全くの初心者が指ドラムをやるのに知っておきたいこと 第3回 レイアウトについて知ろう | 無理ない暮らし
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全くの初心者が指ドラムをやるのに知っておきたいこと 第3回 レイアウトについて知ろう

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スペカンさんレイアウト 全くの初心者が指ドラム(フィンガードラム)をやるのに知っておきたいこと
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全くの初心者が指ドラムをやるのに知っておきたいこと 第3回 レイアウト

さ、レイアウトについて話そう。

レイアウトについては、自分は固定はしない方が上達すると思っている。曲調に応じて変えるほうが無理がないし、可能性は広がる。

曲によってレイアウトは変えたほうが可能性は広がるからね。

簡単に言うと、レイアウトはシンメトリーなものとそれ以外に分かれると理解するとええと思うよ。

ちょっと怪しいフレンズは前回の記事に戻ってみてね。

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シンメトリーなレイアウト

シンメトリーなもののメリットとしては

  • 両手を無理なく使えるため、高速なプレイが可能
  • 利き手を表、そうでない手を裏と考えることでリズムの安定が図れる(ギターのオルタネイトピッキングと同じようなもの)
  • 8の刻みは片手でもできるので、バンク切り替え、フィルターの開閉、片手で鍵盤を弾くなど自由度がある。

デメリットとしては

  • 16パッドでは充分なドラムキットを展開することは難しいため、上ネタや各種パーツがある場合はきつい

XpressPads方式のスタイルは代表的やな。

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RobさんのQuest for the Grooveのスタイルもそう。

Quest for the grooveは無料で体系的にフィンガードラミングを学べるサイトで控えめに言っても最高
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でも、2つとも全くの初心者には薦めません。どちらも優れたレイアウトであることは間違いないよ。

半年前だったら薦めたけれど、今はスペカンさんがブログや動画で発信してくれてるからね。できるだけ習得コストが低いものを自分は薦めたい。うまくなるのに、英語で読んだり、聞いたりするのは負担が大きいと思うからね…

それは初心者向きではないと思うからね。

なんとしてもまず叩ける様になるのが重要だと自分は思うんで。

KO-neyさんスタイル

日本を代表するプレイヤーのKO-ney(@KO_ney1986)さんのレイアウトやな。天才的なのは中指リードのレイアウトなんや。

中指リードのレイアウトが優れているのは持久力の面なんや。最小パルスを担当するのは、多くの場合ハイハットやったね。

巧緻性が高いのは人差し指だけど、長時間のプレイはキツイ。

自分はXpressPadsのスタイルは習得コストが低いという点では一番高く評価している。

完全シンメトリーは初心者の譜読みの負担を最大限減らすことができるから。けど、人差し指リードのプレイは、手に大きな負担がかかってくる。

下の段の8パッドのレイアウトは完全シンメトリーやからね。

KO-neyさんのレイアウトは高く評価されるべきや。ハイハット、スネア、キックという重要なものに関してシンメトリーであることはプレイを圧倒的に楽にさせる。

特に、ダンスミュージックやったらライドやタムの使用頻度は低いから、極めて合理的やな。

KO-neyさんレイアウト

追記:2018/07/07 スペカンさんから、KO-neyさんのレイアウトについて更に教えてもらったので修正しました。オープンに関しては完全シンメトリーではなく、6にはサイドスティックが入ることもあるとのことです。にしても、中指リードにたどり着いたKo-neyさんは本当に凄いと思います。

これが基本。とりあえず、アコースティック関係でレイアウト書いてみたけど、もちろんそうじゃなくてもいいからね。例です。

今回、パッドにMIDIノートナンバーと音程を書いておいた。MIDIパッドのソフトによってはノートナンバーと音程、両方わからないとだめな場合があるからね。

作るのがダルかったよ…

Ko-neyさんスタイルから派生したスペカンさんレイアウト

同系統のものに色を付けておいたよ。

スペカンさんレイアウト

実際には、タムが違うことはあるだろうけれど、みんなが設定しやすいようにとりあえずドラムマップ上にあるものを書いておいた。

これが一番スペカンさんのレイアウトで使用頻度が多いと思う。タムあり、シンバルありだとこれはすごく合理的なレイアウトだよ。Ko-neyさんスタイルとの違いは、下8段が完全シンメトリー。

XpressPadsのレイアウトと比較してみよう。

XpressPadsは完全シンメトリー。スペカンさんのレイアウトと違うね。

何が違うのか?

