アレンジメントビューでClipのゲインを変更すること、よくありますよね。
録音が大きすぎたり、小さすぎたり。アナログモデリングのプラグインを使ったりする場合だと、適正なゲインにしていないとそもそもうまく働かなかったりする。
そういうときは、Suiteユーザー限定になりますが、Clip Gainは非常に便利です。
Clip Gainの便利なところ
Abletonの場合は、アレンジメントビューで直接、クリップのゲインを変更することは出来ません。どういうことか。クリップを選択した上で、クリップビューでゲインを変更しなければいけません。
面倒くさいですね…
波形編集する人にとっては死ぬほど使う機能ですからね。ボーカルだと100回以上調整したりすることありますよね。こんなのは、アレンジメント上で調整したい。
できればキー一発で調整したいですよね。
Clip Gainを使えば、いちいちクリップビューを開いてわざわざマウスでゲインをいじることなく、キーだけでゲインを変更できます。
WARPモード、Gain,Pitchなどといったクリップビューを開かないとコントロールできないパラメーターをキーマッピングすれば、クリップを選択してマッピングしたキーを押すだけでコントールできます。
ピッチもワープモードもいじれるので、活用方法はいろいろありますね。
ALLを押していると、すべてのパラメータがコントロール可能なスライダーが表示されます。
活用法
1つ1つのトラックに立ち上げる必要はないので、マスターチャンネルなどに立ち上げて、テンプレートとして保存しておくと便利ではないでしょうか…
ボーカルなどのコンピングしたものにも使えるのは特に便利ではないかと思います。
いちいち画面開くのは怠すぎますしね…
ダイナミクス系のエフェクトを掛けるときも便利です。
その前にある程度クリップゲインでならしておくと、サビではコンプかかりすぎたなと言うことを避けたりできますよね。あと、そもそも掛けなくてすむこともある。
ディエッサー使う前にクリップゲインで処理したりするのもいい感じにできますね。
もちろん、録音したもののレベルが低い場合なんかも簡単にゲインを調整することができるので、ミックスの時の処理が楽になるのではないでしょうか。
ピッチもアサインすると便利ですね。オーディオにしたハイハットのピッチを上げていくみたいなのも超高速にできます。私はピッチとゲインをキーマッピングしていつも使ってます。これは、標準機能として搭載して欲しいですね。
3ユーロと非常にお安いんですけど、波形編集をヘヴィにする方にはそれ以上のメリットがあると思います。これで、かなりミックスも快適になりますね!
追記:2023/06/02
ProToolsでは、ゲインナッジの設定があったり、Studio Oneではクリップ・ゲイン・エンベロープを描けたりするわけですが、Abletonではそもそもショートカットキーが存在しません…
他のDAWを使ってきた方からするとAbletonではこんな機能もないのかということ結構あります…でも、普通のDAWでできないことが一瞬で出来るのもまたAbletonなんですよね。
最新バージョンまでコンピングできなかったですからね…
道具というより楽器っぽいんですよね。やっぱり。
Abletonの場合、Suiteで使用できるMax For Liveで機能を拡張するとお使いのDAW出来ることができる場合があります。
クリップゲインの調整やBounce In Placeなんて、どのDAWでも出来るはずなのにいくら探しても見つからんと友達から連絡きたので書きました…
オーディオ編集が無茶出来るから、こう言う基本的な機能はショートカットキーがあると思っていたみたいです。
Suiteにしないと出来ないと言ったら絶望してました…
ショートカットキーもProToolsの使えるやろと思っていたみたいで、そりゃ絶望しますね。仕方なくSuiteにしてましたけど。
PUSH3楽しむのにSuiteあればええでと唆した私をAbletonは広報として雇うといいです…
Abletonさん、当ブログ、広告、募集していますよ!
まあ、冗談はともかくとして普段使わないDAWを使うときは出来ることも大事だけど、出来ないことを知るのも大事ですね…
ブログは友達と自分のメモ。楽しく遊べるようにコツコツと書いていきます…
追記:2023/11/17
Clipgain V2.0にアップデートしました。CropとDuplicateが使えるのはドラムのパターンなどを作ったりする時に激しく便利です。Live11時点では、Duplicateなどはショートカットキーがアサインできないのですが、その不便さが解消されます。
Cropは残念ながら、アレンジメントでは使えないのですけど、セッションビューにいい感じの4小節のリフができるまで弾いて切り出すなんて使い方は便利だと思います…
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