ハードコア・パッドスタイル、note.comで活動中!

リズムについてのちょっとした分析

  • URLをコピーしました!

自分のメモです。いろいろツールをAIで自作できるようになって、地道な検証しています。

まあ、体感的にわかってることばっかりではあるんですけれど。個人サイトではこういう分析とか、いろいろ書こうと思っていたんですけど、自分がわかればいいとなると、別に公開もしなくなるんですよね…

サンプル数が少なすぎるけれど、プレイヤーによって明確にリズムで判別できるものがあるとわかったのは収穫かな。

単純なGrooveデータ全然ダメだろうと直感してしてたものは、あたりでしょうね。だからなんなんやと言う話ですけど。

このあたりの分析は引き続きやります…

私のメモ。

実験としては、超高性能グルーブクオンタイズみたいなのを作って、本当にそう感じるのか。フィールと思ってるものをもっと再現性があるようにしたい。

言語化できたら演奏できるはずなので、コツコツやります…


今までもステムを分析することはしてきたが、AIでツールを作ることができるようになり、打点などもプロットできるようになってきたので、いろいろ実験している。ソウル・ファンク・ブルースなどで主に確認。

わかっていたことではあるけれど、データとしてみてみると、見えることはあったので書いておく。気がついた時に更新する。AIを使えば、簡単にコードを書きでオーディオデータを帯域ごとに打点、音価などをプロットできた。

サンプル数が十分ではないが、自分が考察を進めるには十分な量ではある。自分が影響を受けた曲について分析してみた。

今のところ気付いたものを。あくまで全体的な傾向を知るためで正確さを求めているものではない。ただ、調べるなかで気づいたことがあるのでメモしておく。忘れないために。後で考えるときのきっかけになればいい。整理を目的とするものではない。

自分のメモなので、詳細な検証法などは書かない。

目次

全体的な傾向

イーブンでもスイング/バウンスがある

– 内部的にはほぼ常に3連基準で分解。
– 揺れてはいない。**明確に選択している。**
– バウンスは3を基準にケツが移動するような形
– 一定の枠内で動く範囲はある
– 各地のスタイルはある
– 必ずしも、各楽器が全く同じ跳ね方はしない
– むしろ少数?
– イーブンでもある種のスイング感が存在するのは3の頭を強調した結果のイーブンだからと言えそう。まあ、これはわかっていた通り。

リズムチェンジではなく強調の操作

– リズムを変化させているのではなく、
「どこを強調するか/前に置くか/後ろにおくか/ジャストか」で選択している。時代やスタイルで選択している?演奏者はフィールとしてしか感じてないのでは。
* これも各楽器が頭をそろえるようなものは稀。わかっていたことではあるが。
* ジャストを理解している上で、その周りを旋回しているようなイメージ。

二層構造の拍感覚

– 「ハーフで大きなうねりを感じる」+「ダブルで精密に分解」

– ジャストの位置からはずれているように見えるが、ミクロで正確。これが一貫したレイドバック比(約3%)を生む?
– BPMがいろいろなソースで調べているが、おおむね2.5~4%程度になっている。
– いままで、遅い方が難しいと思っていたが、早いBPMでも常にレイドバックするのは感覚のレベルまで肉体化していないと無理だから、こちらの方が難易度は高い?
– 遅いBPMでレイドバックさせる時は驚くほどmsとしては値は大きいけれど、相対的な位置は概ねこの枠内にほぼ収まっていた。
– ハーフで常にとると、Freddie Washingtonは言っている。Dr.Johnもファンクは2ビートだと自伝で述べているが、ハーフと、1拍を6連などの3連系統で割っている2つが同時にあるということは言えそう。
– オフビートの方がアクセント率は高いし、きっかけとしてのフレーズなどが入る率も高い。
– 3系統でパルスは敷き詰められていて、その中で頭を強調したらイーブンになっているという意識?