大きな違いはシンバルの位置の違いだよね。

クラッシュシンバルは、キックと同時に鳴らすことが多い。

アタックをつけるためにね。XpressPads方式はちょっと遠い。スペカンさんのレイアウトは近いね。

クラッシュの使用頻度はかなり高い。コンパクトに叩けるメリットは大きいんやよ。

スペカンさんのシンバルの位置はドラマーとしてはしっくり来るんだよ。

ライドは右側にあるし、クラッシュ2枚の時は左右に配置するのが普通。音色違うシンバルで、アクセント叩き分けるのはドラマーならやることだから。

ライドも刻むときに2行目にあるスペカンさんのレイアウトのほうが使用頻度から考えるといいやろう。手が大きい人はXpresspads方式でも問題ないと思う。

そしてタムやな。タムってフィルインを担当することが多いという話はしたね。

メロディックに展開したりするときに使うもので、この中では使用頻度が低い。

そして、タムはメロディックに展開するという特性上、リズムパターンの様に規則的に叩くことは少ない。オルタネイトの恩恵が少ないと言ってもいいと思う。

ということは、パッドを圧迫する完全シンメトリーのXpressPadsよりスペカンさんのレイアウトのほうがメリットがある。

タム類がこう配置されているのはドラマーにはしっくり来る。

基本的にタム類はドラマー視点からいうと、左の音程が高くて、右が低くなるから。

そして2行目にハイタムあるのもやりやすいね。

人によってプレイスタイルは違うから一概には言えないけど1拍のフィルインなんかは、スネアとハイタムでやったりすることが多いんやよ。

レイアウトの考え方

プレイスタイルによって、レイアウトは変えるのが無理がない。これは強調したい。

これは違うという人もおるかもしれんね。

自分は、楽に早く叩けることは正しいと思っている。ま、自分がへっぽこというのも大きいし、怪我がある人にとっては切実やと思うのね。本当、怪我だけはダメ、ゼッタイや…

生ドラムの場合、リムをめちゃくちゃ掛けて強く叩くのが音色的に正解という場合もあるかもしれない。

でも、指ドラムは音色変化フルショットしても、音色変化はあってベロシティだけがほとんどだよね。

無理して叩きにくいレイアウトで叩く必要はないよね。

フィンガードラミングはある意味、生ドラムよりリズムはずっとシビアなんだよ。音色コントロールというものがないぶん、リズムの表現がずっと重要になる。ドラムとしての表現の比重はリズムが一番高くなるから。

となると、叩きやすい、疲れにくいという観点からレイアウトを考える必要があるんやよね。

だから、指はたくさん使えたほうがいい。

指一本でプレイするより二本でプレイできたほうが楽に叩けるよね。

使える指の数が少ない分だけパッド間の移動が増える。移動が増えるということは動作が複雑になるということだよ。

動作が複雑になるということは、リズムが乱れる可能性が高くなる。リズムが乱れるということはいい演奏でない可能性が高まるということや。

もちろん、その人の身体能力でカバーできることもあるかもしれん。

でも、難しいことをずっとやる意味ってあるんかと自分は思うんや。まあ、これは考え方やね。自分なら楽に叩ける方を選択して、音楽的な方に振り向けたい。

そして、ドラムは四肢をつかえる。両手で指2本しか使わないならどう考えたって無理やろう。十指使えたら可能性は広がるよね。

スペカンさんの5フィンガートレーニングはこのためにあるんやよ。

練習についての考え方

基礎練習ってなんで基礎っていうか考えたことある?

自分は基礎って何かって言うと「適用範囲が広い」ものやと思ってるのね。何をやるにも付随するものやよね。

ここを鍛えることで、音楽そのものに集中できるよね。

何かのフレーズを叩くことを考えるとするよ。指を全部使うことを訓練している人は、すぐ、フレーズだけに集中できる。あるいはフレーズを展開させることを考えられるかもしれないね。

ポジション移動を伴うフレーズを叩くとするよ。でも出来ないとする。リズムも理解しているし、歌える。

一つのパッドならそのリズムは叩ける。じゃあ、問題はパッド間の移動やよね。

スペカンさん、ムーブっていってるやつね。

これ練習していない人はそこで莫大な時間を取られるよね。

ムーブとか5フィンガートレーニングというのは、そういう意味で基礎なんやよ。

どうしたらうまくなることができるか考えたら、何が基礎かは考えるよね。こういう常に練習する必要があるものってあるんやと自分は思うな。

どんな仕事でも勉強でもそうやけど、どこが問題点か切り分けることが出来たら、進歩できる。

どれだけ練習しても上達出来ないのはつまらんしね。

指ドラム、本当に面白いからさ、新しくフィンガードラムやってみようと思うパッドフレンズが増えてくれると嬉しいな!

追記:2021/07/18

DTMerのためのフィンガードラム入門出版に寄せて
2021年はフィンガードラムにとって大きな年でした。『DTMerのためのフィンガードラム入門』がリットーミュージックから発売されたことです。 フィンガードラムは歴史が浅い。これが出版された意義は非常に大きなものです。 『DTMerのためのフ

究極の1冊が出版されました。このコーナーの意義は終わったと思いますが、資料的な価値はあると思いますので残しておきます。スペカンメソッドについては、インタビューを今後記事にしていきます。64パッド、16パッドの配置から基礎練習など、このコーナーで扱ったことより遥かに深い内容が書かれてます。この記事読むなら本を買ったほうがいいです。

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