時代はハーモニカ。DAWはもう古い…
AI時代に生き残るのはブルースと仏教じゃないかなと思う今日この頃。PUSHとハーモニカでブルーオーシャンを突き進みます…
クロマチックハープをやる前に、基礎技術の確認をしたいなということで良さそうな教則本を片っ端からやっていくことにしました。若い頃、日本語の教則本、動画なんてなかったので耳コピせざるをえなくて、非常に大変でした。
片っ端から教則本を試してリハビリしていこうと思います。今回はこちら。
改訂版、ブルースセッションドリルは実に良かったです。
いやあ、隔世の感がありますね。若い頃にこういうものがあればずっと楽だったと思います。
初めにこれをやったら、ブルースというフォーマットに徹底的に慣れて楽しくなる。
テクニックについて項を割いてあるテキストは多いんですが、それだけではない。
改訂版 ブルースセッションドリルは素晴らしかったです…
改訂版 ブルースセッションドリルのいいところ
基本的に全てブルース進行で取り扱っているところが何より素晴らしいです。
ブルース以外練習しても自分の場合は仕方ないので、ブルース進行に絞ってあるのが素晴らしかったです。
習得コストを考えた作り
あと、著者の広瀬さんの気配りが実に素晴らしいですね。楽しく学べます。
初心者が挫折しないように作られている。習得コストがかからない作りになっています。
ブルースハープだとトニック系統のフレーズ、サブドミナント系のフレーズ、ドミナント系のフレーズと整理して覚えると思うんですが、初めにベースラインという形でポジションを把握できるようになっています。
特にハープの場合、どのコードでどういうフレーズを入れるかは大事になるので、こうやって学習した人はちゃんとしたフレージングをマスターしやすいと思いました。スケールライクなプレイが多いギターやサックスとはまた違うので。
学習していく中で頻度が高いテクニックからしっかりマスターできるようになっています。後半でオクターブ上のフレーズが入るようになっていたり、構成も非常に工夫されています。
同じ内容を何度も繰り返す気配りも素晴らしい。学習者としてありがたい。だいぶ思い出しました。
ブルース進行だから同じことやってるやんと思われるかもしれないですけど、そうではない。新しい技法を学ぶ時に、今までの復習が入っているのは素晴らしいです。
専用サイトも素晴らしい。動画もありますし、練習したい時にYouTubeだと視認性が悪いことがありますが、章ごとに分かれた作りになっているのも実に使いやすいです。
情報を制限してあるのもいいですね…
タングブロックやブローベンドなどを組み込むとどうしても習得コストが上がってしまう。改訂版 ブルースセッションドリルを最後まで通した人なら、セッションできるだけの技術力はつくでしょうし。
マスターするのに時間がかかる技術を取り上げるより、ブレイクなどの対応について記述してあるのは実践的ですね。あとね。楽しいです。やっていくうちにフレーズが少しずつ増えるような作りなので、時間がない人にも進歩を実感しやすいと思いました。
キーがG固定、表記に工夫がある
これなんか初心者には嬉しいんじゃないでしょうか。
Elmore Jamesの曲をやるから、私はセカンド・ポジションのGをまず買うというような人はほとんどいないでしょうし…
いたら友達になってください。でも、ちょっと怖いから、初めは文通くらいからで…
最初に購入するのはCでしょうしね。キーがGでセカンドポジションだとCになるので、一冊ブルースハープ、1つで通すことができます。
そして、ブルースハープだとキーが変わるごとにハープを変更する必要があるので、表記法を覚えておけば楽だと思います…
でも、穴番号で覚えていれば合理的ですね。どのキーでも同じわけですし。若い頃、自分は度数と譜面でフレーズを書いて覚えていたんですけど、こっちの方がプレイすることを考えたら合理的です。
譜読みで苦労せず、これならプレイに専念できるのではないでしょうか。
セッションについての記述が豊富
あと、セッションと銘打ってあるだけに、ブルースセッションするときのお作法ですね。そういうのがこれだけ書いてある書籍はないんじゃないでしょうか。
セッション行ってみたいんだけどという人が戸惑わない作りになっています。
アンプリファイドしたい人向けの記述もありますし、本当によく練られた内容です。
まとめ
ブルースハープをやってみたいという人には非常にとっつきやすいと思いました。
広瀬さんはYouTubeでも情報を発信してくださっています。内容豊富で素晴らしいです…
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