バックビートのスペース

もう少し調べたい

楽器ごとの傾向

ベース

– 全体的な傾向
– レイドバック(拍に対して約3%〜4.5%に位置するものが圧倒的に多かった)
– 音価のコントロールが難しい。
– スペースを作るためというのもあるか。
– ゴーストノートはかなりジャスト
– キックとの関係性は、ギターのスネアとの関係性と近いものがあるかもしれない。
– ロックイン、時間軸で制御する方法と複数の手法を使い分けている?
– キックと合わせることもあるが、全体としては、全くロックインしている方が少ないかもしれない。キックのアタックを伸ばしているようなイメージというのは昔から言われていたが、その傾向は見られた。
– 他の楽器と比べて、もっともレイドバックが度合いが大きい傾向があった。

ギター

– スネアと接着して打点を太くする。
(2、4のバックビートはスネアと分離不可なレベルまで密着しているものが多かった。)
– ピッキングスピードはやはり遅い?
– ピッキングは全体的に弱いのでは?強い場合はアタックのみが強調されて形になり、アタック部分の面積が少なくなる?
– エンベロープ形成的にスネアに先行するのが多かった(高域の減衰のため?7ms以内にほぼ全て収まっていた。サンプル数をもっと増やして検証する必要あり)
– 打点を長くするというか、エンベロープ形成するような意識?
– スクエアに近い場合は、アクセント移動が16分単位で生じることが多い。3のグルーピングなどポリリズム的なものが多かった。
– ファンクなどの場合は顕著
– ゴーストノートはジャストに近い
– アクセント表現は音価を短くすることでも行われる

鍵盤


– 全体を「後ろ寄り」にするプレイが多かったが、これはサンプル数に問題があるかもしれない。全体としてはそう見えるという程度だろうか。
役割が多いこともあるだろう。前も多かった。これは歌とも共通で、オルガンやピアノなどを分けないと判断できない。
– 明確に4拍目4つの強調はデータ上は多かった。これはどの楽器もそうだが、鍵盤が多いのは意外だった。コードをアンティシペーションする割合がソースの中では多かったからかもしれない。
– 他の楽器に比べて、位置関係上、前も後ろもある。リズムセクションの中ではかなり自由度が高い傾向がある?
– 歌は最も自由度が高いが、メロディを担うことも多いので、こうなった?

ドラム


– 全体的にはジャストを基準にしているのはパルスを明示する楽器ということも多いのか?
– 他の楽器よりスイートスポットは狭い。
– 自由度が最も低い

テンポとレイドバック比

今回はいろいろな曲を読ませて見たのだが、概ねよくあるBPM帯でざっくりとした傾向はこのような感じだった。

– 遅い曲(BPM70前後):25〜35ms ≈ 2.5〜3.5%
– 中速(BPM90〜100):20〜30ms ≈ 3〜4.5%
– 速め(BPM120前後):10〜20ms ≈ 2〜4%
– → **msはテンポで変化するが、比率はおおむね3%前後に安定**。
– もっとサンプル数増やさないと判断できないが、レイドバックをいかにできるかがポイントであることは間違い無さそう
– 打点は前乗り、音価、フレーズ内の分解は音符の後ろ部分に忠実と言える?プッシュ感と粘りはここか?他との違いはありそう。
– 楽器によって、レイドバックの比も違うし、もちろんこれが絶対ではない。
– 楽器によって、前にいる傾向が多い楽器、後ろにいる傾向が多い楽器はある。

## 各楽器の合力では?

* 4拍の裏、裏ウラの強調がないものは、もはや別物かもしれない。
* 基準点が明確にある上で、それぞれの楽器の相対的位置関係で推進力を作っているので、単独での分析はほとんど無意味かもしれない。というか無意味だろう
* レイドバック、アンティシペーション、スイング、裏の強調と高度な文法があり、それを外すとフィールが喪失する?
* in2の感覚がないものはおそらくフィールはない。
* 打ち込み音源をファンキーに聴かせるために生楽器をそれぞれ前、後など配置したりしている。ファンキーな位置に聞かせるように演奏していたということ?

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

うりなみ(@urinami)です。

無理ない暮らしにずっと憧れていました。

無理なく音楽を続けるにはどうすればいいのか。

環境がないなら作ろう。

紆余曲折あってAbleton友の会を主催しています。

楽しいことが一日の生活時間で増えれば、それはいい暮らし。

ちょっと目線を変える。最後まで主体性を失わないのが私にとっての無理ない暮らしと思っています。

YouTubeやってます。パッド成分、Abletonの話題が多めです。note始めました。

目次