日記、日報、読書記録、離婚の時の書類、手紙、写真などプライベートなものから仕事に関するものでもとにかくデジタル化したかったわけです。
ライフログという言葉があったが、文字通り自分の生活に関わるものの多くがEvernoteにある。概ね書類入れとして使ってきたと言えますかね。
ライフログをやりたかったわけではない。
とにかく移動が多く、資料や必要なものがプライベートでも仕事でも分散していたのでアクセスを容易にしたかったんです。
引っ越しも多かったし、その度毎にものを運ぶ面倒さがあった。だから物理的なものを減らす必要性に迫られていたことでEvernoteを使わざるを得なかった。
自宅に長期間戻れないことも多かったので、必要なデータがなくて困る場合も多かったわけです。その度に自宅に戻るわけにはいかないですしね。
Evernoteは当時の自分のこういった問題を多く解決してくれました。
ソフトのシリアルナンバーなども保存してました。物理メディアが多く、場所をとっていたのをEvernoteでものを減らせた。Evernoteがなかったら、書類で埋まっていたと思います。
EvernoteとDropboxは機能的にかぶるとこともあるんですが、自分では使い分けてきました。Evernoteは書類の保管庫ですね。
動画、映像などの大きなデータはHDDなどでもバックアップはしてあるが、納品したデータを違うフォーマットにすることになったから必要となることも多いので、Dropboxにもデータは置いてある。
Dropboxは倉庫的な位置付けだった。音楽とか動画のやりとりはDropboxかGoogleドライブで。
あと海外だとDropboxは社内のセキュリティであれだからという場合はGoogleドライブでやりとりしてますね。
社外の人間とやり取りする際もevernoteを使うことは多かった。校正やレイアウトの修正などワークチャットを使って進めたことも多い。
あるものを作ったりする時の議事録や、担当者とのやりとり、商談のちょっとしたものなど、参考にしてほしい資料などをノートブックを跨いでノートリンクを活用していました。複数の分野にまたがる資料をまとめられるのもいいことでしたね。
マニュアルなども、Googleドライブに保存はしてあるのだが、視認性は良くない。Evernoteの方が見やすかったのでまとめてありました。
移動が多かった時、ネット環境がプアなところにもいかざるを得なかったので、オフラインで携帯に保存出来るのもありがたかった。使っている薬なども記録していて、助かったこともあります。
まあ、もう動き回ることはないと思うので、オフラインで使えることは重要ではないかもしれないですけど…
Evernoteが重くなった
Evernoteは次第に速度が遅くなった。これが何よりの問題でした…
毎日使わない日がない。自分の業務にとっては不可欠なサービスだったわけです。
有料プランで契約していたので、デバイスが変わることの不便はなかった。
アプリ版も重くなり、クラッシュすることも多くなった。
近年はデータもどんどん巨大化して、Evernoteで扱うことが不便になりつつありました。アプリの容量もSSDを圧迫してましたしね。
ちょっとした動画などもEvernoteに保存できれば便利だったんですけど、1つのノートに対する容量制限がネックとなることも増えてきてました。まあ、時代ですね。
Dropboxに全てを移行することも考えたんですが、閲覧性という点で使いにくいので、挫折しました…
必要な資料にアクセスするのに時間がかかると記録の意味がない。代替もいろいろ考えたんですけど、自分が必要とする機能がなかったため移行に踏み切れなかったわけです。
とはいえ、サービス継続がこのまま出来るかわからない状態で使うのは危険すぎますからね…
必要な機能と代替候補
できれば、Evernoteのノートがそのまま移行できるといい。
Evernoteは昨年からファイルは更新していない。あ、OCRしなきゃいけないものだけはやってますね。
有料プランも解約しました。
日記などは起き上がることがしんどくなったのでiPhoneで書くことも増えたため、メモ帳に切り替えました。
高速に同期はできるが、一覧性には欠けます。情報は統合して検索したいので現状は望ましくない状態なんですよね。いずれどうするかは考えなければいけなかった。
一覧性とスピードは必要。
Evernoteのファイルが閲覧さえできれば、とりあえずは問題はないんですけど、古いデータを見るときに別のサービスを利用することは手間が掛かる。できれば避けたい。完全に移行したいです。
NotionはPDFファイルのインポートやWebクリップのインポートが出来なかったので以前移行を試みた際に候補から外れました。
今はどうなっているかわからないので調べる。うまくいくならNotionに移行しようと思っています。
データベースソフトであるため、検索性は高いですしね。
Dropboxの連携などもあるため、拡張性は高い。EvernoteでやっていたことはNotionで概ねできる。が、うまくいかない場合は移行が地獄になりますね…
データベースソフトですから、加工を考えるとNotionの方が便利な点はある。習得コストはそれなり掛かるだろうが、ユーザー数も多いため、それほど苦労はせずに済むと思ってます。
ユーザーが多いことはサービスが中断される可能性も少ないでしょうし。
仕事の内容が変わったのでもはや必要ないデータもあるけれど、いまだに必要とされるものもあります。
Webクリップは必要。
OneNoteは以前試したことがあるが、かなり重かった。今はどうなっているかわからない.
機能的にはEvernoteと近いけれど、タグで管理できないと自分の使い方としては厳しい。
Evernoteのノートの分量は多いが、今となっては全く使わないものはかなりあるので、ノートを整理してもいいですね。
Stockというサービスはほとんど見た目はEvernoteで習得コストは低い。速い。とにかく見た目がシンプルで速いのは好印象。
ユーザー数はNotionに比べれば少ないため、サービスの維持には不安がありますね。
料金はNotionより高いが、快適に使えるなら問題のない値段。
まとめ
OCRなどの機能は自分にとってはかなり重要な機能だったけれど、今は、それが必要な状況ではないですしね。どうしたものか…
オフラインは移動が少なくなった今、重要ではないとは思います。
ネットが繋がらないようなところに行くことは無くなったわけですしね。まあ、以前のような仕事をするなら必要ですけど。
NotionとStockをしばらく運用してみることにします。
差し当たっては必要なノートブックの移行をまずやらないと。だるいですね…
移行して使ってみないと使い続けられるかわからないですしね。
一応Evernoteのファイルそのものはバックアップは取ってあるんですけどね。Notionにpythonで移行出来るものあるみたいなんで、データの移行もまあ、できないことはないでしょう。
Evernoteの使い方が確立しているので、新たなものは覚えたくもないのが本音です。
ですけど、サービスが停止する可能性ある以上移行はせざるを得ないですしね…
サービスが停止してからではどうしようもない。
過去の資料が必要な仕事もまだ結構あるので、やっておかないといけないですね。
しかし、昔の日記を見ていると年若く世を去った友人の写真が出てきて、なんとも言えない気持ちにさせられました。
自分にとって重要なことやそれほど重要でないことが、同じ画面の中に均等に存在しているのは、異様な空虚さがありますね。全てが等価という。哲学的だった。
ライフログって、もっとなんというか明るいイメージがあったんですけど、私のEvernoteのデータは、夢の残骸のようでした…
かつては自分も若者だった。なんだか自分のことですけど、自分ではないような気持ちにもなりましたね。
このとき、やったことが後で身を結んだけど、この選択をしたから、たくさんのものを失った分岐点だったなということがわかるノートもありました。
まあ、でも自分は同じ環境にいたら同じ選択を何度でもするでしょうね。
自分の業を感じずにはいられなかった。穏やかになるように努力したけれど、やっぱり根底は変えられないんだなと。
よく立ち直ったなという記録でもあるんですけど、見るのはかなりしんどいですね。もうちょっとコンディションがいいときに見返してもいいかな。
一年の日記を見ることはいつもやってるんですけど、全部を見直すようなことはやってなかったので、いい機会とも言えるますかね…
以前のようにチームではなくて今は私一人で仕事するようになった。ずいぶん遠くに来てしまいましたね。
今の自分にあったシステムにいろいろ変えていく必要はあるので、だるいですけどいろいろ見直しをしていきます。
来年以降、仕事を本格的に変えていくためにまずは過去の整理からコツコツと。
Twitterについても考えないといけないですね。気が重い…
さまざまなクラウドサービスを使っているんですけど、一旦整理する時期に来たのかもしれないですね。
繁忙期に入ったんですけど、地道に移行作業をしていきます…
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